ポリスノーツ
ぽりすのーつ
ポリスノーツは、PC-9821用ソフトウェア(ゲーム)として、コナミにより1994年発売された。
概要
ポリスノーツとは1994年にコナミからPC-9821にて発売され、のちに3DO、プレイステーション、セガサターンに移植されたアドベンチャーゲームである。
小島秀夫率いるゲーム開発チーム、小島組が制作。(後の小島プロダクション。現在は解散。)
世界観としては「21世紀のスペースコロニーを舞台としたハードボイルドSF」である。
あらすじ
2010年にスペースコロニーが完成し、人類は移住を始めた。そしてコロニーの人口が増え始めた2013年、警官であり宇宙飛行士である人々(当初は5名)ポリスノーツが誕生した。
ロス市警の景観であり、その5名のうちの一人であったジョナサン・イングラムは、事故により25年間宇宙空間を漂流する羽目になる。
この事故ののち、宇宙恐怖症となった彼はロサンゼルスと呼ばれていた都市、オールドロスに戻り、探偵の仕事を行っていた。
その中の依頼人にロレイン・北条、彼の元妻がいた。その依頼は「再婚相手の捜索」であったが、依頼確認後に彼の目の前で爆死してしまう。この件が気になったジョナサンは、スペースコロニーへ向かい、調査を始めることとなった……
その他
- 移植に関してはコナミコンピュータエンタテインメントスタジオ(コナミのコンシューマゲーム開発子会社)が担当。全てのゲームの販売はコナミが行った。
- 発売日はPC-9821(フロッピー、CD-ROM)、平成6年7月29日、3DO(平成7年9月29日、CD-ROM2枚組)、プレイステーション(1996年1月19日、1997年9月18日 (the Best)、2003年8月7日 (Books)、CD-ROM2枚組)、セガサターン(1996年9月13日、CD-ROM3枚組)である。また、PSP・PS3用として、2008年5月14日より発売されたゲームアーカイブス版が存在する。
- このゲームはPC-9821用として発売されているものの、PC-9821自体の機能を使用していないため、実はPC-9801でも動作させようと思えば可能である。
- アメリカではセガサターンでの発売の予定はあったものの、同機種の日本以外の展開の不調のせいか、吹き替えの不調によるものかは不明であるが、結局中止となり、日本以外の国では発売されることはなかった為、これに業を煮やした海外のファンは(イリーガルな手段がらも)PS版を英訳したバージョンを製作している。(下記リンク参照)
Policenauts (PlayStation) English Full Playthrough
- このゲーム内のおもな女性にはセクハラ(胸揺れ)を仕掛けることが可能(ただし中年女性も含まれる)。なお、移植版であるセガサターンに関しては殆どの女性にセクハラ可能(そのため、他の機種よりもその行為に対する監修(女性)が多く、メディアも多くなっている)となった。
- このゲームにおけるミニゲームは難易度が高く、移植版では失敗に対する救済措置が存在する。
- 至る面で『スナッチャー』と印象が重なる点が見られるが、これは意図的に狙った演出であると開発者は発言している。
- 小島秀夫による映画的演出を導入したアドベンチャーゲームというスローガン、これは彼が直前に制作していた『スナッチャー』にも用いられている。これを更に推し進めたものが本作であり、それは後年に発売され世界的なヒットを生んだ『メタルギアソリッド』などにも生かされている。
- 『ポリスノーツ』のゲームシステムを継承したのがあの『ときめきメモリアルドラマシリーズ』であり、システムは『ポリスノーツ』とほぼ同じである。
- このゲームの登場人物をモチーフとしたキャラクターなどが後の『メタルギア』シリーズなどにも登場している。