曖昧さ回避
「遙かなる時空の中で6」の登場キャラクター。→ダリウス(遙か6)
概要
CV:天田益男
類人猿型合成獣(いわゆる改造人間)。キンブリーに付き従ってハインケルとともにブリッグズへやって来る。キンブリーの命令でブリッグズから連れ出されたエドワードの監視として車に同乗することになる。その際密かに人質に取られながらも、エドワードの機械鎧整備を口実についてきたウィンリィ・ロックベルに注意をするが、ウィンリィのウソ泣きとエドワード達の冷たい視線に慌てふためき撤回するなど、いかつい見た目ながらどこか憎めない印象だった。そしてエドワードが独断行動をとった際に人気のない場所でハインケルとともに合成獣に変身。雪煙の中でも嗅覚を生かしエドワードを追い詰める。しかし偶然見つけたダイナマイトからエドワードがアンモニアを分解。嗅覚が仇となりハインケルとともに悶絶し昏倒してしまう。その後エドワードとの戦闘で賢者の石を使用したキンブリーの攻撃に巻き込まれ、ハインケルとエドワードもろとも地下深くのがれきに埋もれることになる。しかし辛うじて息のあったエドワードの錬金術により、ハインケルとともにがれきから救出される。そしてエドワードから腹部に深く突き刺さった鉄骨を抜くように頼まれる。「殺す命令は出ていない。」としてハインケルと協力して鉄骨を引き抜く。さらにエドワードからキンブリーを追うよう頼まれるが、応急処置のみで瀕死のまま気絶したエドワードを気遣い医者に連れていく。その時にキンブリーの落とした賢者の石を見つける。これはハインケルに渡され、後にアルフォンス・エルリックの窮地を救う切り札となる。エドワードに助けられて以降はハインケルとともに彼に同行。同時にキンブリーを見限り軍を敵に回すこととなる。
人物・能力
もみ上げが濃い大柄・強面の男。性格は大雑把だが根はやさしく面倒見がいい。森での戦闘後、夜が明けると近くの村の復興を手伝い材木を切ったりしていた。ハインケルと同様に色々と便利だからと合成獣であることは気に入っている。リン・ヤオ(グリード)からはかっこいいといわれている。これはグリードが以前合成獣の仲間を連れていたためかもしれない。
戦闘時にはゴリラの合成獣に変身する。ただし元々の顔がいかついため他の合成獣たちと比べると変化はわかりにくい。変身すると筋肉が一回り膨れ上がり、顔がゴリラのように面長となり腕や胸毛、頭髪といった一部の体毛が長く伸びる。またアニメ版では皮膚の色が肌色から褐色に変化する描写がみられる。合成獣4人の中では一番の怪力を発揮し、自身の数倍はあるコンクリートのがれきを投げつけたり、相当の重量があると思われるグラトニーを突進で吹き飛ばしたりしている。動きも俊敏で特に木の上ではランファンのように素早く移動している。また前述したように嗅覚も鋭敏であり煙の中や夜の暗闇の中でも相手を把握することができる。ただしハインケルのライオンのように夜行性の動物モデルではないためそれほど正確ではなく、原作では間違って暗闇でエドワードを殴ってしまい怒られていた。そして発達した筋肉はかなり頑強なようで、普通の人間なら一噛みで首の骨を折ってしまう不死の人形兵にかまれた時もほぼノーダメージだった(アニメ版の描写のようで、原作ではジェルソだった)。ちなみに対人形兵戦では合成獣メンバーの中では唯一武器(鉈)を使用していた。おそらく本人は打撃しか使えないためダメージを与えづらかったものと思われる。
なお、名前は「王の中の王」と呼ばれたペルシアの王ダレイオスの英語読みであり、大空魔竜ガイキングの悪の親玉と同じ。