軋間紅摩とは、TYPE-MOONのノベルスゲーム『月姫』シリーズのキャラクターである。
ファンから愛称は『軋間』、『軋MAX』(公式)。
登録タグでも『軋間』が多い。
「六根六境ことごとく排斥する。残念なく成仏しろ」
概要
遠野秋葉と同様に紅赤朱と呼ばれる『鬼』の混血児であり、分家の人間でありながら本家以上の濃い鬼の血を持って生まれてきた異端児。そのため、赤ん坊のころから幽閉されて育つ。そして、彼を恐れた一族の人間から拳銃で撃たれたショックで「紅赤朱」の力が暴走し、一族すべてを抹殺してしまう。
その後、秋葉の父である先代遠野家当主の遠野槙久に誘われるかたちで七夜一族を抹殺。この際に幼い遠野志貴(当時はまだ七夜姓)に「超えがたい死」のイメージとして彼の脳裏に刷り込まれることとなり、これが『MELTYBLOOD』(以後『メルブラ』)で七夜志貴が軋間に固執する原因でもある。
現在はある山深い寺で仏教僧として隠棲している。稀に縁戚関係からか、琥珀と面識を持ってはいる様子。
初登場となった『歌月十夜』では、志貴の悪夢の一片として登場したものの、「恐怖の体現」でしかなかっため知性の無いバケモノ同然であった。再登場となり、以後レギュラーとなる『メルブラ』シリーズでも、タタリによって遠野志貴などの記憶や人が本能的に持つ鬼に対する恐怖から編成された『本物に近い幻影』であり、実は本人は一度も作品に登場していないという、異質なキャラクターでもある。
唯一、メルブラ3作目である『ActCadentza』の蒼崎青子ルートに登場したのが公式に登場した初の本人である。また七夜ルートのラスボスとして登場した軋間も本物らしいが、真偽は定かではない。
能力
圧壊の腕
鬼の混血ゆえに、当人自身にはさしたる戦闘技術はない一方で、片手で大木を握り潰すほどの握力を発揮できる。そのため、握力以外にも全身の筋力については常人を遥かに超えるポテンシャルを備え、さらに肉体そのものを硬化させる能力を得ている。
天性的な戦闘センスも高いため、その強さは『鬼神』と称されほど。
メルブラでの性能
いわゆる投げキャラ。
投げキャラの先輩格に当たる弓塚さつき以上に明確に投げキャラとしての構想を植え込まれており、一部の技にアーマー(攻撃を受けてもひるまない判定)が付加されている。
下段技に乏しいため、起き上がりを狙う『起き攻め』とコマンド投げによる二択を相手に迫る戦法を主軸とする。
操作性にクセがある一方、相手の行動を読み切れればめっぽう強いという一風変わった性能を持つ。
アークドライブは、「炎獄」の力で捉えた相手を焼きつくす打撃・投げの二段構えの判定を持つ『独角・閻浮炎上(どっかく・えんぶえんじょう)』<アナザー昇格で『独角・閻浮提炎上(どっかく・だいえんぶえんじょう)』に発展>。ラストアークは、空中から突撃しすべてを「炎獄」の炎で灰燼に帰す『夜摩判決』。