概要
『ナースエンジェルりりかSOS』に登場する悪の組織。宇宙空間に拠点の居城を置いている。
地球の姉妹星であるクイーン=アースを滅亡寸前まで追いつめ、次の標的として地球侵略を目論む。
ダークジョーカーが「命の花」から作る「黒のワクチン」には植物を枯らし、人々をダークジョーカーへと変える闇の力が秘められている。
ダークジョーカーはその力で地球を生のない静寂な死の惑星に変貌させることを企んでいる。
この黒のワクチンを清浄なる緑のワクチンに浄化できる唯一の存在がナースエンジェルである。
メンバー
幹部以下はアニメ版は右手の甲、原作版は身体のどこかか衣服のパーツにダークジョーカーのしるしであるスペードのマークがついている。
ブロス
CV:堀川りょう
ダークジョーカーの首領。
圧倒的な長身で、ウェーブした長い緑髪とオッドアイ、緑色の唇(口紅?)と公家のような口調が印象的な魔術師。
絶対悪と言うにふさわしい人格の持ち主であり、部下を捨て駒に使ったり卑劣な手を使って相手を貶め、またそれを愉しむ徹底した残忍ぶりをのぞかせる。
「冷酷で残忍、目的のためなら手段を選ばない。騙し、欺き、相手の最も弱いところを突いてくる。そして一度狙った相手は絶対に逃さない」というデューイの発言を聞けばいかに非道な人物かよく理解できるであろう。
自身の影から無数のコウモリを生み出したり、幻覚を利用した騙し討ち、強力な衝撃波を生み出すなど様々な能力を持つ。
配下はある程度容姿の良い男性ばかりで、デューイやカノンのような美少年を好む傾向も見られる。
幹部
ケトー
CV:石井康嗣
原作版にも登場する序盤の敵役。
首のあたりまでのウェーブした赤茶色の髪の青年。使い魔として飼っている黒猫を案外可愛がっている様子。
変装が得意で一般人になりすまし、りりかや周囲の人を騙して罠にかける。
同僚である以上に競争相手であるデューイとの関係はよくない。
失敗は咎められるがケトーの作戦がある程度の結果を出してもさほど評価されず、ブロスの言葉ひとつでデューイにおいしいところを譲らされる展開が続く。
デューイ
CV:渕崎ゆり子
→詳細は個別記事を参照
その部下
※話数はアニメ版
- ルーヴ(CV:優希比呂)
第5話に登場。幹部でないダークジョーカーメンバーで唯一原作にも登場する。
食べた人を無気力状態にするクッキー(原作版ではパン)を売りさばく。
- フォギー(CV:金丸淳一)
第6話に登場。
霧を操る。惚れっぽく、りりかにも恋していた。
- デルフォ(CV:柏倉つとむ)
第7話に登場。
電話に出た相手の思い出(記憶)を奪い取り、結晶化してコレクションしていた。
- ザイダー(CV:竹中伸一)
第8話に登場。
怒ったりりかに口上もろくに聞いてもらえず名前すら正しく呼んでもらえなかった。
- モンスター(CV:森訓久)
第9話に登場。固有名詞は不明のまま。
加納になりすまし、りりかにナースエンジェルを辞めさせようと企む。
・その他、あまり高い知能をもたないような魔物や、ブロスや幹部、黒のワクチンがつくりだした魔物が多数登場する。
- カイザー
原作版にのみ登場。
長いストレートヘアと下睫、紅を差したような唇という派手な顔立ちをしている。
直接の武器である蜘蛛の糸と卑劣な策略によってりりかたちを苦しめる。
レギ
原作版にのみ登場するブロスの弟。
中学1年生くらいの美少年。懐こい表情で、にこやかな笑みを浮かべていることが多い。
ブロスの弟らしい無邪気な残酷さを持つ。自信家で小賢しく、人を食ったような態度。
計略をめぐらすこと、またそれで物事や他人が自分の思いどおりに動くさまを見るのが大好きで、逆に相手に驚かされたり計算外のことが起きるのを嫌う。
若さゆえか彼の策略自体は自身が思うほど優れているとは言いがたく、詰めも甘い。
直接的な攻撃技のほか、人の心に干渉して操ったり行動不能にする催眠術のような能力を使う。
りりかのことを気に入っており、色仕掛けで迫る。
アニメ版の重大なネタバレ
第14話で亡くなったと思われていたが、ブロスの手に堕ち、黒のワクチンの力でダークジョーカーとして復活。
非常に卑劣な人格になっており、目つきも別人のように険しくなっている。
戦闘服のデザインは同じだが色が全体的に暗い色調に変わっている。
りりかに寄せられた思慕を最大限に利用し、まったく疑わず加納先輩が帰ってきたことをただ喜ぶりりか、彼の正体に気づいたがそのことをりりかに信じてもらえず苦悩する星夜を悪辣に弄ぶ。
ブロスの正体
ブロスとは「ダークジョーカーの母体である悪の意識体がつくりあげた実体のない不死身のモンスター」(デューイ談)である。
りりかは前世でもブロスと戦っていたような描写があり、その際に彼女は一時的に退けることはできてもブロスを完全に滅することはできなかった。
本編においてもりりかはブロスを倒したが、彼がそのような概念的な存在であるかぎりいつかまた遠い未来に力を蓄えて復活するのかもしれない。