概要
型式番号 | XM-01 |
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頭頂高 | 14.0m |
本体重量 | 7.9t |
全備重量 | 17.4t |
装甲材質 | チタン合金ハイセラミック複合材 |
出力 | 3,880kW |
クロスボーン・バンガードの主力量産型モビルスーツ。
ブッホ・エアロダイナミックス社が、同社の作業用モビルスーツ「デッサ・タイプ」をベースに開発した経緯を持ち、クロスボーンの運用するモビルスーツの中では最初に開発された機体である。
クロスボーン・バンガードの組織の性質上、試験運用は極秘裏に行われ、モノアイ状のバイザーを装備した上で月の裏側にあるゼブラ・ゾーンにて行われた。
「デナン・シリーズ」最初の機体でもあり、後に続くクロスボーン・バンガード系モビルスーツの始祖的存在として一般戦闘用のデナン・ゲー、指揮官用の「ベルガ・シリーズ」など様々な系統の機体を生み出していく事になる。
クロスボーン・バンガードが開発した機体の中では性能は低い部類だが、それでも連邦軍が所有するジェガンタイプのMSを凌駕する運動性と機能を有しており、更にパイロットの練度も高い事も合わさり、次々と連邦軍のMS部隊を駆逐する活躍を見せた。
本機は、同時期に開発・運用された連邦軍のモビルスーツと同様に小型機して開発されているが、本機は既存のモビルスーツと比較して性能を向上させつつ小型化に成功している。
特に機体各所に外装式ジェネレータを分散配備した事によって機体の高出力化に成功しており、実戦配備された量産型モビルスーツとしては初めてビーム・シールドの運用が可能となった事が特徴にあげられる。
また、特徴的な丸眼鏡を思わせるツイン・アイは、ハイブリッド・センサーと呼ばれる新機軸の物であり、一部を除いたクロスボーン・バンガードのモビルスーツに広く用いられている。
主に格闘戦に重きを置いた設計が成されており、クロスボーン・バンガードの決起目的であるコスモバビロニア建国のためにスペースコロニー制圧を目的とした武装が装備されている。
特に、クロスボーン・バンガードを象徴する主兵装であるショットランサーは、装備した状態で相手を突く白兵戦用武器としてだけではなく、ランサー部分を4段階に分けて射出する射撃武器としても使用可能。ビームや実弾を使用しないこの装備によって敵を誘爆させる事無く無力化する事が出来る。
余談
「機動戦士ガンダムF91」に登場するMS全般に言える事だが出力や推力の数値が一見して控え目に映る為「機動戦士ガンダムZZ」、「機動戦士ガンダム逆襲のシャア」、「機動戦士ガンダムUC」等のMSと比べて過小評価されやすい傾向にありクロスボーン・バンガード内で下っ端に位置するこの機体は最もその傾向が強い立場にあると言える。
が、実際にはデナン・ゾンの全備重量に対する推力比は3,9倍という破格の数値を誇っており、U,C100年以前のガンダムタイプでこれを上回るのはEX-Sガンダム(7,2倍)1機のみである。(次点がユニコーンガンダムの3,3倍その次がフルバーニアンの3,1倍となる)
動きの軽さや小回りも考慮すればデナン・ゾンすら旧来のMSとは次元が違うというのは想像に難くない。