概要
ソロモン72柱の魔神の1柱で、地獄の20の軍団を率いる序列55番の偉大なる君主。
最初は馬の姿で現れるが、命じられれば人間の姿になる。過去・現在・未来のあらゆる事物について答え、召喚者に地位を与え、敵味方からの協力をもたらす。また神学における真理や創世における真実を教えてくれる。オロバスは召喚者に対しては大変誠実で、他の霊からの攻撃から守ってくれるともいう。何者も欺くことがないとも言われる。まじめな悪魔。
コラン・ド・プランシーの「地獄の辞典」ではオロバスの挿絵に直立した馬の姿を用いており、この意匠は後世盛んに知られるようになった(wiki引用)。
作品でのオロバス
女神転生シリーズのオロバス
初出作品はFC「女神転生Ⅱ」で、種族は“妖獣”、ギリシャ神話の海馬(ヒッポカムポス)のようなデザインだった。新宿周辺に出現するEVIL属性の悪魔で、スキルこそ所持していないものの一度に8体出現、HPが高く剣攻撃に耐性があることからかなりの強敵である。
後の「真・女神転生」では堕天使種族の悪魔として登場。デザインも上記の「地獄の辞典」寄りの二足歩行の赤い体色の馬になり、以後のシリーズも一貫して同じである。
シリーズを通して登場率はすこぶる高いものの物語に絡むような目立った活躍は特に無い。強いて挙げれば、初3Dデザイン化作品である「デジタルデビルサーガ2」の捕虜収容所施設・司令室前で交戦する変身悪魔がオロバスのカルマ協会警備部兵士(本名:チャーリー)が、戦闘前のシーンで同僚と『馬が合うな』とジョークを飛ばす場面ぐらいである。
pixivにおいては、金子一馬氏のオロバスの原画の“両手を広げて飛び上がったポーズ”を採り上げた作品が主に扱われている。ちなみにこのダイナミックかつ異様に目を引く躍動感のある姿だが、実は『地獄の辞典』の挿絵もだいたい同じポーズだったりする。
なお、3Dデザインのオロバスがこのポーズを実際に取るのは一部の作品(DDSAT2、ペルソナ3等)の魔法使用時ぐらいである。