データ
チームデータ
チーム標章 | |
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通称 | 歴女チーム |
使用車両 | III号突撃砲F型 |
チーム方針 | 人間というものはいかなる場合でも、好きな道、得手の道を捨ててはならんものじゃ |
メンバー
ポジション | 氏名 | 備考 |
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リーダー・装填手 | カエサル | 本名:鈴木貴子。得意分野はローマ史。 |
戦車長・通信手 | エルヴィン | 本名:松本里子。得意分野は第二次世界大戦史。 |
砲手 | 左衛門佐 | 本名:杉山清美。得意分野は戦国史。 |
操縦手 | おりょう | 本名:野上武子。得意分野は幕末史。 |
※メンバーの本名は『ガールズ&パンツァー 設定資料集』(ムービック刊)に掲載されている。それぞれの本名は、『ガールズ&パンツァー』のスタッフ名に由来するらしい。
※エルヴィンはコミカライズ版ではルノーB1bisの実戦投入時に優花里、あやと共に搭乗。
解説
大洗女子学園の戦車道チームのひとつ。2年生の歴女4人で構成され、それぞれが最も得意な分野に関する愛称「魂の名前(ソウルネーム)」で名乗る。嗜好の範囲は違うものの、全員が歴史全般についての知識をそれなりに持っているようで、互いの得意分野の違いに関して諍いを起こす事はなく、戦闘や軍隊ノリにも抵抗なく馴染んでいる。
全員で今の状況を歴史関連の言葉に例え、納得の行く例えが出た時点で他の3人が「「「それだ!」」」と返すのが定番の流れ (優花里やみほも「それだ!」を貰っている)。
八卦を使った的中率の高い占いや、水蜘蛛の使用など、妙な技術を心得ていて、学園艦での戦車捜索に活用している(大洗では戦車道以外にも書道、茶道、弓道のほか、仙道や忍道といった気になる選択教科もあり、1年生の時にそれらを選んだからだと思われる)。
ちなみにおりょう以外、利き手は左利きの模様(10話より)。
III号突撃砲F型という、劇中に登場する車輌の中でも珍しい「戦車」に分類されない車輌(他ではアンツィオ高校のセモヴェンテM41も登場している)を使用しながらも、大洗女子チームでは貴重な高火力持ちとして、攻撃の主力を担う。またあんこう以外の他チームと異なり、戦車戦関連の知識を持っているエルヴィンが参加しているためか善戦しており、他校との試合では後述の知波単学園戦を除き、毎回敵車輌を撃破(相討ち含む)している。しかし、慢心や過信することが多く、詰めが甘い面もある。まぁ、そういう点がファンからは「最後にオチをつけてこそカバさんチーム」と愛好されてもいるが。
当初はチームメンバーによって車輌の前部を赤色、後部を黄色に塗装(エルヴィンはアフリカ軍団仕様の迷彩を施したがっていた模様)され、加えて車体上部の後方に六文銭や風林火山、新撰組の隊旗などを模した幟を左右に計4本取り付けるという趣味丸出しの派手な装飾をしていたが、聖グロリアーナ女学院との親善試合の時にそれが仇になったため、公式戦では元に戻した。
回転砲塔を持たない点を他の車輌との連携や待ち伏せ等で補っていたが、プラウダ戦では逃げ回る敵フラッグ車を捉えられないことに焦れたり、黒森峰女学園戦ではウサギさんチームを助けているみほをチーム全体で援護する際に後方への砲撃ができないことを嘆くなど、その不自由さに悩まされる場面もあった。
『エンカイ・ウォー!』で行われたチーム対抗かくし芸大会では、歴史ネタを禁止されたため若草物語を披露。しかし台詞の合間に歴史ネタを次々とぶっ込んだことで桃に注意され、まったく改める気配もないまま強制終了となった。
『これが本当のアンツィオ戦です!』では、彼女達が住んでいるシェアハウス(和風の二階建てだが、何故か二階の一面だけレンガ模様になっている。また、表札の名前もソウルネームであり、訪れたみほにその徹底ぶりを感心されている)と私服姿が見られる。庭にはカエサル用の装填練習器具がある。また、カエサルの幼馴染が実はアンツィオの副隊長だったことが発覚したり、試合のシーンでも大きな見せ場があるなど、実質的にカバさんチームが主役と言うべきエピソードになっている。
『劇場版』では、学園艦下船後、III号突撃砲の上で軍棋を行っていた。大学選抜チームとの試合前夜では、戦車の戦略シミュレーションゲーム(この作品と思われる)をしている等、戦術勉強に励んでいた模様。
また、アンツィオ高校の戦法を取り入れており、試合で大いに活用するのだが…
『愛里寿・ウォー』では、島田愛里寿が転校(実際は見学)しに来ると聞いて、敵が味方になることに因んでカール・グスタフ・フォン・ローゼン、藤堂高虎、勝海舟と例えたのち、「オクシュアルテス」の名を、彼女のソウルネームとして授けた。
学校をアピールする方法として、全員が歴史上の人物にコスプレすると提案して敢え無く却下される。
自己紹介した時に、愛里寿がソウルネームの関連人物を次々と当てたが、おりょうだけ正確に答えられなかったことに、おりょうはちょっと残念な様子を浮かべた。
『選挙活動します!』では、カエサルがローマ皇帝(生徒会長)、エルヴィンが元帥(副会長)、左衛門佐が信濃一国の大名(広報)に立候補(おりょうは「政権に興味はない」と不参加)。選挙活動では校庭のど真ん中に城を建て、「歴史好き女子の歴史好き女子による歴史好き女子のための生徒会」を作ることを宣言するが、現生徒会から速やかに城を撤去するよう命令され、選挙当日は17票しか入らず(自分達の票しか入っていない他のチームと比べればマシな方だが)落選した。
大洗町の幕末と明治の博物館にある坂本龍馬の書簡が高知県の坂本龍馬記念館に貸し出されるセレモニーで、4人のキャラクターパネルと中の人が高知県へ赴いた。そして、『もっとらぶらぶ作戦です!』では、おりょうを主役に4人は書簡を届ける特使として高知を訪れ、ついでに観光を満喫していたが、おりょうが書簡を紛失するトラブルに見舞われる。4人は今まで行った場所をくまなく探し、観光協会にも連絡したが発見できず、すぐに新生徒会長の五十鈴華に連絡してなんとか予備が確保出来たものの、おりょうは自分の不始末に対する申し訳なさに泣き、尻ぬぐいをしてくれた華達に感謝した。が、その直後、観光協会の方でいつの間にか書簡が届けられていたため、事なきを得る。ちなみに、届けた人物は明かされていないが、落ちていた書簡を拾った際、腕と袴の一部が映されていた。その人物は、もしかして……。
戦績
校内練習試合戦
- はなから経験者であるみほの乗るⅣ号戦車を最優先の撃破目標としており、事前に密約を交わしていたアヒルさんチームと共同戦線を張ってあんこうチームを追いかける。
- 吊り橋を渡っているあんこうチームがバランスを崩して立ち往生したところへ砲撃を仕掛け命中。しかし致命弾にはならず、撃破には至らなかった。
- 急遽麻子が操縦手として参加し、体勢を立て直したあんこうチームの砲撃を受けて撃破される。作中で最初に撃破されたチームでもある。
対聖グロリアーナ女学院戦
- 市街地に移動後、車体の低さを活かした市街戦を展開し、装着していた旗2本を路上の幟と混ぜることでカモフラージュを行い、敵車輌を待ち伏せてマチルダII1輌撃破する。
- その後、垣根で車体を隠しながら移動していたが、旗が原因で位置がバレバレだったため、垣根越しに撃たれて撃破されてしまう。文字通りの死亡フラグ。
対サンダース大学付属高校戦
- 別の場所へ偵察へ出ていたため、森林での戦闘には不参加。
- その後、通信傍受に気付いたみほの指示を受け、ウサギさんチームと共にC1024R地点で草叢に隠れて敵車輌2台を待ち構えて狙撃、内1台を撃破。
- 敵フラッグ車と敵追撃部隊に挟まれての逃走劇兼追跡劇で、アヒルさんチーム、ウサギさんチームがファイアフライに撃破される中、部隊最後尾についてカメさんチームの盾となる(戦車の後部装甲は全般的に薄めであり、さらにIII号突撃砲F型自体が対戦車戦を想定した設計になっていないため、被弾すれば即死状態での行動である)。
- このとき、おりょうが読んだ辞世の句は「蜂の巣に されてボコボコ さようなら」。
対アンツィオ高校戦
- OVA版ではあんこうチームとともに、フラッグ車のカメさんチームを守りながら行動。
- 移動中、アンチョビが乗る敵フラッグ車と、随行するカルパッチョのセモヴェンテM41に遭遇し、向かってきたセモヴェンテと一騎討ちになる。正面しか撃てない固定砲をもつ車輌同士、まるで刀剣の決闘を思わせる白熱した至近距離での砲撃戦が行われ、最期は相討ちになり走行不能に。
- コミカライズ版ではフラッグ車を担当し、自らが敵のフラッグ車を仕留めた。
対プラウダ高校戦
- 村で敵の罠に掛かり包囲され、大聖堂に逃げ込む際に履帯を破壊されるが、あんこうチームのIV号戦車に押し込まれて撃破を免れる。
- プラウダから3時間の猶予を与えられた際、エルヴィンが優花里と共に『雪の進軍』を歌いながら偵察に出る。二人ともご機嫌で歌っているが、歌詞はなかなかキツイ。
- 時間が経ち天候が悪化、吹雪となるにつれて大洗チームの士気は低下。一方、カバさんチームの4人は大聖堂の入口付近に並んで、「やはり、ここは八甲田……」「天は我々を見放した……!」「隊長ぉ! あの木に見覚えがあります!」と『八甲田山』ごっこ。余裕じゃないか。(…が、現実の八甲田事件はマジモンの大惨事である。)
- 試合再開後、敵の包囲網を強行突破し、味方フラッグ車を囮にして敵本隊をやり過ごし、あんこうチームと共に村へ戻って敵フラッグ車の先制撃破を狙う。
- 敵フラッグ車を発見し追跡、立ちはだかるKV-2をあんこうチームとともに撃破する。さらに敵フラッグ車の挙動を見切ったみほの指示で待ち伏せに転じ、敵フラッグ車が正面から向かって来たところを撃破し、大洗女子学園に勝利をもたらす殊勲を挙げる。この時、カモフラージュするために車体の大部分を雪で隠していた。あの短時間でよく隠せたな……。
対黒森峰女学園戦
- 決勝戦前夜では、願掛けのためかカツ丼を食べていた。
- 決勝戦では、山頂に陣を構えて迎撃した時にパンターG型とIV号/70(V)ラングの2輌を撃破する。
- 市街地で超重戦車マウスに遭遇。撃破されたカモさんチームの仇を討とうとするも、重装甲に向けて放った砲弾はあっさり撥ね返され、足元を狙われて敢えなく撃破された。
「我らの」「歴史に」「今」「幕が下りた」。
大洗エキシビションマッチ
- 当初は聖グロ包囲側に参加。
- 大洗町役場の防衛線では、あんこうチームを追って来たプラウダのT-34/76を迎え撃って撃破する。
- 防衛線崩壊後は別のT-34/76に追われながらも、カルパッチョに教わったというアンツィオ高校の戦法「ナポリターン」を取り入れ、走行中に車体を高速反転させての迎撃を仕掛けるも砲撃を外し、しかも回転砲塔持ちのT-34/76に側面へと張り付かれ、呆気なく撃破される。
- 劇場版のノベライズでは、知波単チームが撃破したと思われたマチルダIIは実はカバさんチームが撃破していたことになっている。
対大学選抜チーム戦
- ひまわり中隊に配属し、中央の「203高地」(カチューシャの記事を参照)に進行して陣地を確保するが、カール自走臼砲の砲撃を受けて陣形が崩され、敵の攻勢が始まったためやむなく撤退する。
- 遊園地跡地に後退後は、南正門の防衛に就いていたが、東通用門から主力が侵攻した時はそっちの増援に向かう。
- 野外音楽堂の包囲網突破後は、「なつかし横丁」に進入してカモさんチームとローズヒップと連携し、アンツィオ直伝技その2「マカロニ作戦ツヴァイ」を実行。看板を使って壁や自動販売機に化けて敵を待ち伏せてM26パーシング2両を撃破する。なんでアンツィオ直伝なのに「ツヴァイ(ドイツ語の2)」なんだろうか。
- 終盤では、明らかに場違いな看板(後ろが古びた食堂にもかかわらず派手なバーガーショップの看板)を構えていたため、アズミに「それは無い」と冷ややかなツッコミを貰いながら先に砲撃され、撃破される。しかも、なぜバレたのか気付いていなかった。
- エンディングでは、フェリーの売店でお土産を物色していた。
対BC自由学園戦
- 開始当初は、本隊の一員として行動する。
- ボカージュ戦では、カメさんチームと連携して待ち伏せし、カメさんチームが誘き寄せた押田のARL44を砲撃したが、相討ちとなる。
- 試合後は、「江口又新堂」書店に訪れて物色していた。
対知波単学園戦
- 川辺での戦いでは、川から上西千代子の特二式内火艇(カミ車)の交戦していたが、別のカミ車(西原車)に気付かず狙われたが、カモさんチームに助けられる。
- 後半、あんこうチームとともに本隊と離されてしまうが、陸に上がってきた西原車を体当たりして川に落とす。
- その後、本隊と合流し、ウサギさんチームとアリクイさんチームとともにあんこうチームを追う玉田達を追うが、西達の一点照準を受けて撃破される。
- 試合後、アンツィオ高校と聖グロリアーナ女学院の試合の観戦に訪れ、聖グロが勝つと予想しながらも大番狂わせを期待してアンツィオを応援していたが、結局聖グロの圧勝で終わった。
対継続高校戦
- あんこうチームが序盤で脱落した際、いつものように例えをしていたが、「それだっ!」と言い切る前にカエサルが事態の深刻さをツッコんだ。
- ダム底にある丘に布陣した際、塹壕を掘ることを提案し、III突に装着しているヴィンターケッテン(雪原戦用の履帯)で掘るためにカメさんチームのヘッツァーに乗り掛かる形で掘っていた。直後に澤梓が自分達のいる場所の下にダム穴があることに気付くと、塞がっているダム穴の口まで掘り進める。
- ダム穴からの脱出後、あんこうチームを仕留めたヨウコを仕留めるべく、カモさんチームとフラッグ車のアリクイさんチームとともに強襲チームとして別行動する。
- 囮チームのウサギさんチームを狙っていたヨウコを背後から強襲を仕掛けるが、直前で駆け付けたユリのKV-1が盾となったことで防がれる。しかし、ヨウコの狙撃の阻止には成功する。
- ヨウコとユリを追われながら撤退していたが、ヨウコが停車しての狙撃を狙っていたため、これを仕留めようと廃村に差し掛かったところで伝家の宝刀の「マカロニ作戦ドライ」を実行。ロッジの看板で偽装し、フラッグ車のアリクイさんチームを囮にしてヨウコのIII号突撃砲G型(カバさんチームのIII突の派生型)を仕留めることに成功。
- しかし、ユリのKV-1の装甲の厚さにカモさんチームが返り討ちに遭い、カバさんチームも急いで看板を用意しようとするが、決まらず適当な看板を構えるも、アズミの時と同じように場違いの看板(雪原なのに氷のかまくらとペンギンという南極の風景の看板。寒い場所というのなら間違ってはいないが…)を構えていたため、ユリに「それは無い」とまたしても冷ややかなツッコミをされて撃破される。
『リボンの武者』での活躍
初めて登場したのは鶴姫しずかと松風鈴が大洗町でアヒルさんチームと奉納戦車試合を行った時で、あんこうチームと観戦していたが、この時はシルエットで顔が隠れていたため見えなかった。その後、プラウダとボンプル高校との試合の観戦に訪れた時にハッキリと顔が映し出される。
「大鍋(カルドロン)」では、参加はしていないが用心棒として参戦。アンツィオ高校とニーナ、アリーナ率いる「カチューシャ義勇軍」との試合で、アンツィオ高校にカエサルとおりょう、「カチューシャ義勇軍」にエルヴィン、左衛門佐が用心棒として分かれて戦う。