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シーウェイモデルシリーズ

しーうぇいもでるしりーず

シーウェイモデルシリーズとは、日本のプラモデルシリーズのひとつ。
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概要

フジミ模型が販売している700分の1の艦船プラモデルシリーズ。現在は特シリーズと呼ばれている。
このシリーズの発足した経緯について詳しくはウォーターラインシリーズを参照。
基礎となったウォーターラインシリーズとは異なり、フジミ1社単独による艦船シリーズである。

歴史


フジミは錨のマークを会社ロゴとしていた時期があるように艦船模型には一定以上の熱意があり、古くから各種艦船模型をキット化していた。
1971年に元々ウォーターラインシリーズを発足させた静岡模型教材協同組合4社の1角であり、他3社と同様にシリーズで複数の担当艦を持っていたが、1992年にフジミが静岡模型教材協同組合から脱退したことでウォーターラインシリーズからも脱退することとなり、フジミは自社担当の艦船模型をシリーズから引き揚げた。
残った3社はフジミが担当していた艦級を分担して新規に作り直す事となり(フジミが担当していた艦全てが作り直された訳ではなく、空母鳳翔など今もフジミからしか出ていないキットもある。)、抜けたフジミは引き揚げた艦を基に独自のシリーズ、「シーウェイモデルシリーズ」を立ち上げることにしたのである。したがって当初は元・ウォーターラインシリーズだった艦船模型のフジミ担当分でしかなかったが徐々に新規開発製品を増やし、現在では1社単独で日本海軍のかなりの艦艇を揃える巨大シリーズにまで成長している。
いつの頃からかキット番号にちなんで特シリーズと呼ばれるようになり、現在は正式に特シリーズとなっている。

評価


シーウェイモデル(特シリーズ)の特徴としてよく揚げられるのが妥協の無い精密な再現、その代償として容赦の無い部品点数の増加、それによる製作難易度の高さである。
艦船模型はそもそも精密さや考証の正確さが評価されることの多いジャンルであり、艦船模型ファンの多くがフジミの精密で新しいキットの登場に歓喜した。

ところが

精密な表現、そして同じ艦級でも個艦ごとの差異を再現するために非常に細かく分割されたパーツは膨大な部品点数となり、製作の難易度を急上昇させたのである。
ウォーターラインシリーズで艦船模型には慣れ親しんでいた古くからのファンも唸る程であり、「フジミ地獄道」などと一部艦船モデラーには称されている。新しく艦船模型を始めようという層、ましてやこれからプラモデルを触ってみようという層がおいそれと手出しできるレベルではなくなっているキットもあるとされる。
こうしてシーウェイモデル改め特シリーズは、出来も凄いけど何より難易度がヤバいシリーズというイメージがついてまわることになった。一方で精密高難易度上等!と意気込んで前述のウォーターライン時代の残党を間違えて買ってしまう人も…

ただし難しいか簡単かは個人の印象によるもののため個人差が相当に大きく、全員が難しすぎると言っているわけではない。特に近年はウォーターライン各社のリニューアルも進み、他者の新しいキットでも精密化、部品点数の増加、高価格化の方向が激しくなっていることには留意すること。「フジミはこれをやりたかったから協会を脱退したのでは?」との邪推が出るほど。あとたぶんコレが作りたかったせい。
部品数は多くなったとはいえ、部品は少ないけど部品同士の合いも悪い昔のキットよりかは遥かにマシ、よほど作りやすいという意見もある。

主要な艦船をあらかた発売しきってしまい停滞していたウォーターラインシリーズであったが、1980年代のピットロードスカイウェーブシリーズ(略すとSWシリーズとなりSWMシリーズである本シリーズと語感が非常に紛らわしい…)による1/700艦船模型への参戦、そしてフジミの脱退によって空いたラインナップの穴を埋める為に他社が新規金型での開発を行う、フジミ側が既存のキットとは段違いに精密なキットを発売する事でウォーターラインシリーズ側でも既存キットのリニューアルの機運が起きる等、フジミの乱が艦船モデル市場に活気を起こす影響を与えたのも確かである。

製品について


元々ウォーターラインシリーズとして発売されていたものと、脱退後にシーウェイモデルシリーズとして新規に製品化された物が存在する。
ウォーターラインシリーズ時代の製品は古いもので1970年代製品化されたものまであり、さすがにリニューアルされた艦も多いが、現在も当時のままの発売されている艦もいくつか存在する。
特シリーズは近年になってからの呼称であり、新しいためそれ以後に製品化されたものは精密な造形が売りとなっているが、困ったことに旧ウォーターラインシリーズ時代の艦も同じく特シリーズとして販売されているため、"特シリーズは全て最新・高品質"と思い込んでいると痛い目を見ることも…
具体的に違いが気になる人は特シリーズの軽巡大淀とウォーターラインシリーズでの同艦(アオシマ製)を比べてみよう。時代の流れを感じられるはずだ(2018年現在)。
なお当然ながらウォーターラインシリーズと書いてあるフジミの大淀もかつて存在していたので注意すること。
(※当たり前だがお店で箱を開けて中の部品を見たい時はできるだけ店員さんに断ること!箱や組説を傷めないよう注意すること!もちろん豪勢に両方買ってあげられればベストである)

4社(3社)持ち回りで艦定数を揃えようと始まったウォーターラインシリーズから単独で脱退したフジミだが、現在のシーウェイモデル(特)シリーズは日本海軍の大型艦船に限って言えばほぼほぼ全てをカバーする程の大所帯となっており、第二次世界大戦に参加した日本の全ての戦艦、大型の空母はこのシリーズだけで揃えることが可能である。「194○年型」など同じ艦の年度による差異も多く製品化するのも特徴で、製品数の多さに拍車をかけている。

近年フジミは接着・塗装を不要とした「NEXTシリーズ」を立ち上げており、その中にはシーウェイ(特)シリーズと同じ1/700艦船も存在する。
NEXTシリーズは接着・塗装を不要とし初心者にも作れる親しみやすさをアピールする一方、精密再現では特シリーズに比べ妥協することはしないとされており、特はNEXTに置き換えられていくのか、並行して2シリーズを展開していくのか、今後の動向が注目されている。

またシリーズからの派生として、洋上モデルであるシーウェイモデル(特)シリーズに喫水線以下の艦底を追加してフルハルモデルとした「帝国海軍シリーズ」。そしてガンプラのようにパーツが成形色である程度色分けされ、塗装が必要な部分には色分け用にシールを付属させた「特EASYシリーズ」というものが存在する。
さらに特シリーズや特EASYシリーズに限定品として艦底やエッチングパーツが付属する限定版もあり、これらも現在までに徐々に種類を増やしている。

なお、フジミはウォーターラインシリーズ在籍時代は海外の軍艦もシリーズとしてキット化しており、それらはそのままシーウェイモデルにも移籍したが、その後海外艦は新たにキット化されていないため、現行製品はほぼ全て日本の艦艇である。意外にも自衛艦はフジミから1/700では1隻もキット化されていない。

コラボなど


2013年に「艦隊これくしょん」が話題となり、艦船模型業界にもその波は押し寄せた。
だが艦船模型と艦これとのコラボはアオシマがアオシマ鎮守府として一手に引き受けたため、フジミとしては特にコラボはしていない…
が、明らかに意識はしたよね?というタイミングでの再販などは当然見られた。伊勢日向瑞雲を同梱するとか…え、偶然?まあ、そうなるな

ただしその手のコラボを全くしなかったわけではなく、2016年に放映されたアニメ「ハイスクール・フリート(はいふり)」はフジミが正式にコラボを担当し、最新のNEXTシリーズやちび丸シリーズで晴風武蔵比叡などを商品化、ただのパッケージ替えではなく、専用部品を新規に作るなど気合の入ったコラボを見せた。そもそもその時点でNEXTシリーズの陽炎型駆逐艦はまだ商品化されておらず、はいふりファン以外にも衝撃だった.

その中で、ウォーターラインシリーズ時代のからの生き残りキットであるアドミラル・グラーフ・シュペーもコラボキットとして久々に再販され、話題になった。キットの古臭さも話題になったとか言わない。



外部リンク

製造販売元・フジミ模型公式サイト

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