概要
人生に後悔している漫画家・納戸理人が「記憶を持ったまま人生を何度もやり直す」というループものの作品。
登場人物
- 納戸理人(メイン画像奥の人物)
主人公の落ちぶれた漫画家。
- 水谷晶子(メイン画像手前の人物)
劇団研究生。納戸の最愛の人。
映画版
1992年に『未来の想い出 Last Christmas』として映画化される。監督は森田芳光。
主人公は原作と違い、女性の納戸遊子(清水美砂)と金江(杉田)銀子(工藤静香)。原作者・藤子・F・不二雄も2周目の人生で出逢う占い師役で出演している。また、赤塚不二夫や石ノ森章太郎といった大物漫画家がパーティーの客として出演している。
映画版登場人物
- 納戸遊子(清水美砂)
主人公の売れない女性漫画家。出版社主催のゴルフコンペで倒れ亡くなるが、気が付くと10年前に戻ってしまう。意外と力が強く、劇中で大の大人の男を2人倒している。しかもそのうちの1人は銀子に怪我を負わせた凶器持ちの暴漢(演:唐沢寿明)である。
- 金江(杉田)銀子(工藤静香)
もう一人の主人公で1周目では平凡な主婦。占い問屋でアルバイトをしているところで遊子と知り合う。彼女もループに巻き込まれ、2周目では1周目の記憶を使って競馬と経済講演で大儲けをするが・・・。
- 倉美タキオ(デビット伊東)
ファッションデザイナー。2周目以降での銀子の恋人。彼を成功に導くことが銀子の目標となる。
- 夏木寿也(和泉元彌)
狂言師。2周目で出逢った遊子の恋人で、銀子が結果を知らなかったレースが行われた競馬場で出逢う。ループを匂わせる発言をするが・・・。
- 宇留沢等(橋爪功)
出版社の編集長。
- 杉田行男(宮川一朗太)
銀子の1周目での夫で証券マン。
- シマヤマヒカル(鈴木京香)
女性漫画家。遊子とは対照的に売れっ子。
余談
- タイトルに『Last Christmas』とついているが、公開日は8月29日。
- 挿入歌として『異邦人』(久保田早紀)『街角トワイライト』(シャネルズ)『そして僕は途方に暮れる』(大沢誉志幸)『浪漫飛行』(米米CLUB)といった楽曲がふんだんに使用され、それと同時に歴史的映像が流れた。
- 夏木役の和泉元彌はこれが外部出演デビュー作。ちなみに当時18歳(青山学院高等部3年生)で、当初の予定では『舞踊家』という設定だった。しかし諸事情により彼の本職である狂言師に変更となった。
関連項目
谷沢直:映画版に登場する幾枚もの漫画原稿を用意した一人。