アリスSOS
ありすえすおーえす
1998年に『天才てれびくん』(NHK)の枠内で放送されたアニメ。
原作は中原涼の「アリス」シリーズ(講談社X文庫 ティーンズハート)。
読書が大好きで特に『不思議の国のアリス』の大ファンという少年タカシが、悪魔の手先にさらわれたアリスを救うべく仲間とともに異次元を冒険し、クイズに答えたり敵と格闘していく物語である。正統派なものから、とんちとも数学ともとれない奇妙な問題が出てくる特徴があった。そして主人公4人組の恋の行方も見どころのひとつである。
(なお、前に同じ枠で放送された「アリス探偵局」とはよく混同されるが何の関係もない。)
主題歌
オープニング(総集編およびDVD版)のロングバージョンでは豊口めぐみ・池澤春菜が、DVDのエンディングではくまいもとこ・津久井教生・白石文子・池澤春菜・豊口めぐみが歌う。
両方とも「NHK 天才てれびくんワイド うたの詰め合わせ」に収録されている。
主要キャラ
本作の主人公で中学一年生。普段は赤いパーカーを着ている。幼いころに絵本で見たアリスに憧れ、本をこよなく愛する読書家の少年。弁は立つ。学校では数学が苦手。
古本市での買い物中、「神様つき」と呼ばれる本を手にしたことで絵本の世界で起きている異変を知り、何者かによって連れ去られたアリスを救うためクラスメイトのトシオ、ひろみ、ゆかりと協力し立ち上がる。
本を読むことに傾倒していたためか、肝心のクイズの正答率はあまり高くないが、アリスの危機が迫った際は誰よりも勇敢な一面を見せる。
ひろみとは幼馴染で、学校や私生活でもよく一緒にいるが、友達以上恋人未満で、意識してしまうのかケンカも多い。
一度決めた事は貫く頑固さもあり、後半で翔野がアリス誘拐に関係があると発覚した後も一貫して彼を友と信じ続け、悪魔の国を前にアリス救出を断念すべきという3人に対しても、自分一人でも助けに行くを言い切って見せた。
ちなみに主要メンバー4人の中で彼だけは絶叫系が苦手。
タカシの親友で中学一年生。主要メンバーで1番長身で、白いヘアバンドをしている。小学生の時はバスケ部で、現在はギター部に所属している。ギターが趣味の他、ほぼ初対面の女性に馴れ馴れしくしゃべりかけるなど、今で言うチャラ男の雰囲気を持った人物。そのせいか、性格やものの考え方もややタカシより大人っぽい。
最初のクイズに悪戦苦闘するタカシに救援という形で呼ばれたが、彼もそこまで頭がいいというわけではなく、どちらかというと正解につながるような誤答を残すことが多かった。
一方で状況判断は誰よりも冷静であり、行く先に危険があればアリスを案じて先走るタカシやひろみに歯止めをかけて忠告するなど、客観的視点はたけている様子。
反面終始調子のいいセリフでカッコつけてアプローチしているゆかりがピンチの時には、我先にと危険の渦中に飛び込む勇敢さも持っており、事実何度か彼女の危機を救っている。
プレイボーイでありながらも、自身の言葉と行動に強い責任を以て返すナイスガイである。
タカシの幼馴染で中学一年生。ボブカットヘアーで、空手を嗜むスポーティーな女の子。隣に住むタカシの部屋に窓から跳び移れるほどの運動神経を誇る。(彼とは対極にいるようなタイプ。)
一方で料理や裁縫など女の子らしい趣味を持っており、家庭科に関する問題には強い。また、学校では数学も得意。
当初はアリス救出のメンバーに入っていなかったが、(タカシを心配して)出発直前に窓から飛んできて半ば強引に参入した。
外見は可愛いが、思った事をはっきり言う勝ち気で男勝りな性格故に女性扱いされる事はほぼない。(“気が強い女性が好み”と言う敵に狙われ、自分の身を賭けてクイズ勝負をする回はある。)
行動力があり周りをぐいぐい引っ張っていくタイプで、幼少期からあまり積極的でないタカシもこうしてリードしてきたようだ。
その行動の端々にはアリスを心配する故に猛進しがちなタカシを気遣う様子が窺える。(作中ではゆかりが気付いており、温かく見守っている。)
事実タカシに対しては幼いころから友達以上の想いを寄せていたらしく、悪魔の国でタカシが死んだと誤解したときはその場で声を上げて泣き崩れたほど。
白石氏は過去に同じ天てれアニメ枠でアリス探偵局のイナバくんの声を担当している。
中学一年生。成り行きでトシオと共にアリス救出に参加することになった。ストレートロングヘアーの、普段はおっとりした夢見がちなお嬢様。父親は大学教授で、叔父は小説家。
そのおしとやかな振る舞いとトシオのみならず異世界の住人からもたびたび絶賛される容姿の美しさから、しばしばアリスと並んでヒロイン扱いされる。(何だ、このひろみとの扱いの差は。)
4人のなかでは最も頭脳明晰で、出題されるクイズのひっかけなども見抜く。作中の問題の半数近くは彼女が正解を出しており、敵も何度かゆかりを遠ざけるか捕らえて回答権を奪うなどして妨害してきたこともある。
だが、敵から逃げる時などは他主要メンバーに比べ身体能力は劣るのか、転んだり遅れたりして度々敵に捕まる事がある。
タカシ達とは違い冷静であるためM1やなめくじネコからの扱いはひどくない。
当初からほぼ初対面のトシオに彼女扱いされて戸惑う場面が大分多かったが、異世界の冒険で彼女もまたトシオに淡い感情を抱いているような様子がうかがえるようになった。
『不思議の国のアリス』の主人公。毎回何者かに攫われ、いくつもの国を転々としている。比較的にセリフが少なく、出番も少ない。声を担当した豊口氏のデビュー作でもある。
数学の神様で、アリスが何者かに攫われたことを告げに来た。タカシたちを異次元に送り込む前には必ずクイズを出題し、なぜかそれに正解しないとタカシたちはアリスを助けに行くことができない。(そのほとんどがゆかりが答えて正解することが多い)異次元の旅では、ピンチに陥った時に1つの国の冒険につき3回まで魔法で助けてくれるが、失敗することもある。
ネコの姿で胴体がナメクジの、浮遊する生物。「なわけ」という妙な語尾で話す。異次元を案内する役でM1に比べてあまり役に立たない。
顔がついたパソコン。M1が不在時に助っ人として登場する。なめくじネコと同じく役に立たないことが多い。
最終回でM1の手により、熱血キャラに改造されたが却ってめんどくさくなった。
タカシ達と同い年くらいのオカマ口調で話す少年。タカシ達がアリスを助けに行く最中に現れる。タカシのことが好きで敵か味方かは不明だが悪魔の親分の手下ではないらしい。タカシ達にアドバイスしたり、助けたり、協力することもあるので比較的に味方になる場合が多い。最終回でタカシ達が通うの学校の教師となる。(本来は大人の姿なのかは不明)
中学一年生。タカシ達のクラスに転してきた謎の美少年で、数学が得意な優等生。異世界に現れてはタカシ達の邪魔ばかりし混乱させる。実は勉強に専念しすぎて友達がおらず、その孤独な心を悪魔の親分に付け込まれ、操られていた。小学生の時は肥満体だった。
正式名は『アクマーノ・オヤビーン』で、アリスを攫った張本人で道化師の姿をした悪魔。翔野を操り仲間にしていた。
本来はタカシと同じく本好きで純粋な心の持ち主だが、童話の中で自身が悪者として仕立て上げられる事に拗ねて、アリスと友達になりたい本心から攫っていた。
彼の本心が明かされると、アリスから改めて友達として了承を得られた事で、事件が収束する。
異世界の住人
■■■ 王様の国 ■■■
- 王様(声 - 不明)
国が『王様の国』と呼ばれている理由の一つ。
住人全員が王様の格好をしており、話し相手が王様でない人間には基本的に耳を貸さず威厳ある喋り方をするが、実際は王に憧れてコスプレをしてるに過ぎない為服装が所々ボロボロで、住んでいる城もハリボテ構成である。
- 金色の馬(声 - 不明)
冠の形をした山の頂上を飛び回る金色の天馬。
一度でも空飛んでる所を飛び乗れば、勇気と行動力が認められて王様の仲間入りが出来る。
喋る事ができ、多種の眼鏡を着用した仲間が大勢いる。
アリスを探している事を聞いて、仲間たちと共にタカシ達を途中まで送った。
- 忍耐こずえ(声 - 菊地貴子)
西村くんに仕える3姉妹の長女で力が自慢。
マイナス30度の極寒の地でタカシと巨大オセロで対決するが、小柄な故か長時間居続けたせいで身体全体が凍りついて敗北した。
ネギ入りのカレーうどんが好物。
- 根性みき(声 - 加藤優子)
西村くんに仕える3姉妹の次女。
100度の熱湯の中でトシオとしりとり対決を繰り広げるも、彼に愛を説かれて勝てない事を悟り、敗北を喫する。
- 感謝みどり(声 - 辻香織)
西村くんに仕える3姉妹の三女。
根性みきが敗北時に愛を知った様子を見て、彼らと戦う事無く感謝を述べて潔く降参した。
その為、具体的な特技は不明。
■■■ 恐竜の国 ■■■
- ネーバ(声 - 関根信昭)
探し人や物のありかを示す占いが得意な村の神様であったが、とある理由で神の座を降ろされている。
途方に暮れていた所に、タカシを除くヒロミ達が空から降ってきた事から神の遣いと勘違いし、一時期ユカリを村の神様に任命した。
後にタカシ達の活躍で神に復帰して、アリスの居所を占いで突き止めた。
- ラン(声 - 中村大樹)
ネーバの息子。
ヒロミとユカリが夢中になる程の、長身でハンサムな顔つきと逞しい身体といった男らしさを持つ青年。
タカシの護衛からアリス救出まで、彼らのサポートを尽くしてくれた。
- 長老ヤペー(声 - 仲木隆司)
村の長老。
占い結果を神に代わって代弁するという地味な役割を持つ。
話によると最初ヒロミ達にやられてしまい、背中を大怪我をするという不憫な目にあった模様。
- クララ(声 - 鈴木清信)
語尾に「〜である」と付けて話す。
神様の石を取り戻そうと決闘を申し込んだランと対決して敗れ、タカシに出した問題を解かれた事で、目的の石がジャキーニの手に渡っている事を教えた。
- トリケラトプス親子
恐竜の国に生息している草食恐竜。
ジャキーニの元を目指す途中で、子供がティラノサウルスに襲われていたが、タカシ達に助けられた。
後に恩返しをすべく、親が彼らを助太刀しに参上した。
- おいでおいでバエ(声 - 不明)
群れを成してひっかけ問題を出題するハエ。
- 蛸(声 - 不明)
渦潮の中心で、墨を撒き散らすタコ。
ランに倒された。
- フラッペン(声 - 不明)
クイズを出題してくる巨大な氷山の姿をした妖怪。
■■■ 料理の国 ■■■
- 料理人間
姿形が料理そのものであり、大きく和食と洋食に種族が分かれて存在している。
マッドグルメ=翔野に魂を込めて作られた為、言葉も喋る。
食べられる事に抵抗は無い模様だが、それを食するグルメ大王のマナーの悪さに不満が爆発寸前にあり、革命を起こそうとしている。
- グルメ大王(声 - 中村秀利)
ワイングラス型の宮殿に住みつき、大きな唇に大きな舌と巨体を持つ食いしん坊な大王。
関係性は不明だが、似たような姿を持つ者が何人もおり審査員を勤めている。
とても食欲旺盛でデンキウナギはまだしも、アリスやなめくじネコすらも食べようとする危険な一面も。
最後は革命を起こした料理人間達によって召使い共々成敗させられた。
某ゲームキャラに似た言葉を話す巨大ミートボール。
グルメ大王の召使いで、宮殿の受け付けを担当している。
口の中に人を入れて高速移動する事が出来るが乱暴な為、タカシ達は酷い目に遭っている(ただしグルメ大王は何故か無事であった)。
■■■ さかさの国 ■■■
- さかさカバ(声 - 宇垣秀成)
二本立ちしたカバが上下逆さまになったカバ。
少々気難しい動物だが、基本的に温厚な性格で、所々正反対の言葉を混じり得ながら喋るのが特徴。
高速移動したり、後ろ頭に人を乗せて空を飛ぶ能力を持っており、その能力を活かしてトシオを目撃した場所まで3人を運んだ。
- 人間岩(声 - 坂口候一)
質問攻めされるのが嫌いな喋る岩。
口の中に入ると地下まで階段が伸びている。
■■■ サボテンの国 ■■■
- 枯れ木達(声 - 不明)
住んでた場所が砂漠化した事で、自身が枯れ木と化した事に悲しんでる多くの被害者。
…なのだが、肝心な事を教えなかったりする不親切な一面も。
- ジンジー(声 - 永野広一)
一人称は「あっし」で、任侠のような喋り方をする大きな熊。
本人曰く「ケチな流れ者」というが、助けて貰った恩を返す義理堅い熊でもある。
サボテン大魔王の宮殿を目指して旅をしていたが、途中干からびて動けなくなってしまった所を、複数の偶然が重なる形でタカシ達に救われた。
彼らと目的が一致している事から、友好を築いて行動を共にする事に。
その正体は悪事を暴く為に日々戦い続ける秘密捜査官であり、自身の身分を明かした直後、宮殿を破壊してサボテン大魔王の野望を打ち砕いた。
■■■ イジワルの国 ■■■
- イジワル国民(声 - 永野広一、川島得愛)
魔物に取り憑かれた事で、住民から警察までイジワルな性格に豹変してしまった。
- タリク(声 - 八木光生)
ウド鈴木を老人化させた容姿を持つ、数少ないM1の知人。
同時に科学者であり、国民がイジワル化した原因を突き止めている。
■■■ サラダの国 ■■■
初見でタカシ達を怪しむ事なく快く受け入れたり、両親が地底人に拉致されても曲げずにすぐに立ち直る健気な子供。
- ゴポゴポ(声 - 坂口候一)
ゴボウの地底人。
地上人を全員捕えるクーデターを引き起こして、一時は地上を支配するも、日差しの強さに耐えられず、休憩目的でポスのアジトに仲間と逃げ込む。
上記の理由でもポスに断られてしまい、アジトから追い出される所をタカシ達に助けられた事で、そのお礼にアリスを目撃した場所を教えた。
事件解決と同時に地上人とは和解した模様で、元の世界に帰る5人を笑顔で見送っている。
- ポス(声 - 鈴木琢磨)
ジャガイモのギャングのボス。
手下共々隠し事が下手くそで、アリスがアジト内にいる事をあっさりバラす。
元々地底で平和に暮らしていたが、ある理由でギャングを生業としていた所を、翔野に唆されて地上で意図せずアリスを捕らえる手助けをしていた。
その後こっそりタカシ達を尾行して観察している内に、翔野の言動から自分達が騙されている事に気づいて、窮地に陥ったタカシ達の味方に付いた。
■■■ お江戸の国 ■■■
- 北枕 冬十郎(声 - くまいもとこ)
タカシそっくりな侍。
- すずめ(声 - 白倉麻)
冬十郎を慕っていると同時に想いを寄せているお転婆娘。
初めは誤解が生じて、ユカリを相手に掏摸を働くが、すぐに冬十郎に取り押さえられて返却。
互いに事情を知って和解した後、タカシ達の協力者となる。
- 勘太(声 - 永野広一)
- 健吉(声 - 坂口候一)
銭屋の悪事を調べて行動する瓦版屋。
姫の救出に向かったかんた達を後追いする際、タカシ達が強引に付いて行くと迫られた事で協力関係を結ぶ。
『地獄耳のけんきち』と称しており、タカシ達に悪事の詳細を教えるだけでなく、アリスの情報も耳にして提供してくれるなど、人助けに大いに貢献した。
- お美代(声 - 小林朋子)
殿を父に持つ礼儀正しき姫。
殿の目論みに気づかず、金貸し屋の息子の嫁に差し出されそうになるも、間一髪で助太刀に来たタカシ達に救出されて、勘太とすずめの家で匿って貰う事となる。
- 先生(名称不明)
健吉達からは『発明家先生』と呼ばれて尊敬されており、自身も天才と称しているが、失敗する事もある。声といいキャラ付けが似た様な人物がいたような…。
人質のユカリやアリスを奪還するのに必要なカラクリ機械を発明して、手助けをする役割を果たした。
- 銭屋りへい(漢字不明)(声 - 不明)
悪名高い金貸し屋。
息子を溺愛しており、欲しい物を手にする為には目的や手段を選ばない冷酷な性格。
殿に返しきれない程の多額の借金を背負わせて、一人娘のお美代を息子の嫁に差し出そうと仕組んだり、逃げられた後はユカリを人質にして誘き出そうとする等、頭のキレる策略家でもある。
タカシ達にアリスを奪還されても、彼女を引き渡すように迫るが、冬十郎の機転で刀に追い回されて逃亡する。
- 息子(名称不明)
りへいの息子。
欲しい物は何でも父に甘える育ちの悪い男。
最初はおみよを嫁に欲するが、逃げられた後に殿の紹介でアリスを嫁にしようとする。
最後は刀に追尾される父を追いかける形で、何処かへ逃亡した。
なめくじみたいなネコと似た声を発するワケ。
- 殿様(名称不明)(声 - 不明)
多額の借金を背負わせられた被害者…でもなく、所々秘密裏に銭屋と取引している事を匂わせる言動が存在。
またアリスを監禁していたが、今回は彼女が独りでにお江戸の国に赴いていた所を、殿様が偶然捕えた為、悪魔の親分とは無関係。
- 城ヶ崎 鬼三郎(声 - 不明)
8年前に冬十郎との御前試合に敗れて、城を追われた事から彼に恨みを持つようになり、銭屋に用心棒として雇われた事を機に再戦を申し込む。
勝利を納める所まで追い詰めるも、弾き飛ばした刀がブーメラン状に輪を描きながら鬼三郎の後頭部に柄の部分が激突した事で気を失い、二度目の敗北を喫する。
■■■ 神様の国 ■■■
- ポセイドン(声 - 鈴木琢磨)
M1と知り合いの海神。
巨体を活かして起こした大波で、タカシ達を死者の国に運んだ。
- ガイコツ船長(声 - 永野広一)
アリスを子供の島まで搬送した幽霊船の船長。
自身が所有する船に愛着を持っているものの、つゆとも知らないタカシ達に散々荒く扱われ、島に到着して笑顔で見送られた頃には、船がボロボロ状態だった為「2度と会うもんか!!」と吐き捨てた。
- 子供(声 - 緑川光)
子供の島にいた小太りの子供。
名前は不明だが、性格や容姿が翔野に似ている事からタカシ達は終始『翔野』と呼ぶ。
『プクプク風船銃』という武器で、タカシを風船の様に膨らますも、咄嗟にトシオに取り上げられる。
紆余曲折を経て、タカシ達4人を太陽の国行きのロケットに案内した。
- 騎士
アリスの救出を阻むかのように、太陽の国で馬に乗ってタカシ達を襲ったが、子供から奪った武器で撃退される。
その正体はオディセウスであり、後に本人自ら明かした。
- 炎人間(声 - 不明)
太陽の国に住んでいる熱い心を持つ人間。
光が一筋も差さない影の国を自身の炎で照らしてアリスの捜索を手伝ってくれた。
- アルテミス(声 - 不明)
容姿端麗な女神だが、神様の国きっての男嫌いで、近付く男には例え美男でも酷い目に遭わせる悪趣味を持つ。
なめくじネコ曰く過去に美人コンテストでヴィーナスに敗れて以来、自身と同じぐらいの美人女性をも嫌ってる模様。
「敗因は上述の性格だろ」とは言ってはならない。
- オディセウス(声 - 宇垣秀成)
アルテミスに惚れており、食べて一目見た相手に好意を抱く効果を持つホレホレの実を彼女に差し上げるも、全く相手にされず実を投げ捨てられ、投げた先にいたM1が代わりに実を食してアルテミスに惚れ込み、図らずも恋敵を作ってしまう。
その事に危機を感じて、M1を遠ざける為にアリスを攫ったというしょーもない動機なので、これまた悪魔の親分とは関係無し。
終盤実を欲したあまり、ふとしたはずみで自身が実を食してなめくじネコに惚れ込むが、追いかけ回すのに夢中で崖から飛び出したのに気づかないまま、「愛してるよ〜♡♡♡」と叫びながら谷底に落下した。
当然ながら彼も神なので死ぬ事は無い。
■■■ 妖怪の国 ■■■
瞬間移動を得意とする老人妖怪。
妖怪大運動会の観客席で、タカシ達の後ろを素通りしてから興味を持ったのかこっそり尾行し続け、アリスが囚われているトースター島で彼らのサポートを尽くした。
ラストでもひっそりと4人を見守る様子を見せている。
中の人は忍者学校のお偉いさん。
翔野の悪事に加担している妖怪=悪魔。
敵側に付いている事が仲間のぬらりひょんにバレた際、金に釣られて雇われていた事が彼の指摘で判明した。
- ろくろ首(声 - 不明)
ヒロミと新体操で競って僅差で勝利した。
その後、ぬらりひょんが呼び寄せた援軍に加わって助けに入っている。
- 河童(声 - 不明)
屈強な身体を持つボクサー河童。
対戦相手のトシオを追い詰めるが、弱点の頭の皿をグッチ先生の頭突きで壊された事で、KOダウンした。
■■■ うしろの国 ■■■
- 火吹き鷲(声 - 不明)
うしろの国の平原に生息しており、火を吹き散らしながら飛ぶ危険な鳥である事から、『人喰い鳥』と呼ばれる事も。
M1に丸焦げにされ、食べられる事を察知して飛び去ろうとしたが、すぐに捕まり身の保証と引き換えに大統領の居場所をタカシ達に教えた。
- 発明じいさん(声 - 渡部猛)
ワルモノ村と呼ばれる村の民家で暮らしている、唯一前向きで歩く良心の持ち主。
うしろ向きな行動や考えを持つ大統領に反感を示し、人々が前向きに変わる装置を発明している。
また、アリスの行方を知る人物でもあり、彼女が大統領の宮殿に囚われている事をタカシ達に教えた。
大統領が倒されると、完成した装置でうしろ向きの人々を前向きに歩かせる事に成功させている。
- カゴカモメ(声 - 不明)
鯛焼きに目が無いカモメで、語尾に「〜カモメ」と付けて喋る。
胴体が人を多く乗せる大きなカゴ状になっているのが特徴。
最初は指名手配にされているタカシ達を騙して、報酬の鯛焼きを目当てに検挙して飛び去るが、戻ってきた際には、彼ら4人の頼み事を聞き入れる代わりに好物を与える条件を出されると、喜んで協力してくれた。
■■■ サンタの国 ■■■
- サンタ教官(声 - 永野広一)
サンタの養成学校で生徒に厳しく指導する鬼教官。
主にバレーボールの顧問を担当している。
また、アリスの熱烈なファンでもある模様。
- トナカイ教官(声 - 不明)
トナカイの鬼教官。
大量のトナカイを乗せたソリを生徒に引かせて、トナカイの気持ちを知る為のカリキュラムを担当している。
ユカリが馬鹿力を発揮してソリを引いた事で合格させたものの、驚きのあまり冷や汗をかく程腰を抜かしていた。
- エントツ教官(声 - 鈴木琢磨)
レンガで出来た煙突の顔をしている教官。
興奮したり動揺すると煙を噴き出す。
カリキュラムの内容は、大きな袋を持って高い煙突を外から昇り、中に入って下まで降りれば試験合格だが、途中で不本意ながらアリスが攫われてしまった事をタカシ達に告白し、合格無しで彼らを最終試験会場の氷の星に行かせた。
■■■ テレビの国 ■■■
- 大室タツヤ(声 - 永野広一)
人気歌手にして作曲家。
ショルダーキーボードを弾きながら会話する。
- 相模屋(声 - 不明)
時代劇の国でタカシ達を拉致して川流しにしようとしたが、どこかで見たキャラを演じるなめくじネコによって御用となった。
- レポーター(声 - 坂口候一)
バラエティーショーの司会者。
テレビの国の秘密とアリスが電波塔に囚われている事を教えた。
■■■ 悪魔の国 ■■■
- 首領女(声 - 柚木涼香)
『アマゾウネス』と呼ばれる全員が雌象の種族のリーダー。
自身含め、全員が辺り一帯を吹き飛ばす強力な鼻息が武器。
食料不足を解消する為、ヒロミ達を捕虜にして悪魔の元に連れてきたが、褒美が貰えなかった事で騙された事に気付き、捕虜にされずに済んだタカシに悪魔達の弱点を教えた。
悪魔の親分の手下
- シャドー・キング(声 - 鈴木琢磨)
言葉を話す猿の大王。
ジャングルの奥地にあるサーカステント型の城を構えており、悪魔の親分の命令に従い、アリスを牢屋の中に監禁していた。
脱走したアリス含むタカシ達を始末しようとしたが、M1によって部下共々普通の猿に変えられた。
- ジャキーニ(声 - 不明)
地底湖の島を根城としている。
子供じみた姿と口調を併せ持つ中年男性の悪魔で、語尾に「〜キニ」と付けて話す。
地上ではティラノサウルス型のロボットに搭乗して活動をしており、アリスもその中に閉じ込めている。
ロボットが壊れるとランに摘み出され、タカシとトシオの恫喝に怖気付いて走り去って行った。
ヒロミみたいな強気な女性が好みの模様。
- ティラノサウルス
タカシ達を何度も襲った肉食恐竜型ロボット。
一度目はM1にやられて撤退し、二度目は親トリケラトプスの突進で腹に大きく穴を開けられた事で、機能を停止した。
- オットト姫(声 - くじら)
数1000年も逆さま状の竜宮城モチーフの秘密基地を隠れ家にする乙姫の姿をした敵で、「おっとっと(某お菓子では無い)」が口癖。
アリス捕獲時には屋根の上で彼女を拘束していた。
プライドが高いが、目的の為なら手段を選ばないという冷酷な一面も持つ。
多量の羽衣で標的を締め潰す攻撃が得意だが、羽衣が古く千切れやすい為、同時に弱点でもある。
最終的に攻撃を逆手に取られる形で潜水艦との引っ張り合いの末、羽衣が千切れた反動で空の彼方に飛んでいった。
- クイズ司会者(声 - 不明)
オットト姫の手下で、クイズの館で番組形式のゲーム大会を主催するマイクの姿をした司会者。
彼女の命令で、タカシ達を岩人間に変える事が目的だが、失敗に終わる。
- 竹ヤブヤケ太(声 - 伊崎寿克)&ヤケ太の母(声 - 深雪さなえ)
クイズが得意な親子だが、答えるのは息子の方。
母親は性格が悪く大口叩くだけ。
クイズゲームでトシオを破り、続けてタカシをも負かそうとしたが、最終問題で凡ミスを起こして彼を勝たせてしまった事で、2人仲良く岩人間にされた。
普通の人間と変わらない姿をしているが、異世界の住人なのか人間界から連れて来られたのか不明。
- サボテン大魔王(声 - 糸博)
サボテン姿の大魔王。
宮殿に模した二酸化炭素を製造する工場を活発化させる事で、世界中を砂漠に変えようと企む。
某大魔王と良い勝負になるくらい、アリスを始めとした可愛い女子に目が無く、気に入れば2人いようが結婚式を挙げる強引な所も。
サボテンなだけに水が弱点であり、ジンジーに工場を破壊されて大雨が降り出した途端、恐れ慄いて部下共々一目散に逃げ去って行った。
- カラカラヘビ(声 - 坂口候一)
コブラの姿をしたサボテン大魔王の手下。
尻尾の先から刺々しいヒトデを飛ばして、標的の身体に食い込ませる攻撃が戦力。
身体に張り付いたヒトデは水をかければ取れる。
- サソリマン(声 - 不明)
同じくサボテン大魔王の手下で、蠍の姿をしている。
タカシ達の前に立ちはだかりクイズを出題して勝負を仕掛けた。
しかし、タカシが解答するはずの問題をユカリが解いた為、一時は負けを認めない様子を見せたが、ユカリが涙の謝罪で跪いたらあっさり掌返しして退散した。
- イジワル女王(声 - 小林優子)
アリスを監禁してるだけでなく、魔物達をけしかけて住民をイジワル人間に変えた張本人。
美人な見た目の割に物凄くイジワルな女王。
大量の魔物を手下に持つが、命令通りに目的を達成しなければ、躊躇なくお仕置きを実行する為、忠誠心が怪しい者もしばしば。
黒い雲を移動手段としてタカシ達をしつこく追いかけるが、トシオの機転を利かしたファインプレーを前に敗れ去り、地下深く落下した。
その後は水野に助けられて、彼に甘える形で泣き崩れて共に何処かへ消え去る。
- 水野ただただ(声 - 永野広一)
江戸時代の従者の格好をしたイジワル女王直属の手下。
女王と同じく黒い雲で移動している。
一応敵だが、宮殿までのガイド役として色々と教えてくれる為、どちらかといえば中立的な人物。
最後は4人に敗れた女王を助け、一からやり直す事を彼女に諭して共に飛び去る。
- 魔物(声 - 不明)
人間の肩に取り憑き、「イジワルをしろ」と耳元で囁く事で、イジワルさせる昆虫型の魔物。
大量に存在しており内一匹がタカシの取り憑いてイジワルさせるも、その個体がM1に退治されて案内役を引き受ける羽目に。
- モアイ型ロボット(声 - 不明)
翔野やメフィスト(他の操縦士は不明。)が操縦する巨大なロボット。
全部で5体おり、ボディのカラー以外は顔がモアイ像に模しているのが共通。
アリスを追ってトースター島に来たタカシ達を金棒で追い詰め、彼ら4人の援軍に現れた妖怪達を前にしても退けてしまう程強力。
一時はタカシとトシオがメフィストから奪ったロボットで奮闘するも、数の多さでは圧倒的に不利であった為、最終的にM1の助けで全ロボットが倒された。
- うしろの大統領(声 - 不明)
国中の人々や動物等をうしろ向きに変えた張本人にしてアリスを捕らえた敵。
大型の振り子時計を模した身体を持つが、時計下部の小さな扉から飛び出る小柄な人形が本体。
前向きで歩く者には、容赦なく重罪を科せる過激な思想の持ち主で、明るく前向きで行動力のあるアリスに刑の執行のみならず、世界中をうしろの国に変える野望を後に明かしている。
ペットのフンコロガシを失い逃走を図ろうとしたが、M1にお仕置きとして普通の大きな古時計に変えられた。
- クロック長官(声 - 鈴木琢磨)
大統領直属の手下で、顔が目覚まし時計の形をした捜査官。
普段は後ろ向きで走る足踏み型のスクーターに乗ってパトロールしている。
口からネジや歯車を大量に発射する技が得意だが、あまり役に立っておらず戦闘は苦手な模様。
最後はM1の魔法で、空の彼方に飛ばされた。
- フンコロガシ
大統領が飼っているペット。
大量におり、合体してフンと共に巨大化する事も可能。
耳掻きと元気を取り戻したM1の力で、戦意を喪失して野生に帰って行った。
- ブラックサンタ(声 - 不明)
氷の星の教官なのだが、何故か翔野と手を組みアリスを氷の中に閉じ込めている。
翔野の策略で、ラーメンを餌に杖を奪う事でM1を無力化させ、タカシ達を捕える事に成功するが、逃げ回るなめくじネコを捕えようと追いかけてる内に、うっかり翔野と衝突してしまい、その隙に杖を取り返したM1によって、彼と一緒に空の彼方に飛ばされてしまった。
- 悪魔(声 - 不明)
悪魔の親分の子分。
大量におり相手を騙して楽しむ事も躊躇しない。
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