概要
百の禽獣の頭を持つ怪魚。別名「百頭魚」とも呼ばれる。
かつてはカピラという名の優秀なバラモンであったが、経典の読み間違いをする僧たちに対し「猿頭」「馬頭」などと罵倒を繰り返していた。
その前世の業(カルマ)のために輪廻転生したのがこの魚だといわれる。
釈迦が立ち寄った漁村で漁師によって引上げられ、寿命が尽きる前に自身の罪を語り、安らかに息を引き取ったといわれる。
カピラとは、同姓同名のバラモン教サーンキャ学派の開祖であるとの説もある。
創作での扱い
百の頭を描写するのが大変なため、そのままの姿ではあまり登場しない。
水木しげる作品
『幻獣辞典』や『妖鬼化(むじゃら)』に繊細なタッチで描かれたイラストと解説が掲載。
サンサーラ・ナーガ
インド神話風の世界が舞台のロールプレイングゲーム。カピラという名の深海魚のようなモンスターとして登場した。特殊攻撃として頭の発光器官の点灯で眠らせてくる。食料にもなり食べると知恵が上がった。なお監修の押井守作品では魚はロゴスの象徴であるという。