概要
インドの南東沖に位置するセイロン（旧国名でもある）島を主な領土とする共和国。
首都は「スリジャヤワルダナプラコッテ」であり名前が長いことで有名である。
多数派シンハラ人と少数派タミル人との間で50年以上にわたり繰り広げられた内戦も終結し、復興が進んでいる。
特徴
アニメ「こどものおもちゃ」の中で、「スリランカは～インドのとなり～紅茶の美味しい国なんだよ～」という歌があり、スリランカの特徴を簡潔に表している。
インド神話における羅刹ラーヴァナの住むランカー島のモデルではないかと言われている。神々と敵対する羅刹の王が住む島という伝承の基になったのか、インド神話の神性や神獣が軒並み悪者として扱われていた。(ガルーダ→グルル、アイラーヴァタ→ギリメカラ)
意外と知られていない親日国
スリランカは実は、親日国としても知られている。
「そのエピソードとして、1951年のサンフランシスコ講和会議がある。会議の中で、連合国は日本に多額の賠償金と制裁を要求。中でもソ連は連合国による日本の分割統治を要求した。
そうしたなか、当時蔵相で、後の初代スリランカ大統領になったジャヤワルダナはセイロン（当時）代表として演説し、「人は憎しみで憎しみを越えられない。愛によってのみ越えられる」というブッダの言葉を引用し、日本への賠償請求を放棄する事を述べた。この演説が参加国の心を動かし、日本が国際社会に復帰するきっかけになったのである。」
…と言う言説が出回っているが、それ自体はデマである。
(日本の分割統治案が出たのは1945年であり、1951年のジャヤワルダナ氏の演説が影響し得るはずはない。→詳細はこちらを参照)
ちなみに、ジャヤワルダナの死後、「右目はスリランカ人、左目は日本人に」という彼の遺言に基づき、献眼され、実際に左目の角膜が日本人女性に提供された。
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