概要
原作は中原涼の「アリス」シリーズ(講談社X文庫 ティーンズハート)。
読書が大好きで特に『不思議の国のアリス』の大ファンという少年タカシが、悪魔の手先にさらわれたアリスを救うべく仲間とともに異次元を冒険し、クイズに答えたり敵と格闘していく物語である。やたらと数学系の問題が出てくる特徴があった。
なお、前に同じ枠で放送された「アリス探偵局」とはよく混同されるが何の関係もない。
主題歌
ピンクレディーの「S・O・S」を出演キャストがカバー。
オープニング(総集編およびDVD版)のロングバージョンでは豊口めぐみ・池澤春菜が、DVDのエンディングではくまいもとこ・津久井教生・白石文子・池澤春菜・豊口めぐみが歌う。
両方とも「NHK 天才てれびくんワイド うたの詰め合わせ」に収録されている。
再放送
2014年9月20日16時からEテレで、「王様の国でSOS」が再放送された。
登場人物
本作の主人公。幼いころに絵本で見たアリスに憧れ、本をこよなく愛する少年。
古本市での買い物中、「神様つき」と呼ばれる本を手にしたことで絵本の世界で起きている異変を知り、何者かによって連れ去られたアリスを救うため立ち上がる。
本を読むことに傾倒していたためか、肝心のクイズの正答率はあまり高くないが、アリスの危機が迫った際は誰よりも勇敢な一面を見せる。
ひろみとは幼馴染で、学校や私生活でもよく一緒にいるが、友達以上だがそこまでではないという何とも微妙な関係にある。
一度決めた事は貫く頑固さもあり、後半で翔野がアリス誘拐に関係があると発覚した後も一貫して彼を友と信じ続け、悪魔の国を前にアリス救出を断念すべきという3人に対しても、自分一人でも助けに行くを言い切って見せた。
タカシの親友。ギターの趣味の他、ほぼ初対面の女性に馴れ馴れしくしゃべりかけるなど、今で言うチャラ男の雰囲気を持った人物。そのせいか、性格やものの考え方もややタカシより大人っぽい。
最初のクイズに悪戦苦闘するタカシに救援という形で呼ばれたが、彼もそこまで頭がいいというわけではなく、どちらかというと正解につながるような誤答を残すことが多かった。
一方で状況判断は誰よりも冷静であり、行く先に危険があればアリスを案じて先走るタカシやひろみに歯止めをかけて忠告するなど、客観的視点はたけている様子。
反面終始調子のいいセリフでカッコつけてアプローチしているゆかりがピンチの時には、我先にと危険の渦中に飛び込む勇敢さも持っており、事実何度か彼女の危機を救っている。
プレイボーイでありながらも、自身の言葉と行動に強い責任を以て返すナイスガイである。
ちなみに津久井氏はNHK関連の番組のキャラを担当する機会が多く代表的なのはニャンちゅうである。
タカシの幼馴染。空手を嗜む体育会系で、隣のタカシの部屋に窓から飛び移れるほどの運動神経を誇る。
一方で料理や裁縫など女の子らしい趣味を持っており、家庭科に関する問題には強い。
当初はアリス救出のメンバーに入っていなかったが、出発直前に窓から飛んできて半ば強引に参入した(恐らく隣の部屋の出来事なので聞いていたと思われる。)
だが現実世界とは勝手の違う異世界ではなかなか持前の運動神経を活かす場面に恵まれなかった様子。
勝ち気で男勝りな性格故に周りをぐいぐい引っ張っていくタイプで、考えるより先に行動に移すタイプ。幼少期からあまり積極的でないタカシもこうして引っ張ってきたようだ。
その行動の端々にはアリスを心配する故に猛進しがちなタカシを気遣う様子がうかがえ、作中でもゆかりにそれを指摘されている。
事実タカシに対しては幼いころから友達以上の想いを寄せていたらしく、悪魔の国でタカシが死んだと誤解したときはその場で声を上げて泣き崩れたほど。
白石氏は過去に同じ天てれアニメ枠でアリス探偵局のイナバくんの声を担当している。
成り行きでトシオと共にアリス救出に参加することになったお嬢様風の女の子。(語尾に「~ですわ」などお嬢様口調で話す)
そのおしとやかな振る舞いとトシオのみならず異世界の住人からもたびたび絶賛される容姿の美しさから、しばしばアリスと並んでヒロイン扱いされる。何だ、このひろみとの扱いの差は。
四人のなかでは最も頭脳明晰で、作中の問題の半数近くは彼女が正解を出しており、敵も何度かゆかりを遠ざけるか捕らえて回答権を奪うなどして妨害してきたこともある。
タカシ達とは違い冷静であるためM1やなめくじネコからの扱いはひどくない
当初からほぼ初対面のトシオに彼女扱いされて戸惑う場面が大分多かったが、異世界の冒険で彼女もまたトシオに淡い感情を抱いているような様子がうかがえるようになった。
メインキャラクター4人の中では1番人気のあるキャラである。
アリス(声 - 豊口めぐみ)…『不思議の国のアリス』の主人公。毎回何者かに攫われ、いくつもの国を転々としている。比較的にセリフが少なく、出番も少ない。声を担当した豊口氏のデビュー作でもある。
M1(声 - 滝口順平)…数学の神様で、アリスが何者かに攫われたことを告げに来た。タカシたちを異次元に送り込む前には必ずクイズを出題し、なぜかそれに正解しないとタカシたちはアリスを助けに行くことができない。(そのほとんどがゆかりが答えて正解することが多い)異次元の旅では、ピンチに陥った時に1つの国の冒険につき3回まで魔法で助けてくれるが、失敗することもある。
なめくじネコ(声 - 西村朋紘)…ネコの姿で胴体がナメクジの、浮遊する生物。「なわけ」という妙な語尾で話す。異次元を案内する役でM1に比べてあまり役に立たない。
西村くん(声 - 梅津秀行)…タカシ達と同い年くらいのオカマ口調で話す少年。タカシに惚れているらしい。敵か味方かは不明だが、タカシ達を助けたり、協力することもあるので比較的に味方になる場合が多い。意外と活躍することもしばしばあり良い奴である。
翔野鋭一郎(声 - 緑川光)…タカシ達のクラスに転校してきた謎の少年で、数学が得意な優等生。異世界に現れてはタカシ達の邪魔ばかりし混乱させた。
関連動画
関連イラスト
関連リンク
http://ja.wikipedia.org/wiki/アリスSOS
http://www.nhk.or.jp/e-tele/onegai/success/index1.html