概要
ギリシャリクガメとは 爬虫綱カメ目リクガメ科チチュウカイリクガメ属に分類されるカメの一属。チチュウカイリクガメ属の模式種となっている。
名前は甲羅の模様がギリシャモザイクのようであることに由来しており、ギリシャの固有種という訳ではない。
植物食で、主に草を食べるが木の葉、花、果実なども食べる。性成熟した雄は、互いの甲羅を頭突きのようにぶつけ合って争うコンバットを行う。
分布
主に北アフリカ(アルジェリア、モロッコ)、中東(シリア、イラク、トルコ等)、東欧(ブルガリア、ルーマニア等)の砂漠や乾燥した草原、荒地に棲息する。
分類
亜種分けされているものの、産地によって呼び名が変わってくるため亜種以上に名前と分類があり混沌としている。亜種分類自体無効とする説もある。
ペットとして販売されているものにはイベラギリシャリクガメなどはよく似たヘルマンリクガメと区別されずに流通していることもある。見分け方は後ろ足・両ふとももの部分に小さな突起があるのがギリシャリクガメ(ヘルマンには無い)、尻尾の先にかぎ爪があるのがヘルマンリクガメ(ギリシャには無い)である。
自分の知識に併せて、販売元の「イベラで入荷した」「イエローアラブです」「テレストリ・ドイツCBです」などの表記を信じるしかない。ギリシャリクガメの分類はいい加減だと思っていて間違いない。
流通するものはいまだ亜種として分類されていないもの、正確な分類でない亜種の個体も多いはずなので亜種名や呼び名に惑わされずに自分の希望する色や模様、「甲羅が丸くドーム状」の良個体を選びたい。
冬の寒い地域の亜種(イベラギリシャリクガメ等)は日本の冬でも屋外で冬眠し乗り切れるが、暖かい地域の亜種(アラブギリシャリクガメ等)は冬眠できずに死んでしまう可能性が高く、飼育の際は無理せず屋内飼育が望ましい。