概要
『トランスフォーマー2010』から登場したデストロン所属の二人組の兵士で、二人ともスポーツカーに変形する。第28話では脚本ミスの影響でスタントロンのデッドエンドとワイルドライダーがナレーションでこの二人として紹介されてしまった。
その名前は玩具のプルバックモーターのゼンマイを巻く仕組みに由来し、プルバック走行をさせるとスプリングの力で自動的にロボットへと変形する点はサイバトロンのジャンプスターターズ(トップスピン、ツインツイスト)と同じである。
玩具は惜しくも日本未発売となったが、ラナバウトのみが『コンボイが死んだ』キャンペーンの懸賞品として配布された。また、自動変形ギミックこそないものの後年にはハズブロのTransformers Collectors Clubの限定販売品や『トランスフォーマーアドベンチャー』の製品としてバトルチャージャーの玩具が様々な形で国内外にて発売されている。
メンバー
攻撃兵ラナバウト
黒いカラーリングのロータス・エスプリに変形する。名前(Runabout)の由来は「浮浪者」や「小型自動車」を意味するが、アメリカにおける乗用車のボディスタイルを指す言葉としても用いられる。また、媒体によってはローマ字読みのルナボートと呼称する場合もある。
自意識過剰な性格で自分達を一流のデストロンと自負しており、ダイノベースの警備などの任務を与えるガルバトロンに不満を抱いている。相手の知らない武器を使って驚かせることを好む。武器は光出力粒子ビームライフル。
玩具の詳細なプロフィールによれば退屈を何よりも恐れる性格で、駐車中の自動車やガソリンスタンドなどの爆発物を攻撃し、爆発が高温と共にもたらす破壊の光景を楽しんでいる。また、スタイリッシュな自動車を目にすると破壊欲に駆られてしまう。
攻撃兵ラナマック
CV:西村知道
白いカラーリングのポンティアック・トランザムに変形する。名前(Runamuck)の由来は「暴れ狂う」、「狂い回る」という意味を持つ。媒体によってはローマ字読みのルナムックと呼称する場合もある。
常にラナバウトと行動を共にしており、対象物を構成する分子のエネルギー運動を5分間増大させ、摩擦熱によって溶解に至らしめるフリクションライフルを武器としている。
玩具の詳細なプロフィールによれば明るく社交的な性格だが、当てもなく猛スピードで暴走し周囲に恐怖を振りまく野蛮人とのこと。そんな彼が唯一落ち着ける場所はスクラップ場であり、廃品を芸術品と同等に捉えている。サイバトロンのシルバーボルトと同じく高所恐怖症である。
ちなみに1986年にアメリカで開催された「トイフェア1986」にて配布された玩具のカタログに掲載されているラナマックの試作品はボディの色が白ではなくグレーであった。