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CASSHERN

きゃしゃーんじっしゃえいがばん

2004年公開の映画。タツノコプロのアニメ『新造人間キャシャーン』をベースとしている。
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概要編集

タツノコプロアニメ新造人間キャシャーン」を原作としているが、内容は全くの別物。

興業収入的には黒字(製作費6億円に対し、興行収入約15億3000万円、スポンサーには出資金を130%にして返還する事が出来た)であったにもかかわらず、そのあまりにもアニメと繋がらない内容で原作ファンの当初の期待を裏切ったある種の問題作。さらにはかの悪名高い実写版デビルマンと公開時期が近かったことが災いし、同列視して叩く愉快犯による風評被害が拡大してしまった。


原作とは全くの別物であるが、その一方で本作の紀里谷監督によるスチームパンク要素が含まれた退廃的でダークな世界観やブライキング・ボスをはじめとするキャラクターのデザイン、多くはないが迫力のあるアクションシーンには根強いファンが存在する。人の心に残るという意味では大成功であり、今でも時折話題になるほど。

紀里谷監督に関しても、本作が切っ掛けでハリウッドからのオファーが3本きた(リーマンショックで全部ポシャってしまったが)など、国外では一定の評価を受けている。


余談だが、本作でキャシャーンはブライキング・ボスに全くダメージを与える事が出来なかった。数あるキャシャーン作品群の中でも最強のブライキング・ボスだろう。

また本来はもっと長い話になる予定だったが、映画の範囲に収めるためにカットし、説明不足になってしまった点も酷評の理由となっている。この要素については小説版『CASSHERN THE LAST DAY ON EARTH』において補完されている。


本作品の荒廃した世界観は2008年に製作・放映されたテレビアニメ『キャシャーンSins』に受け継がれている。


あらすじ編集

舞台は現実とは異なる歴史を歩んだ地球。世界は「ヨーロッパ連合」と「大亜細亜連邦共和国」の二つに分かれ、50年にも及ぶ戦争を続けていた。

戦争は「大亜細亜連邦共和国」の勝利で幕を下ろしたが、環境破壊や格差社会、そこから多発するテロなど、問題は山積みだった。

遺伝子工学者の東博士は、難病に苦しむ妻ミドリのために「新造細胞」の理論を提唱するも理解を得られなかった。しかし軍事利用をもくろむ国家元首の上条将軍は、貿易会社「日興ハイラル」社員の内藤薫を通じ、協力を申し出る。一刻も早く研究を始めたい博士は協力に承諾。取り憑かれたように研究を続けていた。

家庭を顧みない父のやり方に失望した博士の息子、鉄也は軍に入隊する。しかし、激戦区であるユーラシア第七管区にてトラップに巻き込まれ、その命をおとした。

鉄也の葬儀が営まれた日、研究所に巨大な稲妻のような物体が落下。新造細胞の培養液の中にあった生体部品が合体をはじめ、無数の蘇生体が出来上がる。それを恐れた内藤は破壊命令を下し、蘇生体の虐殺を行う。

しかし、4体の蘇生体が生き残った。彼らはミドリを拉致し、ロボット製造工場を占拠。自らを新造人間と名乗り、理不尽に仲間を殺した人間たちに反旗を翻す。

そのころ、東博士は鉄也の遺体を新造細胞の培養液に浸す。息を吹き返した鉄也は、恋人の上月ルナとともに、母を取り戻すべく、第七管区の伝説に伝わる救世主キャシャーンを名乗り戦いに身を投じる。

一方、新造人間の宣戦布告が行われても新造細胞による延命に固執する上条将軍に見切りをつけた将軍の息子のミキオはクーデターを敢行。

キャシャーンと新造人間、そして人類の戦いはやがて世界を巻き込むこととなり…


出演者編集


関連イラスト編集

CASSHERNCASSHERN


関連動画編集


関連タグ編集

タツノコプロ 新造人間キャシャーン

キャシャーンSins

誰かの願いが叶うころ


ディストピア セカイ系


伝説巨神イデオン…今作に強い影響を与えた。

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