「僕も彼<<不霊夢>>とともに 自分の人生に立ち向かうと決めたんだ」
「絶望とは おさらばだ」
概要
藤木遊作と同じくデュエルディスクにイグニス・不霊夢を宿すデュエリストの少年。
その正体は遊作と同じ「ロスト事件」の被害者。不霊夢は尊のデータを基に作られたイグニスである。
事件後は港町で暮らす祖父母の元に引き取られたが、監禁中による心の傷、更に事件後に両親は彼を探し回って事故死した事実を知ってからは無気力で中途半端な日々を過ごしていた。学校にもあまり通わずひきこもりがちだったことから、幼なじみの上白河綺久からはいつも心配されていた。
しかし、彼の前に不霊夢が現れたことでロスト事件の真相や『LINK VRAINS』で暗躍する新たな敵の存在を知り、彼の後押しもあって自分の運命に立ち向かうことを決意。綺久に祖父母のことを託し、同じくイグニスを持つ遊作に接触するため、彼の通う学校へと転校してきた。
同じロスト事件の被害者という境遇でも強く生きる遊作や、ハノイの騎士に立ち向かったGo鬼塚とブルーエンジェルに憧れを持っている。
人物
白と赤を織り交ぜた短髪に緑色のセルフレームの眼鏡が特徴。一人称は「僕」で、大人しい性格。また、機械やネット音痴な側面もある。Den Cityに来る前はジャージにやや後ろに固めた髪型と田舎のヤンキー風のファッションに近い風貌だった。現在の眼鏡をかけた優等生風の容姿に変えた理由は不明。
相棒の不霊夢からは「見た目はフニャフニャしているが心の芯は強い」と言われており、軽口を言われつつも関係は悪くない様子。彼の言動をたしなめることもある。
『LINK VRAINS』では「Soulburner(ソウルバーナー)」と名乗っており、一人称は「俺」。オレンジの前髪に青の後髪、赤いマフラーが特徴の炎を体現したようなコスチュームを身にまとっている。性格も熱血漢に変わり、現実世界での一面とは大きく異なっている。
過去の回想では一人称が「俺」であったことや、祖母曰く「本来は明るい性格」だったことから素の性格はこちらの方が近いと思われる。
「俺がこの炎で焼き尽くしてやるよ」
「現れろ 未来を変えるサーキット!」
同じ境遇である遊作と比べると明るい印象を受けるが、監禁中に「闇より出でし絶望」を主体にしたアンデット族デッキを使用したAIに何度も敗北していたことで深いトラウマになっており、お化けが苦手。不霊夢と初めて対面した際も、付喪神と勘違いしてディスクを投げ出すほどであった。
使用デッキ
炎属性のサイバース族・『転生炎獣(サラマングレイト)』デッキを使用。
荒野に生息する動物がモチーフとなっている。
リンク召喚を主軸とする点は遊作と同様だが、リンクモンスター1体を素材に全く同じリンクモンスターを再度リンク召喚する「転生リンク召喚」が最大の特徴。エースモンスターはリンク3モンスター「転生炎獣ヒート・ライオ」。
他にも「転生炎獣エメラルド・イーグル」や「転生炎獣ヴァイオレットキマイラ」など儀式モンスターや融合モンスターも使用している。
ちなみにDen Cityに来る前は、同じ炎属性だが戦士族デッキを使用していた。当時のエースモンスターはレベル8モンスター「フェニックス・ギア・フリード」。
使用スキル
- バーニング・ドロー
自分のライフポイントを100になるように支払い、払った数値1000ポイントにつき1枚カードをドローするスキル。ライフの数値が大きいほど大多数のドローが可能となるが、ライフを大幅に失うことになるためアバターへの負担も大きい。
余談
- 演じる梶裕貴は遊戯王シリーズ初出演となる。
氏は遊戯王シリーズや遊戯王OCGのファンではあったが、金欠でOCGが出来なかったと自身のTwitterでコメントしていたが、穂村尊を演じることで間接的にOCGをプレイすることとなった。
- Soulburnerのキャラクターデザインや性格、デュエルスタイルなどが典型的なホビーアニメの主人公像に近いため、「遊作よりも主人公っぽい」という意見もある。浅野勝也監督のインタビューによると、「Soulburnerと不霊夢はもう一組の主人公ペアの気持ちで描いている」らしい。
歴代遊戯王シリーズでダブル主人公形式で物語を進めるのはこれまでよく見られていた(原作及びDMの武藤遊戯と闇遊戯、ZEXALの九十九遊馬とアストラル)が、生身の人間同士のダブル主人公はシリーズ初である。
また、一般的には主人公属性の象徴とも言えるのに遊戯王では冷遇されがちな炎属性の使い手であるため、「あれ?これ遊戯王だよね?」という斜め上なツッコミが入ることも。
関連イラスト
関連リンク
城之内克也…かつて不良だったことや炎属性の戦士族を使用していたこと、お化けが苦手と共通点が多い。
暁美ほむら…名前や境遇等、共通点が多い(外部リンク参照)。