ドゥルジ
どぅるじ
概要
「不義・虚偽」の悪神で、「正義・真実」の善神「アシャ・ワヒシュタ」と敵対する。
「ドゥルジ・ナス(Druj Nasu)」や単に「ナス」「ナース」とも呼ばれ、この場合アルズーラ山峡にある地獄とつながる洞穴から蝿の姿で襲来する複数の女悪魔とされる。
なお、「ナス」とは死体のことで「不浄」としての死の穢れも司るため、腐敗した死体を通じて伝染病を媒介し、死をばらまくと恐れられている。
創作での扱い
いちばんくわしい世界妖怪図鑑
悪霊の女王ナスとして紹介。蝿の手足を持つ美女とされ、怪奇漫画家「好美のぼる」によってアダルトタッチで描かれている。
この書籍には創作が多く含まれることが有名だが内容は何気にあっている部分もある。
首領であるアンラ・マンユの伝承も混同されているようで、太陽光以外には不死の存在で十字架や呪文はまだしも爆弾も効かず、狙った人間に悪霊を憑りつかせ悪の奴隷にしてしまう。四千万人の子分と、七百七十変化の変身術、テレパシー、予知能力も持ち逃れるすべはないとある。
女神転生シリーズ
初出はファミコンで発売された初代『女神転生』で、蛇女姿の”鬼女”ナアスとして登場。『デジタル・デビル・ストーリー女神転生Ⅱ』にも継続して登場した。
PCで発売された『偽典・女神転生』では”下魔”ナアス蝿。SFCの『ラストバイブル3』では竜系の魔獣でナースという名だった。
ゾロアスター教のダエーワが多数登場した『真・女神転生if...』では、隠しルートであるアキラ編で、言うことを聞いてしまうと蝿に変えられてしまう謎の美女として登場。ボスである”幽鬼”ドゥルジとしての本性は4本腕の蝿女であった。
実は蝿に変えられた状態でメッセンジャーの蝿と話すと、火に弱いという弱点を知ることが出来る。
なおこの作品のスピンオフとして制作された『女神異聞録ペルソナ』でも、ラストダンジョンに登場する幽鬼の上位悪魔として登場している。
神獄のヴァルハラゲート
混沌魔ドゥルジとして登場。