CV:大矢兼臣
人物像
ザンスカール帝国の実権を握る政党「ガチ党」の党首。
帝国の宰相として女王マリア・ピァ・アーモニアに仕える身ではあるが、実際にはマリアを女王に仕立て上げた人物であり、マリアも彼の傀儡にすぎない。
かつてのパプテマス・シロッコやシャリア・ブルらと同じく木星船団に所属していた経歴を持つが、木星圏から地球圏に帰還したカガチは、果てなく戦争を続ける人類によって地球が荒廃していく様に深い絶望を覚え、その絶望を人類全体に対する不信へ成長させていった。
そして、マリアの能力を全面的に押し出した神権政治によってサイド2にザンスカール帝国を建国。
軍事組織「ベスパ」の設立する一方で、反対する者をギロチンを以って粛清し、帝国を短期間で強力な国家に仕立てあげた。
彼の目的は「争う事の無い人類の創出」であり、そういった意味ではマリアとは利害が一致していたと言える。
その為の手段として木星圏のテテニス・ドゥガチを言葉巧みに利用し、「エンジェル・ハイロゥ」を建造していたが、実際にはエンジェル・ハイロゥによるサイコウェーブは人類全体を幼児化させ、最終的には人類全てを抹殺しようと企む。
だが、エンジェル・ハイロゥはリガ・ミリティア及び地球連邦軍ムバラク艦隊による攻撃を受け、それと時を同じくしてタシロ・ヴァゴが反逆し女王マリアを連れ去り、マリアはタシロ諸共命を落としてしまう。サイキッカーの祈りをキーとするエンジェル・ハイロゥにとって、マリアの死は作戦の失敗を意味し、それを補う為に彼女の娘であるシャクティを丸め込みエンジェル・ハイロゥのキールームへと収めるが、彼女の祈りはエンジェル・ハイロゥの機能を変容させ、崩壊するエンジェル・ハイロゥの中でマリアの幻影に苛まれながら命を落とした。
また、旧木星帝国の総帥クラックス・ドゥガチは彼にとっての恩人であり、ドゥガチが地球との政略結婚を受ける以前にドゥガチと彼の内縁の妻の間に生まれたキゾを引き取り、彼に権力を与え育てている。
しかし、それが結果としてキゾの不信を買う結果となり、お互いに袂を別つ結果となった。