概要
ゲームファンドとは、世界初のゲームの開発資金を一般公募で集めた投資ファンドであり、ときめきメモリアル3とときめきメモリアルGirl'sSideが投機対象であった。 開発はみずほ証券、発売はマネックス。
結果
ゲームファンドの契約が「ときメモ3は2001年末迄に発売する」という内容が原因で開発期間に制限が掛かり、十分な開発期間が確保出来ず、ときメモ3は20万本も切り不振に終わる。
一方のGirl’ssideは十分な開発期間が確保出来た為、ヒットとなり、ときメモ3の損失をある程度は補填した反面、「ときメモ3はユーザーの資金集めとGSの当て馬に利用された」と批判する者も居た。
結果は一口10088円となるも、そこから3%の手数料が引かれる為、利益を上げるには103150円が必要であり、結果として元本割れに終わった。
影響
ときメモ側
- その後06年にMMORPG「ときめきメモリアルONLINE」がリリースされるも、異常且つ過剰な規制と杜撰な運営で、僅か1年4ヶ月でサービス終了となる。(「ユーザーを無視し、矢鱈規制を敷きたがるコナミにユーザー参加の企画は出来ない」と、この結果を当初から予想していたユーザーも居た)
- 男性側は09年の4迄新作が作られず、ユーザーを引き離してしまい、4もラブプラスに喰われてしまい、出るのが遅過ぎた事もあり、売上も10万本を切り本領を発揮出来なかった。
- 対するGirl’ssideは順調にシリーズを重ね、安定した売上を飛ばすも、男性版程のメガヒットには及んでいない。
その他
ゲームファンドは失敗したものの、アニメ、映画、等の他ジャンルに於ける個人ファンドの礎を築いたのは唯一の功績かも知れない。
余談
週刊少年サンデーに掲載された読み切り漫画『ハヤテの如く(作者:畑健二郎)』の作中に、誘拐犯が「こちとら「ときメモファンド」の借金で首も回らねぇんだ」と発言する一コマがあった。これに対してコナミ側は「ときメモファンドが元本割れしたように受け取られる表現があった」と激怒し、内容の訂正を求めるという事件が発生した。結果、サンデーの発刊元である小学館側が謝罪することになり、翌週のサンデーに謝罪文が掲載された。
このような事件があったものの、好評を博した『ハヤテの如く』は『ハヤテのごとく!』として連載を開始。そして上記の事件がきっかけかは不明だが、コナミがテレビアニメ版『ハヤテのごとく!』のスポンサーを務める事になった。更に同社からはTCGやテレビゲームなどの関連商品が多数発売されている為、両者の関係は良好な形で和解に至ったようだ。
サンデー本誌へのデビュー作が大企業への謝罪騒動にまで発展したエピソードということで、作者の心に深く刻まれているらしく、昔の話をするインタビュー等では度々話題に挙がる。
なお、『ハヤテのごとく!』の公式ファンブックや第0巻にはこの読み切りが掲載されているが、このセリフは「こちとら借金苦で首も回らねぇんだ」へと修正されている。
社債
過去にコナミは「メタルギアソリッド」「幻想水滸伝」の名を冠した社債を発表した事があるが、ゲームファンドではなく企業投資を対象としたものである。