概要
モンスターハンター4に登場する甲虫種モンスター。
別名「重甲虫」「重量級の女帝」。
緑の光沢のある甲殻に重厚な脚、顔を守る鋭く堅い爪に長い尻尾と巨大なハサミ。
特徴だらけの外見の大型モンスター。
シリーズ初の「大型」に分類される甲虫種でもある
その巨体は飛竜にも匹敵し、危険度は並の飛竜をも上回る★5
グラビモスやジンオウガといった「その地の主」とも呼ばれる強豪と同格なのである。
徹甲虫アルセルタスと雌雄の関係にあるモンスターで、このモンスターは雌の個体らしい。
しかし、アクラ・ジェビアやアクラ・ヴァシムを思わせるサソリのような姿をした外見、先端に鋏のような器官をもつ長い尻尾、アルセルタスの倍近くはあろうかという巨体など、おおよそ似ても似つかぬ外見をしている(実際、自然界でもカイガラムシのように同じ種類でも雄と雌で形態が大きく異なる虫は存在する)。
羽は退化しており、自力で飛行することはできない。そのため、普段は地上で生活しているようだ。
また、高圧縮した体液を口から発射する「甲虫激砲」という技を持っている。
特殊なフェロモンを分泌することができ、これを使ってアルセルタスを呼び寄せ、使役することができる。
外敵と戦闘する際にはアルセルタスとコンビを組み、合体して突進やボディプレスといった激しい攻撃を繰り出したり、アルセルタスに介助してもらうことで速度は遅いが飛行する事も可能となる。
このため、アルセルタスと合体している間は落とし穴にかけてもすぐに脱出されてしまう。
また、疲労するとアルセルタスを捕食してスタミナの回復を図る。
しかも捕食する前に、尻尾で掴んだアルセルタスを何度も地面に叩きつけて殺してから食べる。
もはや恐妻とか鬼嫁とかというレベルではない。良いようにコキ使われた挙句撲殺されて喰われるアルセルタスは泣いていい。
なお、上記のようにアルセルタスとコンビを組めば中々に驚異的な戦闘能力を誇るが、単体ではそこまで強いというわけではない。あくまでもコンビネーションによる強さこそがキモであるということなのか。が、そうはいっても、一発が非常に重いことに変わりはないので油断は禁物。
当然甲殻もそれなりに硬く、特に尻尾はかなり硬い。生半可な武器では勝負にならないだろう。
一応合体されてもジャンプ攻撃などで「乗り」のダメージを蓄積させて転倒させると強制的に合体を解除することが可能。
但し、アルセルタスは体力が低いので比較的簡単に倒せるのだが、しばらくするとどこからともなく新たなアルセルタスが飛んできて合体する。
いくらフェロモンで呼び寄せられるとは言えどうなってる!?
初登場時のムービーでは近くにいたアルセルタスをいきなり尻尾で捕らえ、半分圧殺しているだろと言えそうなくらいのパワーで締め上げ昏倒させている。(実際音が生々しい)
そしておとなしくなったアルセルタスを何事もなかったかのように背中に乗っける。
アルセルタスも何があったのか何故か目が光ってやる気マンマン。何か間違ってる!!
亜種
モンスターハンター4Gに登場。別名「砲甲虫」。砂漠地帯に生息する。
体色が黄土色に変化しているほか、尻尾の鋏がより大きくなっているのが特徴。
この鋏で連続攻撃や拘束攻撃もしてくる。
また原種より体が大きく、原種の最大金冠=亜種の最小金冠が成り立つ程に差が大きい。
アルセルタスに対する仕打ちは原種を凌駕しており、地中にいる雄を無理矢理掘り起こして使役する。
これだけなら雄の扱いはまだ原種とどっこいどっこいだったのだが、どうやら彼女の雄に対する仕打ちはこれだけでは済まないようで、尻尾で雄を捕らえたまま相手に打ち付けたり、挙句の果てには甲虫激砲と共に雄を発射してくるのだ。
最早彼女にとって雄は食料どころか使い捨ての弾丸扱いにまでされてしまったようだ。
ちなみに後者の攻撃で吹っ飛んだアルセルタス亜種はそこらへんにいるブナハブラのように
木っ端微塵に砕ける。本当に粉々になる。
そして犠牲になった雄の数は何故かギルドカードの狩猟数に加算される。絶対おかしい!!
余談
- MH史上初となる甲虫種の大型モンスターである。また、「雌雄で名前や姿が異なる」というパターンは、リオレウス&リオレイア、テオ・テスカトル&ナナ・テスカトリ、オルガロンに続き4例目。
- セルタス系の武器はすべて水属性になる。恐らく、ゲネル・セルタスが水ブレスを吐くことができるため、それを反映したのだろう。水属性担当の甲虫種モンスターというのもセルタス夫婦が初だったりする。
- あと片手剣と弓を除いてドリルが付く。
- 防具は腰だけならアルセルタスから取れる素材で作れるが、残りの部位はゲネル・セルタスの素材が必要。おまけに狩猟できるようになるにはストーリーの後半あたりまで待たなければならない。そのため最初の方では何故か腰だけしか作れなくて困惑したハンターもいたかもしれない。
- 下位では「重甲エキス」、上位では「濃縮重甲エキス」、G級では「特濃重甲エキス」と呼ばれる素材が、他のモンスターでいう逆鱗や紅玉に匹敵するレアもの。本体剥ぎ取りや部位破壊、基本報酬で入手できるが、ビックリするほど出ない。しかも、セルタスのもの以外にも様々な武具で使用するため需要が高い。
- 甲虫激砲発射時に反動でその巨体が重々しく後退する様子や、動くたびにガキョンガキョンという効果音が鳴ったり機械が唸るような音を鳴らしながら体から蒸気を噴き出す様が某レイヴン達に人気の模様。
- 余談だが、雌の虫がつがいとなる雄を捕食するという行動自体は、実はザラにあったりする。しかし、あくまで種の繁栄のための行動であり、決してフェロモンで呼び寄せた挙句食い殺すというものではない。
- だが、ゲネル・セルタスにとってアルセルタスは「食料兼交尾兼武器になる虫」としか思っておらず、同種の生物だと認識されていない。やはり所詮は虫なのだろうか。
- 天空山の戦闘BGM「万古の重甲冑」はゲネル・セルタスのテーマ曲。もちろん、甲虫種にテーマ曲が与えられるのはこれが初。大型モンスターだからこそだ。