バイエルン王国(ドイツ語: Königreich Bayern)は、ヴィッテルスバッハ家の国王が治めたドイツの王国。首都はミュンヘン。現在のドイツ連邦共和国のバイエルン州の前身。バイエルン公マクシミリアン・ヨーゼフがナポレオンと同盟して神聖ローマ帝国から離脱して王として即位したことで成立した。
統合分裂を繰り返す戦国時代状態だったドイツの中で、長年にわたり独立を保っており、群を抜いて地域性が強くプライドが高い。未だに「ベルリンの芋野郎」などと呼んで中央部を見下している。
ナポレオン戦争後のドイツではオーストリア帝国とプロイセン王国に次ぐNo.3であり、ドイツ帝国を成立させるために鉄血宰相ビスマルクもバイエルン王の懐柔に気をもんだ。普仏戦争によるドイツ民族主義の高揚もその一環といっても過言ではない。ノイシュヴァンシュタイン城も皇帝ヴィルヘルム1世の即位を支持したことへのビスマルクからの謝礼金を元手に建設された。
なお、ヴィッテルスバッハ家は12世紀後期からバイエルンを治めており、ハプスブルク家のオーストリア獲得が13世紀後期、ホーエンツォレルン家のブランデンブルク獲得が15世紀初頭であり、ドイツの二大国よりも古い。