この城はバイエルンに存在し、現在ドイツに存在するロマンチック街道(ヴュルツブルクからフュッセンまでの街道ルートでありほぼ直線状に連なった観光名所を地図の上で連結させ続けて観光するために案内した順路のようなもの)の終着点に存在し、観光施設としても有力である。
この城はバイエルン王国の国王であったルートヴィヒ2世が、自分の趣味のためだけに建築した。中世ドイツの居城スタイルで新築を試みて1869年建築が開始され、1886年には未完成区域を残しつつ居住が可能となり、王はこの城に移り住んだ。
なお、この王様は中世騎士道にのめりこみ、趣味だけのために3つの城(ほかにはリンダーホーフ城、この城は大トリアノン宮殿をモデルにルネサンス様式にバロック様式を加味したような城であり唯一完成した城、ヘレンキームゼー城、湖の中央に浮かぶ島にあり特に有名な建築物は彼が特に尊敬していたルイ14世の居城、ヴェルサイユ宮殿のコピーなど、さらにはファルケンシュタイン城ほかもう一つ作ろうとしていた)を建築し、王室財産を圧迫した。そのため最終的には臣下から疎まれる羽目になり、またこの城に100日ほど過ごしただけで他の城に幽閉され、しかも謎の死を遂げるなど悲劇的な生涯を辿っている。
この城は王の言葉により死後破壊されるはずであったが、その言葉は無視され、王の死後一般公開されるようになり、ドイツ観光の目玉となっている。
この城は王の理想のみを追った城であるため、ヨーロッパの中世の城としては失格の代物である。
この城の名は「新しい(ノイ)白鳥の(シュヴァン)石の(シュタイン)城」という意味である。
特徴
この城は19世紀に王様の趣味で作られたため以下の特徴がある。
- 設計者は建築家や技術者ではなく、お抱えの画家である
- 通常の中世ヨーロッパの城に見られる石造りではなく鉄骨造りである
- 通常の城には必須である小聖堂や墓地も存在しない
- 望楼などの戦いのための施設が存在しない(これは未完成となった影響もある)
- 特に内部が未完成である、これはルートヴィヒ2世の死により建築が中止されたためである
pixivにおいて
この城は特に見栄えがするよう作られているため、作品がいくつか存在する。