「取り逃がすな。残らず駆逐しろ」
概要
綾小路武芸学舎の学長。歴史と伝統のある綾小路を預かっており、伍箇伝の実質上のリーダーとして強い発言権を有する。クールであまり喋らないため、生徒たちとは距離があるように見えるが、実は一人一人ちゃんと見ている。
旧姓は伏見(ふしみ)で、20年前の相模湾岸大災厄当時の特務隊メンバーの1人(副隊長)。紫の一番の理解者として寄り添い、支えていた。そのため周囲からは「先輩」として慕われており、今でもその指揮能力を買われている。
ストーリーでの活躍(ネタバレあり)
元特務隊メンバーの中では最も活躍が見えない人物だった。しかし実際は折神紫の指示の元、高津雪那とともにノロの力を使った様々な実験を行い、従っていた。荒魂の人への注入は元々、不治の病で苦しむ人間達(燕結芽も決意に至らせた一人)を救うための研究だった。
が、徐々に自分の目指していた方向とは異なるものになりつつあることを実感しており、「鎌倉特別危険廃棄物漏出問題」以降の物語である『波瀾編』では、タギツヒメ側の人間として行動しつつも、刀使への荒魂注入に否定的になりつつあった。
しかし、雪那の思惑を達成させるべく独断で事を起こした夜見によって、斬り捨てられた刀使達を救命するため止む無く処理を行い、タギツヒメの親衛隊の結成に協力することになった。
自責の念から、その後タギツヒメ側から離反し、正気に戻った紫を通じて刀剣類管理局へ情報をもたらすと同時に合流する(ちなみに正気の紫と出会うのは相模湾大災厄以来のことだった)。その後は周囲の願いもあって、最終決戦で一時的に現場指揮を担うことに。
紫とは副隊長だったこともあって、御当主という立場にある彼女と台頭に会話出来る数少ない人物となっている。
事件後は、罪を咎められることはなかったのか、綾小路武芸学舎の学長に戻った模様。しかし指揮官の座は退いて、本部長の椅子をそのまま真庭紗南に譲って続投させている。