この世には、不思議な事など、何もないのだよ、綾辻くん
はじめに
実在する作家・京極夏彦氏をモデルとしている。
このタグは棲み分けとしては不十分なため、新たに提案された憑物おじじを使用することが推奨される。
概要
『文豪ストレイドッグス外伝』最大の敵にして、綾辻最大の好敵手。
白髪に丸眼鏡、ボロボロの着物と袴に羽織、首にはストールを巻き、鬼の能面を付けている。
異能力
| 能力名 | 憑物落とし |
|---|---|
| 解説 | 上空から憑物(妖怪)を相手に落とし、精神を変調させる |
ただし憑物はランダムで選ばれるため当たりハズレがあり、ハズレの時は漬物が落ちてくる（それなんてどすこい？）という何とも気まぐれな能力。
そのバリエーションは多岐に及ぶ。
- 平衡感覚を混乱させる『姑獲鳥の夏』
（被害者：某文筆家のS口氏 昼間の平地でも転びかける）
- 相手を広所恐怖症にする『魍魎の匣』
（被害者：某刑事のK場氏 暗くて狭い、箱のようなところに入り浸るようになる）
- 服飾の記憶力が向上する『狂骨の夢』
（被害者：元精神科医師のF旗氏 本業も副業も放りだし、赤線地帯でヒモになる）
- クイズの正解率が上がる『鉄鼠の檻』
（被害者：某雑誌カメラマンのT口氏 長年疑問だったお岩さんの謎が解ける）
- 一番後が一番前になる『絡新婦の理』
（被害者：元某県警のM田氏 公務員辞めてブラック探偵事務所に就職する）
- 離散家族が再集結できる『塗仏の宴』
（被害者：某科学雑誌のあっｃ…C禅寺女史 か〇は〇波が通じるようになる）
- 剥製作り上手になる『陰摩羅鬼の瑕』
（被害者：探偵のE木津氏 ものもらいに罹る 貴族の屋敷で不敬な発言をする）
- 知り合いが異様に増える『邪魅の雫』
（被害者：某警察官のA木氏 異動になった先でお茶をいただく）
- 十年経っても謎が見えない『鵺の碑』
（被害者：某古書店の主人 まるで好みの文豪が異能になって登場したのにキャラ付けと立ち位置と異能効果と能力名の採用作品が思ってたのと違って不服だったかのような仏頂面になる）
- あの味が欲しくなる『ルー=ガルー』
（被害者兼生存者：女子児童（仮称 H月） 人前に出ても鼻血が出なくなる 友達増える）
他、『巷説百物語』『南極。』『死ねばいいのに』『いるのいないの？』などなど…
異能と言うよりも本家本元の憑物落としに近い。
おまけ
決め台詞も豊富で
■『この世には、不思議な事など何もないのだよ』
■『御行奉為（おんぎょうしたてまつる）』
他には･･･
本性
作中、綾辻行人から狙われる凶悪犯。
数々の難題を綾辻に叩きつけ、綾辻があくせくする様をさも愉しそうに見物する食えない老人。
綾辻からは徹底して嫌われており、常にそれを笑って返す。『～のう』『～じゃのう』といった好々爺めいた口調だが、胡散臭さに拍車をかけている。
独特の哲学を持ち、其れに従って行動している。いたるところに信者や支援者がおり、彼らを惹きつける謎のカリスマを持つ。当然ながら妖怪に詳しく、彼の引用する妖怪談が事件の捜査を難航させる。
小説の中では綾辻の目の前で死んで見せ、直後復活するという妖怪にも等しい活躍を見せる。
が、その真相はというと･･････
関連タグ
綾辻行人(文豪ストレイドッグス) 辻村深月(文豪ストレイドッグス)
余談&若干のネタバレ
下記は京極ファンに捧ぐ。
小説本編では読者諸氏の予想通り、元ネタを意識した設定や言い回し、背景事情等が出てくる（会話の中限定だが、原作人物も登場する）。
実際の所、引用されるネタは原作で言うところの姑獲鳥、魍魎らへんで止まっており、それ以上シリーズからの引用はない。
また、作中の京極が考える妖怪は本家と定義が若干異なっており、かなり今風の解釈で語られている。カタカナ語を極力避けて説明する京極夏彦本人がこれに同意するかどうかは不明だが、ある意味、落とす相手の信じるモノに合わせて言葉を選ぶ憑物落としの本懐と言ってもよいのかもしれない。
まあ、京極ファンなら了解していて当然だが、妖怪は事物じゃなくて現象だしね。
