唐沢寿明

からさわとしあき

日本の男性俳優である。芝居に対して常に真摯であり、作品ごとの役になりきった演技を見せる。

概要

1963年生まれ。東京都台東区出身。本名・旧芸名は唐沢潔（きよし）。

3人兄弟の次男で少年時代に見たブルース・リーに憧れて俳優を志す。

16歳で高校を中退し東映アクションクラブ四期生として入所。当時は仮面ライダーシリーズ・スーパー戦隊シリーズといった東映の特撮番組に脇役やスーツアクターとして出演していた。この過去については本人も各方面で大っぴらに語っており、現在もCM等でヒーロー役を演じさせると非常に堂に入った演技を見せてくれる。

後述のように出演は東映作品のみだが、ウルトラシリーズにも『ウルトラマンティガ』のエンディングテーマ「Brave Love,TIGA」を歌う地球防衛団のメンバーとして関わっている。

そのほかにも刑事ドラマのエキストラ（警備員や野次馬、新聞記者など）や時代劇の斬られ役、さらには照明や衣装のアシスタントなど裏方も務めていた。

妻は女優の山口智子。愛妻家としても知られ、山口がテレビ特番でビキニ姿を晒した事を聞かれても「俺は水着どころじゃないからね。もっと凄いものを見ているから」と答えてみせた。

割とバラエティにも出演するタイプの俳優であるが、素は超がつくほどの天然。それに加えて剽軽者でもあるため、唐沢の発言が天然ボケなのか狙ったボケなのか少し分かりにくい。

インターネット上では『美味しんぼ』で演じた山岡士郎役が「ハマりとかそういう次元ではなく士郎本人だろ」と絶賛される光景がよく見られる。

また一部のゲーマーにコアな人気を誇る『ドラッグオンドラグーン』においてイウヴァルトを演じ、名言「フリッアエフリッアエフリッアエフリフリフリブリブリブリ…」を生み出したのも彼である。

主な出演作

ドラマ

• NHK大河ドラマ
  • 春日局（1989年）：稲葉正勝
  • 利家とまつ 〜加賀百万石物語〜（2002年）：前田利家
  • 功名が辻（2006年）：前田利家
• NHK連続テレビ小説
  • 純ちゃんの応援歌（1988-1989年）：林雄太
  • とと姉ちゃん（2016年）：花山伊佐次
  • エール（2020年）：古山三郎
• 民放ドラマ
  • 渡る世間は鬼ばかり（1990年）：竹原洋次
  • 源義経（1991年）：平教経
  • 愛という名の元に（1992年）：高月健吾
  • 美味しんぼ（1994-1999年）（※実写版）：山岡士郎
  • 白い巨塔（2003-2004年）：財前五郎
  • 不毛地帯（2009年）：壹岐正
  • 小早川伸木の恋（2006年）：小早川伸木
  • ヒーローを作った男 石ノ森章太郎物語（2018年）：ショッカー戦闘員役の役者

映画

• 仮面ライダースーパー1（1981年）：ライダーマン（スーツアクター）
• 大日本帝国（1982年）：溺死する兵隊
• 超電子バイオマン（1984年）：メカクローン（スーツアクター）
• ハロー張りネズミ（1991年）：七瀬五郎
• 高校教師（1993年）：羽野一樹
• ラヂオの時間（1997年）：工藤学
• みんなのいえ（2001年）：柳沢英寿
• CASSHERN（新造人間キャシャーン実写版）（2004年）：ブライキング・ボス
• 20世紀少年三部作（2008-2009年）：ケンヂ
• イン・ザ・ヒーロー（2014年）：本郷渉
• 杉原千畝 スギハラチウネ（2015年）：杉原千畝

特撮ドラマ

• 太陽戦隊サンバルカン（1981年）：警備員
• 大戦隊ゴーグルファイブ（1982年）：東日本太陽熱発電所の研究員
• 宇宙刑事ギャバン（1982年）：剣道部員
• 10号誕生!仮面ライダー全員集合!!（仮面ライダーZX公開SP）（1984年）：ライダーマン（スーツアクター）、獣人大ムカデの声

吹き替え

• トイ・ストーリーシリーズ：ウッディ・プライド
• ポーラー・エクスプレス（2004年）：車掌、サンタ、ホーボーほか

その他

• イウヴァルト／ドラッグオンドラグーン
• レッド役（声の出演）／サガフロンティア・テレビCM
• 島耕作役（声の出演）／島耕作のアジア立志伝<月一回の放送のときに担当。週一回の放送に変わってからは、森川智之氏に変わった。>

関連イラスト

関連タグ

京極夏彦／三谷幸喜

及川光博：親交が深く、彼から『仮面ライダー3号』に出演すると報告された時には「スケジュールの都合があれば出たのに！ライダーマン役で！」と返したという。

山寺宏一：直接交流があるエピソードはないが、彼にとってある意味では注目を集めることになったきっかけかも。詳細は山寺の記事内とここで。