概要
かつて講談社の週刊ヤングマガジンにて2021年の45号から2023年15号まで連載されたミステリー漫画作品で、幼なじみが起こしたテロ事件に関して調べる内に過去にタイムリープする羽目になるのだが、かつて存在していた某カルト教団による国家転覆の下準備として2つの事件を連想させる事もあり、原作者のさの隆も『センシティブ過ぎる為に映像化は無理』と語っていた。
2024年4月からテレビ東京系列のドラマ24枠において、『君が獣になる前 From the Dust.』というタイトルで、『開局60周年記念ドラマ』の1つとして放送された。主演は元Kis-My-Ft2のメンバーであった北山宏光で、主題歌も北山自身が担当する。基本的には概ね原作通りだが、原作にはかなりヤバ目のシーンもある為にその部分は(コンプライアンス的に)変更される可能性が高い。
あらすじ
その日、多くの人が死んだ。年末の都内ターミナル駅で発生した史上最悪のテロ。666人の死傷者を出した事件は、”獣の数字”にちなんで「The Beast」(通称ビースト事件)と呼ばれる事になる。実行犯はその場で死亡。希堂琴音、25歳の若手人気女優。そして、”俺”のたった一人の、幼なじみ。君はなぜ、獣にならなければならなかったのか。君を止める手段はなかったのか。ヒトの「獣性」をめぐる戦慄のノワール・サスペンス!
(原作版の作品紹介から引用)
登場人物
神崎 一(はじめ):北山宏光
本作の主人公で葬儀会社の社員。琴音の過去を調べる最中にカンナに射殺されたが、その直後に事件発生前にタイムリープした。原作では常に眼鏡を着用していたが、ドラマでは着用していない。
希堂琴音:玉城ティナ
一の幼なじみで若手人気女優。毒ガステロ事件を引き起こした犯人。
宮ノ森真由:鳴海唯
琴音と同じ芸能事務所に所属している若手女優。
ジュンペイ:吉村界人
琴音の友人である俳優で、元アイドルグループ「小宇宙」(コスモ)のメンバーであった。
千田ミヤコ:豊島心桜
琴音と同じ事務所の新人女優だが、物語開始早々に行方不明となっている。主演の豊島自身もこの作品がドラマ初出演となる。
塩見優:戸田菜穂
琴音の事務所のマネージャーである。原作では塩見のみの表記となっている。
柳信一郎:深水元基
山北署の刑事。ビースト事件を追っている。
大久保玄奘:高橋光臣
琴音の主演映画に出資している実業家だが、実は裏の顔も持っている。
井上カンナ:ベッキー
闇の組織に雇われる殺し屋で別名『ガム女』と呼ばれており、一をタイムリープさせる切っ掛けを作った人物。