概要
・注意!
この内容には「ナイツ&マジック」本編のネタバレを盛大に含みます!
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オラシオ・コジャーソが一族の秘術である純エーテル作用論を応用して作り上げた世界初の本格的な航空戦力。大西域戦争(ウエスタン・グランドストーム)にてジャロウデク王国が実戦投入した。
「源素浮揚器(エーテリックレビテータ)」によって高濃度のエーテルを生成し、そこに発生する浮揚力場(レビテートフィールド)により浮遊する。
当初は飛空船自体が戦闘に参加するケースは少なく、幻晶騎士の空輸や空挺降下に使用されているのみだったが、エルネスティ・エチェバルリアが対空装備を開発した事で火力の強化や推進機関の変更などの進化が促された。
大西域戦争でのジャロウデクの敗戦に伴い、各国に基礎技術が伝わり、「大航空時代」の幕開けとなる。
主な幻晶騎士
ジャロウデク王国所属
- 飛空船(レビテートシップ)
※ここでは実践投入初期の従来型の飛空船を扱う。
船を逆さにしたような形状を持ち、船首に騎士像(フィギュアヘッド)と呼ばれる上半身だけの幻晶騎士が備わっている最初期の飛空船。推進力は騎士像の両腕に搭載した起風装置(ブローエンジン)で帆に風を送る事で得ている。
あくまで輸送用であり、攻撃手段はせいぜい石や火炎弾を投下する程度。
- 強襲揚陸船(ランディングシップ)
装甲等を強化し、幻晶騎士の投入に特化したタイプ。鹵獲前のストールセイガーもこれに入る。
- ストールセイガー
ジャロウデク王国軍旗艦。web版のみ登場。エルたちに鹵獲・改修され銀鳳騎士団で運用された。web版では後にイズモに改修される。
- 剣角の鞘(ソードホーン)号
浮遊大陸騒乱編に登場した新型船。船体から剣を突き出したような形状で、高速移動型。ジャロウデクの精鋭部隊「剣角隊」が(本国の収入の足しとして)浮遊大陸に進出した各国の支配地から源素晶石(エーテライト)を強奪するために運用されている。
新型船と精鋭部隊を強盗まがいの「出稼ぎ」に運用していることから、敗戦後のジャロウデクがいかに貧困にあえいでいるかが伺える。
- 渡し舟
剣角隊が強奪した源素晶石をジャロウデク本国に送るための輸送船。
フレメヴィーラ王国所属
- 対空衝角艦(ジルバヴェール)
鹵獲した飛空船を銀鳳騎士団が改装したもの。書籍版で上記のストールセイガーの代わりに登場。
艦首装甲の強化と衝角、魔導飛愴を大量に打ち出す内蔵式多連装投鎗器(ベスピアリ)の搭載、推進機関の魔導噴流推進器(マギウスジェットスラスタ)への換装等が行われている。
動力はツェンドリンブル二機に搭載された魔力転換炉で賄われているが、代替としてイカルガを動力源にする事も出来る。
ジャロウデクの飛空船とは異なり艦橋から船内の各機関を遠隔操作する事が出来るため、操艦に必要な要員の削減につながっている。
外伝「SideStories」の3話で、イズモのベースにしたため現存していないことが明かされた。
- イズモ
大西域戦争後、エルが前世の空母をモデルとして開発した飛翼母船(ウィングキャリアー)。船長は「親方」ことダーヴィド・ヘプケン。
従来の飛空船や急造品の対空衝角艦とは違い、当所から空戦仕様機の運用や空中戦を前提としており、空戦仕様機を一個中隊(10機)まで搭載できる。緊急加速用の魔導噴流推進器を装備しており、複数搭載している法撃戦仕様機により、戦闘能力も高い。
クシェペルカ王国所属
- 黄金の鬣(ゴールデンメイン)号
浮遊大陸周辺の嵐を突破することのできる快速飛空船。剣のように鋭い形状をしている。エムリスが浮遊大陸への探検のためにクシェペルカから無断拝借した。内蔵式多連装投鎗器や魔導噴流推進器を装備しており、攻撃力と機動性が高い。
- 銀の鯨(ジルバヴェール)二世号
浮遊大陸編でエル達が使用する飛空船。初代ジルバヴェール同様に内蔵式多連装投鎗器や魔導噴流推進器を装備している。黄金の鬣の姉妹艦。
web版では初代ジルバヴェールが登場していないため、「銀の鯨(ジルバヴェール)号」と表記されている。
孤独なる十一(イレブンフラッグス)所属
- 輸送型飛空船(カーゴシップ)
その名の通りの輸送用(同様の船はフレメヴィーラ等でも使用している)。孤独なる十一では後述の快速艇の搭載、運用にも使用している。
- 重装甲船(アーマードシップ)
戦闘用飛空船。輸送型に比べ大型かつ重装甲だが、機動性で劣る。
- 快速艇(カッターシップ)
幻晶騎士より一回り大きい程度の小型高速飛空船。ただし、魔導噴流推進器は装備していないため、剣角の鞘や銀の鯨二世には速力で劣る。
パーヴェルツィーク王国所属
- 輝ける勝利(グランツェンダージーク)号
パーヴェルツィークの旗艦。
飛竜戦艦(ヴィーヴィル)
戦闘力と機動力を持つ航空戦力として建造された完全戦闘用飛空船。
劇中には二隻が存在する。
- 一番艦(ジャロウデク仕様)
オラシオの描く「大空の支配者」を体現した存在。
当初から純戦闘用の飛空船として考案されていたが、推進力不足という欠点を抱えお蔵入りとなっていた。
後に機動力の問題を魔導噴流推進器(マギウスジェットスラスタ)の解析・採用にて克服、更に動力と迎撃システムを兼任するアンキュローサの搭載によって完成に至った。
ジャロウデク軍で唯一イカルガに対抗できる戦力。
魔獣を模す異形の機構(時期的にツェンドリンブルと思われる)の話に影響を受けて古の魔獣「竜(ドレイク)」を模す方向へ仕様変更されており、大型魔導兵装「火竜撃咆(インシニレイトフレイム)」による法撃能力に加え、「格闘用竜脚(ドラゴニッククロー)」で格闘戦も可能。
しかし、魔力転換炉13基(騎士像の1基とアンキュローサ12基)を持ってしてもその巨体を支えるのは難しく、後に高濃度エーテルに対応した「竜血炉(ブラッドグレイル)」を増設して欠点を克服。
最大化形態(マキシマイズ)によってイカルガを苦しめるが、僅かに及ばず撃墜された。
アニメ版ではイカルガの魔導噴流推進器を故障させる煙幕を放つ特殊砲弾や、最大化形態時に巨大な竜を模したバリアを張る等、機能が追加されている。
- リンドヴルム(パーヴェルツィーク仕様)
「北の亡霊」とも呼ばれる西方諸国(オクシデンツ)の北部の国「パーヴェルツィーク」所属の二番艦。一番艦をより巨大にし、航空戦力である小型船の竜闘騎(ドラッヒェンカバレリ)を積載した弩級の航空戦艦。大型化した分、機動性は若干低下しているが、火竜撃咆等の攻撃力は健在であり、総合的な能力は一番艦を凌駕していると目される。
大西域戦争後ジャロウデク王国を離れ、パーヴェルツィーク王国に身を寄せたオラシオが開発した。
- 竜闘騎(ドラッヒェンカバレリ)
リンドヴルムに搭載された航空戦力。幻晶騎士サイズまで小型化した飛竜戦艦。