「少しセクシィなグラビア、出てました。違います! ミナミはカワイイです! キレイです!」
「その話はまた今度にしましょう! ね!?」
「 ンンンミナミィ!!! 」
ミナミィ!
『アイドルマスターシンデレラガールズ』のボイスドラマ内で、アナスタシア(愛称アーニャ)が新田美波に向けて発した、ロシア訛りの混じった叫びである。
出所は346アニメ連動企画として制作されたラジオ風のボイスドラマ「マジックアワー」の第23回。美波がパーソナリティを務める回で、Rosenburg Alptraum名義の白坂小梅と、プロジェクトクローネ名義のアーニャをゲストに迎えることになる。
番組の後半、「ファンに伝えたい事」というテーマでトークしていた際に、小梅がユニット活動の楽しさを語った後、堰を切ったようにアーニャが語り始めた。曰く、
- 「アー、ファンの人に伝えたい事、ひとつありました。ミナミは、カワイイです!」
- 「少しセクシィなグラビア、出てました。違います! ミナミはカワイイです! キレイです!」
- 「ミナミ誤解です! ファンの人にちゃんと違うと伝えないと、いけません!」
- 「ソロCDの衣装が、なぜミナミだけ水着ですか? おかしいです……」
アニメ版プロデューサーの元では女神をモチーフに清純派としてデビューした美波だったが、原作ゲームのプロデューサーの元ではセクシーな衣装をあてがわれる場面も多く、そのような彼女の仕事内容への不満を表明したものと思われる。
(ただしソロCDのジャケットで水着や露出度の高い衣装を着ているキャラは他にもいて、実際のゲーム内の状況とは若干異なっている。特に美波と同じCDデビュー4期生ではこの子やこの子も衣装の露出度が高い。)
パートナーの仕事内容についての不満を、声を大にして訴えるアーニャに、慌てた美波は話の途中でやや強引にコーナーを閉じてしまう。諦めきれないアーニャの 「ンンンミナミィ!!!」 という叫びは、絞られていく音量と共に小さくなるのであった。ジングル明けにも「ミナミの話、したかったです......」と未練がましいアーニャは、番組終了の挨拶でも名義をちゃっかり「ラブライカの」と改めている。
アナスタシア役・上坂すみれの熱演に端を発し、同人誌やSS執筆の際に「アナスタシアらしさ」を表現するのに優れたフレーズであることや、単純に字面の面白さがプロデューサーの琴線を刺激したらしく、徐々にプロデューサー達が実際に会話で使うようになっていったようである。
実際のやり取りで使われる際はたいてい半角で「 ンミナミィ 」と書かれている。全角文字の文章の中に半角文字が闖入するところに面白みがあるのかも知れない。文章全体が半角カナで書かれる事も多く、読むのに苦労することもある。もっとも、その読みにくさも日本語でのコミュニケーションに苦労するアナスタシアのキャラクターを表現しているともいえる。
普及のきっかけの一つは2ちゃんねるの「世界のスケベ板」の新田美波スレのタイトルとして用いられたことらしい。そもそもが「世界のAKB板(worldakb)」のミスタイプ(worldskb、キーボードのQwerty配列ではaキーとsキーが隣り合っている)で作成されたわけのわからない板だったところに、板のイメージに合致した美波スレが誕生し、語る内容も「ンミナミィ」と叫ぶだけと単純明快だったことから板屈指の勢いを誇るスレッドに成長。モバマス三大植民地スレのひとつとして愛されるに至ったのである。
ちなみに他の二つはきのこ板の星輝子スレ(書き込みの最後に「きのこ~/しょうこ~/てるこ~」と名前を呼ぶ)と、ダム板の前川みくダムスレ(「にゃあ」と叫ぶだけ。山形県の前川ダムに由来する)。
こういったネタにありがちなことであるが、項目概要にあるような複雑玄妙な感情をたった一言で簡潔に表現できるとして愛好する人もいる一方で、願いの込められた名前を歪めて貶めているとしてあまり好まない人もいるので、使用の際には注意されたい。
別名・表記ゆれ
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