概要
漫画:森永ミキ
コンプティーク2018年12月号より連載されている艦これコミカライズ。
明言されてはいないものの、お酒も飲めるリアルイベント『「艦これ」鎮守府新春JAZZ祭り2019 in 日本武道館』に合わせた企画であると推測される。
コンセプトは『艦娘たちと素敵なカクテルや洋酒を愉しむ漫画』で、関連企業の監修・協力がなされた本格的なものである。
物語の大筋は主にガンビア・ベイの成長を描いたものとなる。
19年7月10日に単行本一巻が発売された。単行本には関連企業が作中に登場した酒や割り物を紹介するページも設けられている。
余談だが、本作に登場した酒をひとつ、アマゾンで検索すると「よく一緒に買われる商品」の欄に他の登場した酒がずらりと並ぶ。本作の影響だろうか?
メインキャラクター
サルーテ3人娘
本作の主力艦達、すなわち主役。復活予定の鎮守府バーのバーテンダーになるべく勉強中。
彼女達3人のバーテンダー服はそれぞれの艤装服をベースとし、加えて象徴的なワンポイントの意匠を施したものになっている。
なお、「サルーテ3人娘」の名称は作中では使われていないが、リアルイベント等でこの3人の話題になった際に使われている。
彼女の成長物語なのだから当たり前だが、本作の旗艦である。
出撃の待ち合わせ場所に向かおうとして迷子になっていたところ、閉鎖された『伝説のバー』を半ば偶然・半ば必然に発見した。…というのもバーに続く階段を発見した彼女の背中を押した人物が居るのだ(安全の為クッションは敷かれていた)。
重度の迷子癖を持っているのだが、その原因は方向音痴や地図を読めない以外に、栗田艦隊のトラウマにより所属艦に遭遇すると常に逃走や迂回行動を取ってしまうところにもある。
また、人見知りで他人に流されるところもあり、本人は克服したいと思っているのだが現状はお察し。
イメージに反し、手先の器用さは並以上のよう。
バーテンダー服はスカートではなくショートパンツで、ネクタイとベストの一部が海上迷彩柄になっている。
『伝説のバー』が発見された当日は彼女が旗艦の出撃で、ガンビア・ベイの所為で活躍のチャンスを延ばされてしまったのだが、その事よりも彼女が行方不明になった事を心配できる性根の良い娘。
炊事や掃除の際はカワイイエプロンを身に付ける等、何事も形から入るタイプ。その所為で中身が疎かになるきらいがある。
バーのプレオープンの際、そのしっかりしてそうな雰囲気に騙されて一騒動あった。
3人の中では一番器用で、包丁を握るのは大抵彼女である。発作的に制作欲(衣服や料理)に駆られることがあり、その時は誰かしら巻き込まれる。主力艦達のバーテンダー服もその産物である。
バーテンダー服はミドルスカート、靴のつま先には赤いポンポンが飾られ、トリコロールの大きなリボンを蝶結びにしてネクタイにしている。
コマンダン・テストの旗艦出撃の日に随伴艦となる筈だった為、ガンビア・ベイやコマンダン・テストと共に『伝説のバー』を発見する運びとなった。
ガンビア・ベイの弱気と人見知りを克服させる為にバーの運営を提案した。嚮導艦としての性分なのか見過ごせ無かったようだ。
主力艦達のブレーキ役…と思いきやアクセルを踏まなくてはならない時もある苦労人枠。
作中の発言や行動から察するに比較的不器用で自覚もあると思われる。
中の人の影響なのか、とても酒が強い。
水着回にて、私服のセンスが面白いことが発覚した。
バーテンダー服はタイトミニスカートを覆うようにベストから更にスカートを伸ばした変わったデザインで、読者からは3人の中で一番セクシーとの評判。外側のスカートは裾にウシャンカに設えられたのと同じ三つ星・裏地は空色とタシュケントをイメージしたものになっている。ネクタイは蝶ネクタイ。
準主力艦
3人娘をひなたや陰から手助けしたり、重要な役回りを担ったりする艦娘たち。
栗田艦隊所属艦にして、本作鎮守府の秘書艦。
…つまりガンビア・ベイが何かしらの事務手続きをする場合、羽黒と対面しなくてはならないということである。この点に於いても、ガンビア・ベイのトラウマ克服は必要事項であった(しかも酒や割り物、トッピング用の青果の仕入れも提督or秘書艦を通す必要がある)。
また、羽黒もかつて自身の人見知りに悩んでいたので、彼女の件は他人事では無く、何かと親身に接している。
コマンダン・テストの発作的な制作欲の主な被害者。
夜鍋する時は大抵付き合わされる為、結構出番が多い。
かつて伝説のバーにてバーテンダーをしていたらしい艦娘。
前述の「半ば必然」を作り出したと思しき人物でもある。
バーの復活を望んでいるが、何故か自分達の手では無くガンビア達にそれを託して見守る。
タシュケントと中の人が同じなのだが意図的なものなのかは不明。
かつて伝説のバーにてバーテンダーをしていたらしい艦娘。
バーには強い思い入れがあるようで、余所者であるガンビア達に復活を託すことには消極的。但し絶対に反対というわけでも無く、事ある毎に助言の書置きをして複雑な気持ちで見守っている。
コマンダン・テストと中の人が同じなのだが(ry
かつて伝説のバーにてバーテンダーをしていた艦娘。
バーに関しては最初口を閉ざしていた。しかしガンビア・ベイ達を訪ねた際に出されたカクテルを見て千歳たちの助力を察した後は、自分が伝説のバーの関係者である事を白状し、助力を決意した。バーテンダー姿は中性的な趣でカッコイイの一言。
口を滑らせる癖があり、上述の助力でも口を滑らせた経緯がある。
ガンビア・ベイと中の人(ry
キーワード
- 伝説のバー
鎮守府の地下にあったバーの通称。
会員制なのか、一見さんお断りなのか不明だがバーテンダーも客も、ごく限られた艦娘しか出入りしなかったらしく、秘書艦の羽黒どころかあのアル重すら全容を知らなかった。ただ、海外艦を中心に運営されていた事は知られていたようだ。
閉鎖された時期や経緯・理由も不明、バーテンダーも客も口を閉ざした為、いつしかバーは鎮守府七不思議めいた『伝説』となってしまった。
ただ、元バーテンダーの台詞と回想からは、バーテンダー艦娘同士の諍いが原因だったことが伺える。
- 栗田艦隊
ガンビア・ベイの前世の死因にして今世のトラウマ。本作では嫌っているわけでは無いが極端に苦手…といか寧ろ恐れている。
彼女が所属艦達に面と向かって話すのは至難の業と化している。
- お面と人形
ガンビアのトラウマ克服に必須のアイテム。
使用例:栗田艦隊所属艦のお面を被ってガンビアと話す、羽黒にサラトガのお面を付ける、人形をワンクッションにして会話する等…
人形1号(仮)は案山子型で大きい上に顔が凄く怖くて不評であった。その後はマペット型の人形2号(仮)を使用している。
ガンビア・ベイ達にとって最初のカクテル。厳密に言うと『サルーテ・レシピ』が付く。
ライムは飾らずに果汁を搾り入れ、星形にカットした胡瓜を入れるのがポイント。作中ではボンベイ・サファイアを使用していた。
尚、アークロイヤルにとっても初めてのカクテルだったりする(スタンダードレシピ)
グラスを冷やす工程を省略した場合、スプーンで混ぜるだけで作れるため食卓で振る舞うシーンも見られた。
尚、ズイパラの食事メニューでも提供された。
- 星
日本語で「ほし」、英語で「Star(スター)」、フランス語で「Étoile(エトワール)」、ロシア語で「Звезда(ズヴェズダー)」、イタリア語で「stella(ステッラ)」、ドイツ語で「Stern(シュテルン)」と呼ばれ、ヒトデと同じ形(☆)で表現されるモノ。
本作で作られるカクテルのトッピングにしばしば用いられる。
先輩バーテンダー達の絆が切れてはいない事の証左であり、ガンビア・ベイ達3人の絆の象徴にもなった。
試練のカクテル。そして恐らく伝説のバーの起源のカクテルでもある。
伝説のバーの真実を知る為の条件として、アークロイヤルが課題として出した。
全てのカクテルに言える事だが、水っぽくならない様に作ろうとすると途端に難度が上がる。
ガンビア・ベイ達もこの『水っぽくならない』に苦労する事になった。
- 水上機母艦の会
その名の通り水上機母艦で組織された同好会…なのだが一隻水母ではない艦娘がいるので、水上機運用艦による同好会と言うべきかもしれない。
『カクテルの練習の副産物』を消化する為にコマンダン・テストのツテで招集された(瑞穂、秋津洲は遠征で不参加)。
メンバーはコマンダン・テスト、瑞穂、秋津洲、日進、神威、ゴトランド。
関連タグ
BAR早霜:二次創作にて一足早く存在していた鎮守府内にあるバー。文字通り早霜が店を切り盛りしている。
また、ReY氏が運営するサークル名も同名のBAR早霜であり、こちらでは艦娘のイメージカクテルとそのレシピを動画で一部公開・同人誌で全公開している。