妖怪の一種。
元々は江戸時代に描かれた画集『百鬼夜行絵巻』に収録された絵で、「いそがし」とだけ書かれたもの。
後、妖怪漫画家の水木しげるは、これを「憑き物」として紹介、「そわそわしている人」はこの妖怪が取り憑いているからであるとして、1990年代に発表した「水木しげるの憑物百怪」で当時の日本人を「この妖怪が取り憑いている」と批判した。
後、水木の半生をドラマ化した『ゲゲゲの女房』において、この妖怪が水木プロで暴れる様が描かれた。
5期鬼太郎では人間に取り憑いて忙しくさせて人々を倒れるまで働かせていたが、それから10年経って放送された6期鬼太郎では事件の関与を疑われるも、本人が鬼太郎達に語ったところによると、自分たちが取り憑く暇もないほどに人間たちが働きづめになってしまった為に、『自分たちが必要なくなってしまったのかもしれない』と感じている様子。それもここ10年、ボロアパートで焼き魚を焼いて暇そうに生活するぐらいに。寿命が長い妖怪とはいえ、人を忙しくさせる事が生き甲斐の妖怪なのだから、10年取り憑く間が無いだけで相当な退屈を感じるようだ。(怠け者に取り憑けよ…は禁句である。もしかしたら働き者にしか取り憑けないとか、働き者に取り憑く事が生き甲斐などの理由があるのかもしれない。)
ちなみに、このいそがしは5期で登場したいそがしに比べて口調が年寄り臭く、古くから人間に取り憑いて忙しくさせていた個体と推測される。