概要
CV:麻生かほ里
『ナースエンジェルりりかSOS』の主人公で、ナースエンジェルに変身する。私立白鳩学園4年B組の明るく元気で優しい女の子。
10歳の誕生日に転校生の加納望先輩(正体は別の宇宙にあるもう一つの地球・クイーン=アースの騎士カノン)から地球とクイーン=アースを守るためにダークジョーカーと戦い、命ある星に咲いているという命の花を探す使命を託される。
加納に対して好意を持っているが、隣に住んでいる幼馴染でクラスメイトの宇崎星夜のアプローチには極めて鈍感。
加納、星夜との交流とダークジョーカーとの戦いを経て、すべての人々を守りたいという強い使命感を抱くまでに成長していく。
ナースエンジェル
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ネタバレ注意
物語序盤を終えた前半で、恋心を抱いていた加納がダークジョーカーとの戦いで戦死してしまう。
悲しい想いを抱きながらも、加納の力を受け継ぎ正式に仲間となった星夜と共にナースエンジェルとして戦い続ける。
幾度となく立ちはだかるダークジョーカーの幹部であるデューイとの戦いで、デューイが捨て駒として利用されていたことを知る。
それまで敵対心を抱く相手でしかなかったデューイに対し、りりかは持ち前の優しさを持って、僅かに残った緑のワクチンの力を使って彼を助けた。
その後、ダークジョーカーと成り果てて復活した加納の裏切りに再びつらい想いを抱き、緑のワクチンも持たないことも合わさって絶体絶命の状態にまで陥る。だが、直後に借りを返す形でやってきたデューイに助けられてからは、デューイを信じつつ、ダークジョーカーとの厳しい宿命に立ち向かうようになる。
最終的にりりかは共に仲間である星夜と、加納とは逆に味方として協力してくれるようになったデューイの3人でダークジョーカーのボスであるブロスとの決闘に挑み、激闘の末に勝利する。
加納も洗脳が解けて、ブロスとの因縁はここで閉ざされるようになる。その後りりか達3人は、ブロスが敗れた今もなお世界中に散らばっている黒のワクチンに蝕まれる地球を救うべく、ダークジョーカーの残党達と闘いながら命の花を探すことになる。
ところが、ダークジョーカーの勢力が増す中、一向に命の花は見つからずにりりかは11歳の誕生日を迎えるようになった。その誕生日の前日にミミナがりりかの記憶を覗き、驚愕の真実が明らかとなる。
遠い昔、りりかの前世である先代のナースエンジェルが、ダークジョーカーに悪用されそうになった命の花を自分の命に封じ込めてしまった。探し求めていた命の花はりりかの命の中にあり、命の花を解放するためにはりりかの命を犠牲にしなければならないのだ。ミミナはカノンとヘレナに全てを伝え、カノンは命の花を咲かせる為に、りりかに遠い昔から定まっていた辛い運命を告げに行く。
久しぶりに再会したカノンに自分の死を告げられ、当初「自分の命」と「世界の命」が天秤に掛けられたことで泣き崩れ苦悩するりりかだが、地球と大好きな人達を守るために、彼女は誕生日パーティの後に星夜とデューイの反対を押し切りナースエンジェルに変身。
そしてヘレナは自分の残された力を全てりりかに与え、りりかは命の花を復活させ消えていく。
このことで地球とクイーンアースに潜むダークジョーカーは全て消滅した。
目を覚ましたりりかは見たこともないような一面の花畑に自分がいることに気づき、そこに誰かが駆け寄ってきたのに目を向け、笑顔を見せたところで物語が終わる。
一方、クイーンアースでは命の花が開花したためにヘレナは健康を取り戻すことが出来たのだった。
アニメ版放映当時はこのオチについて「りりかは死んで天国に行った」と解釈する向きが多かったため、今でもりりかSOSを最終回で主人公が死ぬアニメと記憶している人も結構いるのだが、作り手側は「りりかが倒れていた花畑はあの世とかではなく、りりかの戦いの結果で命の花が大量に開花したことを示しているのであり、りりかはちゃんと生きていて、自身が助かったことに気づき笑顔を見せた」として描いたつもりであることは当時から雑誌などで発言している。
設定上は、ヘレナが自分の全ての力をりりかに与えたお陰でりりかは命を取り留めたことになっており、確かにそう解釈できる描写もありはするのだが、本編中でこのあたりをストレートに言葉で説明することはしていない。それが誤解を生んでしまったわけだが、言葉で説明すると御都合主義感が出過ぎてしまうという懸念もあったため、あえてそれを行わなかったのかもしれない。