※注意
現在上映中の『ガールズ&パンツァー 最終章』のネタバレが含まれます。
閲覧は自己責任でお願いします。
データ
チームデータ
チーム標章 | |
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通称 | 船舶科チーム |
使用車両 | Mk.IV |
メンバー
ポジション | 氏名 | 備考 |
---|---|---|
リーダー・戦車長 | お銀 | 通称「竜巻のお銀」 |
操縦手 | ラム | 通称「爆弾低気圧のラム」 |
砲手 | ムラカミ | 通称「サルガッソーのムラカミ」 |
通信手・操縦手 | フリント | 通称「大波のフリント」 |
砲手 | カトラス | 通称「生しらす丼のカトラス」 |
解説(ネタバレ有り)
サメさんチームとは、『ガールズ&パンツァー 最終章』に登場する、大洗女子学園の9番目の戦車道チームである。
メンバーは、不良たちの溜まり場と化した学園艦最深部(そど子曰く「大洗のヨハネスブルグ」)にあるBAR「どん底」を根城とする、船舶科の荒くれ者5人組。書き下ろし小説『カイゾク戦車』で、全員が船舶科の機関コースの2年生だと判明。「どん底」の店内には海賊や船にまつわるグッズが飾られている。このBARの内装は大洗町に実在するカラオケスナック「ドルフィン」がモデル。
5人全てがカバさんチームのようなソウルネームを名乗っており、加えて海にちなんだ二つ名を有している。不良ではある一方で義理堅く、かつて成績不振のうえ素行不良により退学させられそうになっていた自分たちを庇い、学園に残れるよう取り計らってくれた河嶋桃に大きな恩義を感じている。
船舶科故に船や海のことには詳しいが戦車には疎く、「陸(おか)の鈍亀」と呼んで見下していた。大洗女子学園に住んでいて戦車のことを知らないとなると、夏の廃校騒動を把握していたのかどうか、ひいてはその際にきちんと退艦していたのかすらも怪しくなってくるのだが……?(『もっとらぶらぶ作戦です!』では、その時は退艦しておらず、他の大勢の不良達も居残って役人達に対して徹底抗戦の構えをみせていた)
レーダーで探知された新たな戦車を探すべく、あんこうチームとそど子が艦底を訪れた際、見張り番のトカタとババがそど子を拉致して「どん底」に連行してしまう(連行後のそど子は、鉄球付きの足枷を付けられ、倉庫の掃除をさせられていた)。その後すぐに「どん底」に来店したあんこうチームがそど子を連れ帰ろうとしたため、お銀以外の4人が立ちはだかり、そど子の身柄と戦車の情報を賭けてあんこうチームに勝負を挑んでくる。
しかし、それぞれ自分たちが得意とする分野で勝負するも、悉くあんこうチームに完敗。これに逆上して実力行使に出ようとするが、お銀に制止される。あんこうチームの実力を認めたお銀が、華に「ハバネロクラブ(激辛ノンアルコールラム酒)」の飲み比べ勝負を挑み、接戦の末敗れたため、約束通りそど子を解放する。
その後、5人はみほ達から戦車の所在について尋ねられるが、「心当たりがない」「知らない奴を助ける義理は無い」と突っぱねようとする。しかし、みほたちの口から桃の名前が出ると態度が一変。校内新聞で自分たちの恩人である桃が窮地に陥っていることを知り、協力を申し出る。
そして、BARのカウンターの奥にある部屋で、燻製器として使用されていた巨大な鉄の塊こそ、みほたちが探していた戦車・Mk.IVであった(当のお銀たちはその鉄塊が戦車だとは露とも知らなかった模様。ちなみに、そこで作られた燻製は絶品に仕上がっている)。5人組は桃に恩を返すために戦車道への参加を表明し、「サメさんチーム」を結成してMk.IVに搭乗することになる。
整備に時間が掛かったため練習には間に合わず、他の戦車道メンバーとはBC自由学園との試合当日に初めて対面した(しかも列車ではなく船で戦車を運んだため試合会場まで会うことはなかった)。対面した際、荒くれ者の風貌からウサギさんチームが思わず「不良」「族」と言ってしまった時は、ラム、ムラカミ、フリントが凄んで脅かしていたが、お銀曰く「みんな口は悪いが仲間は大切にする」とのこと。
使用するMk.IVは、第一次世界大戦時にイギリスで開発・実用された世界初の戦車Mk.I改の改良型。つまり、作中の試合に参戦している全ての戦車の中で最も古く、大洗女子戦車道初のイギリス戦車でもある。本来は8人乗りだが、改造されて5人乗りになっている。さらに、車体の上には海賊旗(マークは右目を隠すように帽子を被ったドクロに、骨ではなくボール付き孫の手とカッターナイフを交差させたもの)をデカデカと掲げている。
とにかく練習期間が足りなかったため、5人の戦車運用技術は素人同然(さらにMk.IV自体もかなり特殊なため格段に扱いが難しい)。しかしその一方、腐っても大洗3万人の命を預かる船舶科の生徒であるが故か、有事の際には優れたチームワークを発揮する。
最終章1話パンフレットの裏表紙は、彼女らの登場を予告するかのようにサメが中央に大きく描かれたデザインであるが、このデザインの元ネタは、構図やフォントの似せ方から、少年とシャチの友情を描いた1993年公開のアメリカ映画「フリー・ウィリー」の日本版ジャケットと思われる。
余談だが、大洗町にある水族館、アクアワールド・大洗は、日本一の鮫の飼育数・種類数を誇り、鮫が水族館のシンボルとなっている。