シナンジュ・スタイン(NT)

しなんじゅすたいん

シナンジュ・スタインとは、劇場版アニメ『機動戦士ガンダムNT』に登場する、モビルスーツである。前作（『機動戦士ガンダムUC』）MSVに登場した、シナンジュ・スタインの仕様変更タイプにあたる。

カタログスペック

宇宙世紀0094年6月15日に、ジオン軍残党『袖付き』に強奪（に見せかけて違法譲渡）された、2ユニットのシナンジュ・スタインの内の一機。

型式番号MSN-06S-2が示す通り、同機の『第二種仕様』を意味する（モビルスーツの型式番号則では、末尾の【2】は『二番機』を意味しない）。

「赤い彗星の再来」のために大幅にカスタム・アップされたもう一機と異なり、外観的にはエングレーピングが施された程度と、仕様の差異が小さい。

原型はアナハイム・エレクトロニクス社が『UC計画』及びユニコーンガンダム開発の前段階として、複数機を開発した試作機である（開発コードは、スタイン01）。

サイコフレーム実験機であり、ユニコーンガンダムに搭載されたインテンション・オートマチックも導入されている。しかしながら、あくまで評価試験用であり、実戦への投入は想定されていなかった。

本機は、“赤い彗星の候補”として調整された強化人間の一人である、ゾルタル・アッカネン大尉の搭乗機として『袖付き』組織名の由来となったエングレーピング等が施され、フェネクス捕縛作戦に投入されている。

なお、宇宙世紀0097年時点では、ミネバ・ラオ・ザビ（所属不定）と地球連邦軍との間で、サイコフレームの封印協定を結んだとされているため、厳密には協定違反兵器に当たるが、実質的にテロ組織同然である『袖付き』には協定を遵守する必要性が無いため、運用に問題は無いと考えられる。