概要
封印術の一種で、禁術に指定されている術の一つ。訳あって、1~4代までの火影全員が経験し、解放された。
術の発動と同時に死神との契約が交わされ、匕首を咥えた般若のような恐ろしい姿の死神(メイン画像参照)が術者の背後に現れて術者の魂を縛る。
術が発動すると、死神は魂を介して術者の体から腕を出現させ、伸ばした腕で掴んだ相手の肉体から魂を引きずり出して封印する。
封印に成功すると、術者の体には八卦封印のものと似た文様が刻まれ、魂を抜かれた者は言わずもがな、術者も命を落とす。封印した者とされた者の魂はまとめて死神に喰われ、喰われた魂は決して成仏することはなく、死神の腹の中で永遠に絡み合い、憎しみ合い、そして争い続けるという。
死神の腹の中という、浄土とは違う場所に魂が封印されるため、この術で死亡した者を穢土転生で口寄せすることは出来ない。
影分身の術と併用することで複数の相手を同時に封印することも可能で、また死神の姿は術者と死神に魂を掴まれている者にしか見えない。そのため、この術で同時に封印を行った場合、される側は死神が絡み合った魂を喰らう瞬間を目の当たりにすることになる。
死神が魂を引きずり出す力は術者自身の体力に左右されるようで、術者が体力を著しく消耗している場合は相手の魂を完全に封印することが出来ない事態が起こり得るため、魂の一部のみを切り離して封印することも可能。この場合、魂を抜かれた者は死ぬことこそないが、魂を切り離された部分が変色すると同時に焼け付くような激痛に襲われ、半永久的に動かせなくなってしまう。
この状態に陥った部位を通常の方法で治療することは不可能であり、何らかの方法で体を入れ替えたとしても、完全には元に戻らない。
この方法で腕の部分だけを封印された大蛇丸は両腕が使い物にならなくなり、印を結ぶことも出来なくなったために大半の術が使用不能になってしまった。
尾獣に対しても使用可能で、かつて四代目火影・波風ミナトは九尾のチャクラを陰と陽に分け、そのうち陰のチャクラだけを自分の体内に封印し、残った陽のチャクラは生まれたばかりの息子の体内に封印している。
屍鬼封尽・解
三代目火影・猿飛ヒルゼンが作中で初めて使用して以降、屍鬼封尽を解除する方法はあるのか、そもそも解除できるのかどうか不明だったが、第四次忍界大戦で大蛇丸から屍鬼封尽を解除する方法が存在することが明かされる。
その方法とは、うずまき一族の能面堂で死神の面をかぶり、術を発動させて死神を自分の体に憑依させた上で割腹するというもので、こうすることで死神の腹の中にある魂が解放される。
行えばほぼ確実に死ぬだろうが、大蛇丸のように体を入れ替えることが出来る者ならば死を回避できる。
余談
死神の正体が何者なのか、本当に神仏の類なのかは不明。古代のかぐや一族にも似たような風貌をしているが…。