プロフィール
概要
北宇治高校の教師で、担当科目は音楽。吹奏楽部の副顧問を担当している。
黄前久美子、加藤葉月、川島緑輝の担任教師(クラスは1年3組)でもある。
年齢は43歳(原作公式ガイドブック、230ページ)。なお、主人公の黄前久美子は初めて彼女を見た際に「五十歳は軽く超えているだろう」と見ていた。(原作1巻、15ページ)
原作小説では「白い髪を後ろで束ねている」という描写があるが、TVアニメ版のヘアスタイルは黒髪の前下がりボブとなっている。
本人は「北宇治高校でいちばん厳しい教師」を自負しており、入学早々に教室でバカ騒ぎをする新入生に対して高校生としての自覚を持つよう忠告したり、スカートの丈を上げている女子生徒に厳しい指導を入れたりしている(原作1巻、15ぺージ、TVアニメ版1期1話~2話)。挙句の果てにはサンライズフェスティバルを初めとする本番の演奏前に、部員たちに対して「気合を入れろ!!」「声が小さい!!!」等の強烈な激励の言葉を送っている(原作1巻、132ページ、TVアニメ版1期5話)。その毅然とした迫力ある態度に、部員たちからは畏敬の念を込めて「軍曹先生」と呼ばれている。(原作1巻、80ページ)
その一方で、言葉の節々に生徒や部員を気遣う気持ちを見て取ることもできる。
TVアニメ版1期10話では久美子と二者面談の話をするなかで、オーディションのソリスト選出の結果によって生じた部内の対立を気にする彼女の様子を察して、「部活は余計なことは考えず、コンクールに向けて音楽を楽しめ」と諭している。また、自身が下したオーディションの結果によって部内に対立が生まれてしまったことを悩む顧問の滝昇に対しても、「音楽というのはいいですね。嘘をつけない… 良い音は良いと言わざるを得ない」と、自身の経験を通した言葉をもって遠回しに励ましている。
そして、非常に涙もろい性格の持ち主でもあり、吹奏楽コンクールの府大会や関西大会において吹奏楽部が金賞と上位大会への出場権を獲得した際には、人目をはばかることなく号泣しながら喜んでいる。(TVアニメ版1期13話、2期5話)
吹奏楽コンクールが終わって3年生が引退し、2年生と1年生のみの編成となった部の合奏風景を滝昇が聴いていたシーンでは、今までとは打って変わって薄まったサウンドを「毎年毎年最初から始められる。それは素晴らしいことだと思いますよ?」と肯定的に捉えながら、教える側に立つ者としての挑戦と喜びを彼に伝えている。(TVアニメ版2期13話)
北宇治高校の吹奏楽部には、長いあいだ副顧問として携わっている。
今から遡ること十数年前、滝昇の父親である滝透(たきとおる)が顧問についていた頃から吹奏楽部に関わっており、彼の人柄や指導力、そして全国大会出場をはじめとする北宇治高校吹奏楽部の全盛期を知っている数少ないひとりである。
滝透が顧問を離れ、吹奏楽部が低迷期に入ってからは、彼の代わりに入ってきた当時の顧問の「みんなで楽しく演奏できればそれでいい」という指導方針を受け入れずに対立し、結果としてあまり部活に関わることはなかった。
現在は自分よりずっと若い滝昇を副顧問という立場からサポートしつつ、部員たちに対しては毅然とした態度で臨む。
まさしく、言葉通りの叩き上げの下士官として吹奏楽部に携わっている。
関連イラスト
白シャツ
パレード衣装(サンライズフェスティバル)
関連タグ
滝昇 - 北宇治高校吹奏楽部の顧問。物腰の柔らかそうな見た目に反して的確な指導を行う。