概要
熊の一種。
別名ドウクツグマ。
体長3m。
生息年代は更新世後期。
外見は現生の ヒグマに似ており、それ以上に大きな体をしていた。これは氷期の寒い時代に生きるために体を大きくしたものと考えられる。恐らく、知られているクマの中では最大級である。主な特徴は長い犬歯を持ち、額が突き出ていて、肩がかなり盛り上がっていた。
このホラアナグマの化石は洞窟で多く発見されることからこの名前が付いたのだが、これは洞窟の中で冬眠をする際に雪解け水が洞窟に流れ込んで溺死したといわれている。また当時の洞窟を住居にしていた人類がこのホラアナグマを食料としていたので、
その残りの骨が洞窟で化石になったという意見もある。
近年、気候変動よりも人類の拡散によって洞窟を巡った人類との争いが激化したことが示唆されてお、約2万4千年前と、他の大型生物よりもかなり早く絶滅したことが考えられている。
最近、ホラアナグマのDNAを持つヒグマがヒグマ全体の3%未満存在すると特定されたことにより、異種交配していたと判明した。絶滅種のDNAが現存種から見つかるのは、例えば他にヨーロッパバイソン (オーロックスとステップバイソン)などがある。