概要
ワールドトリガーの世界に登場する武装「トリガー」の一種。優れたトリオン能力者が自らの全トリオンを注ぎ込むことで命と引き換えに作り上げるトリガーである。
その性能はノーマルトリガーとは一線を画し、正に「比較にならない」ほどの戦闘力を持ち主に授ける。たった一つでボーダー内のパワーバランスをひっくり返すとまで言われる代物。
ボーダーではあまりの高性能さにその所有者は他の隊員と同列には扱われず、所持した時点でA級の更に上、「S級隊員」にランク付けされる。ランク戦などに参加はできず、チームを組むこともない。なぜなら強すぎて勝負にならないから。
迅と『風刃』の場合、A級最上位の精鋭合同部隊でさえ止めることは出来なかった。
(ただしいくら高性能と言えども性能に胡座をかいて長所を活かさずにいれば、1人のノーマルトリガー使いに圧倒されることもある。)
その存在は非常に希少かつ貴重なものであり、現在ボーダーに黒トリガーは3つしか存在せず、イレギュラーな存在といえる。
黒トリガーの生成に必要な条件は、「優れたトリオン能力を持っている」こと。
だが、トリオンが優れているからといって必ず生成に成功するというわけでもなく、成功には運が絡むため、余程のことがない限りは自分から黒トリガーになろうとする者はいない。
ただ、サイドエフェクトの持ち主が黒トリガーの作成に成功する確率は高いらしい。
ノーマルトリガーと異なる点として、圧倒的な性能以外に「使い手を選ぶ」という点が挙げられる。
黒トリガーは作成者の意識が色濃く反映されており、相性の悪い者は起動することすら出来ない。
(風刃に20名以上もの適合者が存在することは極めて異例。)
またボーダー本部が作成したものではないため、ノーマルトリガー全てに標準装備されている「緊急脱出(ベイルアウト)」機能が組み込まれていない。
黒トリガーの一覧
ボーダー所有の黒トリガー
アフトクラトルのブラックトリガー
現在の所有数は不明であるが、7年前の時点でアフトクラトルは13本の黒トリガーを所持していた。
名称 | 使用者 | 作成者 | 能力 |
---|---|---|---|
卵の冠(アレクトール) | ハイレイン | 不明 | トリオン体のキューブ化・吸収・自己回復 |
窓の影(スピラスキア) | ミラ | 不明 | ワープゲート |
星の杖(オルガノン) | ヴィザ | 不明 | 超高速広範囲斬撃 |
泥の王(ボルボロス) | エネドラ | 不明 | 個体化・液体化・気体化 |
トリガーの詳細については、各キャラクターの記事を参照。