若葉(艦隊これくしょん)
かんこれのわかば
概要、出撃する。
初春型駆逐艦の3番艦。
佐世保生まれの佐世保育ちという、佐世保一筋に生きた艦娘である。
4番艦の初霜は艦表記上は若葉の妹だが、初春の船体の構造上の問題によって起こった完成前の改装工事(いわゆる友鶴事件の影響である。しかもこの事件は若葉の進水日のわずか6日前に起こった)のせいで建造が長引いた結果、竣工は初霜よりも遅くなっている。その関係で姉とも妹ともつかない状態。そもそも駆逐艦娘は各同型艦の艦数が多いからか、姉・妹の上下関係を意識していないケースが多い。ただ、初霜からは「姉さん」と呼ばれていることが判明した。
この容姿を待っていた!
初霜と同じ黒のブレザーと赤いネクタイを着用しているが、上着は着崩しており、ネクタイも緩めている為、少しだらしない印象を受ける。また、黒タイツを履いている点が初霜とは異なる。
また、雷や電と外見や髪の色がそっくりなのは若葉が妹の初霜と同様に暁型をモデルに建造されたからである(ちなみに雷や電とは共に第一水雷戦隊に所属していた時期があった)。また、文月や望月ともそっくりなのだが、そちらとの接点については同じ佐世保鎮守府に所属していたと言う事ぐらいである(若葉は二一駆、文月は二二駆、望月は二三駆のち三十駆)。
性格だぞ!だが…悪くない。
中性的口調で、口数は非常に少ない。
なにせ配属時の台詞が非常に簡潔で「駆逐艦、若葉だ」で終わるほどである。
しかしそんな見た目とは違って、性格は大人しくない。一度に多くは喋らないだけである。
言葉こそ淡々としているが、戦闘は好きな様子で「大丈夫だ」「安心しろ」と仲間に気を配る面も持ち合わせている。大半の期間、第二一駆逐隊司令駆逐艦を担っていたからであろうか。
そんな彼女曰く「24時間寝なくても大丈夫」との事で、バブル世代に散見された往年の企業戦士を彷彿とさせる服装でもある(まるで別の駆逐隊の旗艦を長らく務めたどこの誰かさんとは正反対のようである)。
おさわりされた時の反応は「解読不能なモールス信号」と捉えて理解出来ていない。
太平洋戦争では北方海域での作戦に参加していたが、キスカ島撤退作戦では、濃霧の中起こった軽巡洋艦阿武隈と海防艦国後との衝突事故の弾みでドミノ式に若葉が初霜に突っ込まれ、若葉が大破してしまう。
そのせいで若葉は単独でキスカ島からの途中撤退を余儀なくされる事になってしまった。その際、警戒隊の指揮を島風に託した。もし一歩間違えて沈没していたら、こいつの二の舞になっていたのかもしれない(ただしそちらは演習中に電にぶつけられて沈没したのだが)。その事は今でも根に持っており、初霜には注意を促している(史実では他にもこの作戦では長波にもぶつけられてたし、それ以前にもアッツ島沖海戦の直後には雷にもぶつかって小破されている。ちなみに、このうち、若葉と同じ絵師が描いた2人については、人助けに関わるセリフを言っている。前者の場合はプロフィールで、後者の場合はMVPを獲得した時に発している)。しかし、それと同時に作戦への憧れも抱いているようで、MVPを取れば毎回奇跡の作戦キスカの再来だと口にしては周りから否定されている。だめだこりゃ・・・
出撃にも修理にも大ダメージにも「悪くない」と言ってしまう不思議ちゃん。しかしMという訳ではない……はず。
おかげで「クールマゾ」なんていう奇妙なあだ名まで頂戴することに……(汗)。