核融合
かくゆうごう
原子核同士が融合する反応。反応を生じさせるためのエネルギーが莫大なため、基本的には天文物理学で取り扱われる。反応を起こした後のリスクは、核分裂反応に比べて非常に低い。
概要
天文学的な温度・圧力環境下に置かれた原子核同士が融合し、より重い原子にると同時に、一部の質量が消滅。下記の式に従い、エネルギー(E)が発生する。
E=mc^2
核分裂反応と比較して、暴走反応の恐れがなく(安全)、放射線量も非常に低く済み、核廃棄物も生じないため、発生エネルギー量に対するリスクが非常に小さいのが特徴。核分裂反応に対して、『綺麗な核エネルギー』と表現サレルコトモアル。
このため、人工的に核融合反応を起こして発電等に使う研究もされているが、今のところ実用化はされていない。
詳細は「核融合炉」の項目参照。
注意点
核融合反応を人工的に起こそうとすると、基本的には損失エネルギーの方が絶大となる。『エネルギー的にプラスになる核融合反応』は、極少数に限られるのである。
太陽(2.0×10^30kg)をはじめとした恒星は星自体の莫大な質量が、自然に上記の超高圧を生み出すため、エネルギー消費無く核融合反応のみが発生するのである。
なお、『常温核融合』や『低温核融合』といった単語も存在するが、現状はデマやオカルト、魔法の類いと理解してよい。