ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

仙台臨海鉄道の編集履歴

2018-08-03 11:32:46 バージョン

仙台臨海鉄道

せんだいりんかいてつどう

仙台臨海鉄道とは、宮城県に存在する鉄道会社、及びその会社が運営する鉄道路線である。

概要

1970年に会社が設立され、翌年10月に陸前山王駅〜仙台北港貨物駅の区間が開業した。仙台港周辺はこの当時塩釜港からその機能が移転しつつあり、増大する輸送量に対応する必要が出たためである。その後1975年と1983年にはそれぞれ支線も開業した。


本来貨物専用線だが場合によっては旅客輸送も実施しており、1987年と1997年には沿線で行われた博覧会への観客輸送のため臨時で旅客営業を実施した(ちゃんと切符も配る気合の入れようである)。1987年の旅客営業では蒸気機関車も入線している。

2018年7月26日、3度目となる旅客営業を行うことがJR東日本仙台支社より発表された。同年9月に仙台港に寄港する豪華客船『飛鳥Ⅱ』のツアー客を乗せて運行するもので、『リゾートみのり』用のディーゼル車両が使用されるとのこと。


会社としてはこの他、陸前山王駅・仙台貨物ターミナル駅・岩沼駅の貨物事業を委託されている。また、子会社は通運を行っている。


東日本大震災の影響

2011年3月11日に発生した東日本大震災により、この路線も被災。全線の7割以上が損傷、運転司令室も浸水したうえ、所有していた機関車3両全てが脱線・転覆するという甚大な被害を被った。4月に復旧作業を開始したが、機関車のうち2両は手の施しようがなく解体を余儀なくされ、残った1両は部品一つ一つを職員が手作業で磨くなどしてどうにか修復に成功。不足した機関車については、やむなく京葉臨海鉄道から1両譲渡、および秋田臨海鉄道から1両借用(2017年に購入し正式に転属)という形で震災前と同じ数を確保。11月に暫定復旧し、翌年9月に完全復旧を果たした。


車両

保有する車両は全てディーゼル機関車であり、車両の整備は福島臨海鉄道に、車輪の整備はJR貨物に委託している。また、DE10DD13系列の保有数がやたらと多い。

  • SD55:全て国鉄DD13型の発展型または自社発注車両である。101・102号機は被災し廃車、103・105(104を改造)号機が現役である。うち105号機は京葉臨海鉄道から譲渡された。なお、ヘッドライトは大半が丸型だが、101号機のみ角型の独特のものだったようだ。
  • DE65:DE10型の派生型・DE11の自社発注車の一両。新潟臨海鉄道(廃線)から秋田臨海鉄道を経て本鉄道に貸しだされ、その後2017年に正式に移籍した。
  • DD55:DD13型の自社発注車と国鉄からの転属車が1両ずつ存在した。SD55と比べ出力が低く、どちらかというと入れ替え向きである。2両とも廃車済み。
  • DE10:元・国鉄DE10型0番代。DD55の置き換えを目的に1986〜87年に4両が導入されたものの、何故か一度も使用されず、SD55登場で余剰となり廃車された。
  • DD35:常磐共同火力より譲渡されたロッド式機関車。DD55型導入で余剰になり、衣浦臨海鉄道に譲渡され、その後7年ほどで廃車されている。

余談

  • 開業当初の陸前山王駅はこの駅から塩釜線も分岐していた。塩釜線廃止後も広大な操車場はそのまま使われているが余剰気味であり、時折廃車予定の車両が大量に留置されている。なお、側線への入れ替えには本鉄道の機関車が使用されている。

関連項目

貨物線 第三セクター 中小私鉄

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました