概要
1948年に創業されたフジミ模型教材社を前身に1961年に創業された。
この時の創業者の一人は、後の今井科学(イマイ)を創業している。
主に実在するスケールモデルを各種販売しているが、キャラクターモデルも手掛けている。
モデル化された主なキャラクターはゴジラ・ウルトラマン(メカ)・初音ミク・くまもんなど。
スケールモデルとしては乗用車・城郭、そしてミリタリー御三家である軍用車両・軍艦・軍用機など多岐にわたる。
かつて同社は錨のマークを自社ロゴとして使用していた時期があり、静岡模型教材協同組合の一員として田宮模型、長谷川製作所、青島文化教材社とともにウォーターラインシリーズの販売をしていたこともあり、比較的艦船模型に力を入れている会社である。
各社持ち回りで担当する艦級が会社間で被らないようになっているウォーターラインシリーズを脱退した後は、フジミシーウェイモデルシリーズとして一社で連合艦隊をコンプリートする勢いで精力的にキット化を進めており、艦船模型業界からはウォーターラインシリーズの強力なライバルとして注目を集める存在である。
圧倒的存在である「ヒコーキのハセガワ」の影に隠れがちだが意外にも航空機のプラモデルもそれなりに多く販売しており、1/72・1/48スケールを中心に大戦機から現用機まで幅広いラインナップを誇る。
軍用車両は旧・日東科学教材株式会社(ニットー)の金型を引き取った1/76スケールがメインだが、自社新規開発の1/72スケール製品も少数だが存在する。
前述のウォーターラインシリーズ脱退ではそれまで他社が担当していた艦のフジミ新製品、またフジミが抜けた後のフジミ担当分を埋めるウォーターラインシリーズの他社新製品が多数生まれる事態となり、停滞の一途を辿っていた艦船模型業界の強力な起爆剤となった。
これを受けて安く手軽にほのぼの卓上大艦隊がコンセプトだったウォーターラインシリーズも精密化、高価格化に舵を切り(舵は無いシリーズだけど)、一方フジミではウォーターラインシリーズ所属時代に出していたほのぼのモデルもそのまま特シリーズとして販売される事となり、現在でもたまに超精密模型と間違えて買われていく事もあるとか…
フジミのシーウェイモデルシリーズ、いわゆる特シリーズはかつてのウォーターラインシリーズを圧倒する精密さがウリだったが、同時に初心者を斬って捨てるかの如き部品数の多さと精密過ぎる部品による組立て難易度の高さも一躍有名となった。
ただし近年は精密な表現はそのままに逆に塗装・接着不要としたNEXTシリーズやちび丸シリーズ等も手掛けており、プラモデルの敷居を下げることにより今まで模型業界には少なかった女性や低年齢層・初心者にも趣味としてのプラモデルをアピールしている。