概要
インド神話の「クマーラ・サンバヴァ」に登場する女性のアスラで、名は「星」という意味を持ちタラカースラともいう。
父親はヴァジラナカでトリプラースラと呼ばれる三人の息子(ヴィドゥユンマーリン・ターラカークシャ・カマラークシャ)を持つ。
苦行によりシヴァの息子以外には殺されない不死身の肉体を手に入れ、瞬く間に三界(天上界・空中界・地上)を支配するアスラ王となった。
シヴァは最初の妻サティを失い、悲しみから瞑想に浸っていたが、神々の活躍によりパールヴァティーと再婚し、息子のスカンダ(カルティケーヤ)が産まれたことによってターラカは退治された。
別の伝承ではガンジス河とサルジュ河の間の森に住み、近隣の村を荒らしまわる鬼女で、闇夜を駆け回り男を捕え、気に入れば交わって精気を奪い、気に入らなければ頭から貪り食ってしまう。
この地に訪れたラーマとラクシュマナの兄弟によって退治されたといわれる。
なお、神々の師であるとされるブリハスパティ神の妻ターラーの別名が「ターラーカー」で、混同されることがある。
創作での扱い
『女神転生』シリーズ
※メイン画像も
初出は初代『女神転生』で種族は”鬼女”。
姿は刀を持った大女でカーリーの色違い。今作では敵専用の悪魔で、エナジードレインを持っており脅威であった。
『真・女神転生』以降は多腕姿となり、鬼女という種族も仲魔にできるようになった。
『真・女神転生3』では多腕多頭姿の恐ろしい姿になり、マントラ軍本部のある池袋に出現する。