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あいたくて…の編集履歴

2019-06-27 20:50:09 バージョン

あいたくて…

あいたくて

正式名称は『あいたくて… 〜your smiles in my heart〜』 コナミからプレイステーション向けに発売された恋愛シミュレーションゲーム。

ゲーム概要

『あいたくて… 〜your smiles in my heart〜』はコナミから発売された恋愛シミュレーションゲーム。

ときメモ全盛期にときメモとラブプラスを足して割ったようなシステムで発売された。

97年11月に先行体験版が発売され、当初はときめきメモリアル2と共にみつめてナイト青山ラブストーリーズ、と「ポストときメモ」を期待された。

しかし、98年のコナミ再編を期に情勢は一変。青山ラブストーリーズは発売中止の上、かってに桃天使が代替製作。みつめてナイトは発売に漕ぎ着けるも、値崩れを起こす程の大量の在庫を残しただけでなく、その後のシリーズも不振になり早期にシリーズ展開終了。あいたくて…はメインスタッフがときメモ2の開発に引き抜かれ、ディレクター降板、開発スタジオ解散が重なり開発は難航。結局ときメモ2の方が先に発売され、00年春のPS2フィーバーに隠れひっそり発売された。

ゲームシステム

プレイヤーキャラクターを育成し、目当ての女の子と仲良くなる事を目的とした恋愛シミュレーションゲーム。

女の子と恋人同士になった後もゲームが続行し、真EDへのフラグが立つと高校3年間を待たずにEDになる等、当時としてはなかなか斬新なシステムだった。

可愛い双子姉妹など真っ当な攻略キャラクターの他に男の娘や女好きの親友まで落とせる等攻略キャラクターも色々と斬新だった。

ストーリー

高校入学直前に両親が仕事の都合で海外に行くことになった主人公は祖母の家から高校に通うこととなった。

その後、何故か海外から父親が『お前の許嫁を決めたやった』と送りつけてきた写真が色々と問題ありだったため、高校時代に自分で可愛い彼女を作ってその結婚を阻止する事を決意する。

しかし、この設定はその後BADED以外では全く出てこない。

登場キャラクター

二宮千菜(川澄綾子

二宮麻子(浅木舞

藍原ひびき(半場友恵

入江里沙(浅野まゆみ

篠崎百合華(飯島京子

神城絢(鈴木好美

楠木ともみ(竹ノ内美奈子

遠藤加奈子(佐藤美佳子

星野映美(菊地祥子

柳原かすみ(川崎恵理子

早瀬鈴子(八岐春麻

町田松子(岡本章子

大野若葉(荒川美奈子

渡瀬みちる(雪乃五月

三好直人(谷山紀章

様々な思惑に振り回された不運の傑作

本作はコナミが作ったゲームで一番開発が難航し、(二番目に開発が難航したのはときメモ2)、やはり舵取りのディレクター降板と開発スタジオ・バーチャルキッスの解散、組織改編の際にときメモ優先の姿勢となり、様々な思惑に振り回された。

当初はときメモの後継作としての大きな期待があったのに、ときメモ優先と言うよりときメモ贔屓のせいで、セールスポイントを奪われ、挙げ句の果てににはPS2フィーバーの中ひっそり発売され、ゲーム雑誌でも取り上げられない程、散々な扱いを受けた。

コナミのゲームで実子なのに継子扱いされたのは本作が最初だったに違いない

ゲーム自体も開発が難航しただけあって、キャラによっては難易度が高く、遣り応えがあったが、如何せん取っ付き難い絵と、ときメモ2にも言えたが、開発が難航した割に何処かしら手抜きの点、肝心のコナミの売る気があるか疑わしい姿勢(正直ときメモ2の当て馬にされた感が否めず、みつめてナイトでもゲームショウで試遊台1台のみの前例あり)、が重なり、一般には余り評価されなかった。

本作の不発は、折角育てた筈だったコナミギャルゲーのノウハウと発展の芽を摘み取る事になり、以後初作ラブプラスときメモGSを除き、コナミギャルゲーと乙女ゲーは不発が多くなった。

あいたくて…のコンセプトが後のときメモ3ラブプラスシリーズにそれぞれ生かされた事から、仮にときメモ2より先に発売されたとしても、ときメモを超える事は無かったにせよ、ときメモと並ぶ日本のギャルゲー史の歴史に名を残したかも知れなかっただけに、大きな失策と言え、再評価が望まれる。


なお、2あいたくて…を当て馬にしたときメモが、4ではラブプラスの当て馬にされたのは皮肉な巡り合わせと言える。

別名・表記ゆれ

○○ に関する別名や、表記ゆれがありましたら、紹介してください。

例)あいたくて あいたくて… 〜your smiles in my heart〜

関連作品

みつめてナイト・本来ならあいたくて…本作と同期に発売される筈だった。完成度は高かったものの、売った時期が悪かった為、値崩れを起こす程の在庫を残し、ポストときメモ政策は序盤から躓く事となった。

かってに桃天使!・お蔵入りした青山ラブストーリーズの代替作品で、ギャグありシリアスありのやるドラに似たゲーム。実は三作目の構想もあったらしいが、ときめきメモリアルのセルフパロディーが原因で闇に葬られた様である。

ときめきメモリアル2あいたくて…と同時に開発されるも、バーチャルキッス解散、及びコナミ組織再編で優先されたものの、発売後の性急なシリーズ展開で早死にさせられる。

ときめきメモリアル3あいたくて…のゲームシステムを流用した事もあり、早期に完成するも、ゲームファンドが原因で開発期間が十分に取れなかった為調整が出来ず、シリーズ初の不発に終わる。

ときめきメモリアル4・忘れた頃に発売されたナンバリングタイトル。あいたくて…ときメモ2の当て馬にされたのに対し、本作は逆にラブプラスの当て馬にされただけで無く、ラブプラスの後に発売されたのが災いし、売り上げは大幅に引き離され、メディアミックス展開も早期終了の憂き目に遭う。

ラブプラスコナミギャルゲーの完成形で当初こそは良かったが、12年のNEWラブプラスの不発で評価を大幅に下げてしまう。なお、NEWラブプラス中の映画であいたくて…のエンディングテーマが流れるイベントがあった。

関連タグ

三好直人 二宮麻子 あいたくて…

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