しかと心に刻むがよい。我が姿、重石たるを
概要
でっぷりと太った姿の重々しい全身鎧と頭頂に盃の乗った尊顔の兜、巨大な赤い大槌が特徴的な巨漢の戦士。
巨人の火を監視する任を負った火の僧兵たちの指導者たる司教で、主に彼等の本拠地である「巨人たちの山嶺」に出現する。
その威圧感溢れる見た目に違わぬ高い耐久力と攻撃力を備えており、復活する雑魚敵ではあるが実質ちょっとしたボスもどきに近しい強敵。
重い大槌を力任せに振り回し叩きつける攻撃だけでなくヒップドロップや頭突き、頭盃から火球を飛ばす遠距離攻撃を使用する。
さらに体力を半分ほど減らすと炎の力を解放。衝撃波とともに頭盃が噴火するかの如く火を噴き上げ、一定時間その火を周囲に降らせながら行動するように。さらに炎を纏った大槌を地面に擦らせ敵に突進する技「司教の突進」を繰り出してくる。
加えていかなる攻撃を受けても全く怯まない不動の強靭を誇る上に、パリィや背後からの致命の一撃も無効。真正面から戦う場合、基本的に小細工なしの殴り合いは避けられないだろう。耐性面では炎を初め属性攻撃に強いが聖属性のみやや通りが良く、状態異常はおおむね有効である。
巨人たちの山嶺以外に唯一出現する「ライード砦」の火の司教は鎧に赤衣を纏っておらず、戦闘開幕から炎を噴火させたり火の玉を投げつける祈祷を使うなど、見た目と行動パターンがやや異なるものになっている。
また「巨人山嶺の地下墓」近くの峰道を望む岸壁では、大槌ではなく鞭を装備した火の司教が登場。
太くしなる茨鞭による苛烈な打撃は出血が蓄積し、体力半減後は鞭に炎を纏わせ激しく連続で振り回す大技を披露する。こちらもまたリーチの長さと避けにくさを兼ね備えた厄介な攻撃を操る強敵である。
アイテム
- 司教の大炎槌
火の司教の得物である激しい炎姿を模した巨大槌。
武器種は特大武器。「巨人砕き」に次ぐトップクラスの重さと筋力要求値を誇る武器のうちのひとつ。
強攻撃が強いダウン効果のある特殊モーションとなっており、1段目はタメ攻撃により敵を空中にかち上げ、2段目で地面に叩きつける。
- 司教の突進
巨人たちの山嶺の「監視者たちの砦」エリア内にいるスカラベから入手できる戦灰。司教の大炎槌のデフォルト戦技でもある。
激しい炎を生じた武器を叩きつけそのまま突進し、最後にかち上げる戦技。長押ししている間はFPとスタミナを消費し、地面に炎の床を残しながら突進し続ける。
突進中は当たった敵を怯ませ続けるので、怯みやすい相手であれば延々と突進を押し付けて行動不能にするといった使い方も可能。
- 火の司教シリーズ防具
火の司教の装束である太ましい黒鉄の鎧。
その姿は彼等の任の重さの象徴とされている。
その見た目と超重量に見合った防御力、強靭度をもち、特に炎への耐性に優れる。
いずれの装備も火の司教を倒すとドロップすることがあるが、「火の司教の鎧」は赤衣を纏った通常のものと赤衣のない「火の司教の鎧(軽装)」が存在し、後者はライード砦の個体のみが落とす。
- 茨鞭
火の司教が激しい指導鞭撻に用いる、罪の茨を模した赤い鞭。
こちらは技量向けの補正をもつ武器で、びっしりと生えた刺により高い出血の付帯効果がある。
これを唯一落とす火の司教(鞭)がただでさえ強敵なうえに前述の1体しかおらずドロップ確率も低いなどの理由から、本作のドロップ限定アイテムの中でも特に狙っての入手が大変な武器のひとつ。
- 尊顔の燭台
最も偉大なる火の司教、ビラクの兜頭を祀った燭台、それを大槌として振るう武器。
「気の弛んだ僧兵たちを戒めるため自分の首を刎ねて燭台にした(要約)」という、司教の尋常ならざる任への覚悟が垣間見える代物。
炎属性を持ち筋力と信仰の補正が高く、大槌の中でも長めのリーチが特徴。
専用戦技「吹き上がる信仰」は尊顔に残るビラクの信仰の炎を燃やし武器を突き上げ、自身を中心に炎の衝撃波を放つとともに盃から大量の火を噴出させる技。追加入力により衝撃波と噴火を何度でも繰り返し、FPの続く限り周囲に火を撒き散らし続けることができる。
余談
- 鎧姿かつ恰幅のよい体型の巨漢。
- 巨大な大槌を得物として手に持つ。
- 大槌を地面に擦りながら突進する技。
など「ダークソウル」に登場するボス「処刑者スモウ」を彷彿とさせる特徴が多く、本作の発売前からその姿を見て彼を連想するファンが少なくなかったキャラクターである。