アルセウスも参照。
⚠️Pokémon LEGENDS アルセウスのネタバレ注意⚠️
「よくきてくれました」
「わたしはアルセウス」
「あなたたち ひとがそうよぶもの」
「あなたが これからおりたつせかいには」
「ひとがポケモンとよぶ ふしぎないきものたちがいます」
概要
『Pokémon LEGENDS アルセウス』と、本作のタイトルにも名を冠する事となった幻のポケモン…宇宙を創造した神とされるポケモン『アルセウス』。
本編冒頭より登場し、主人公に全てのポケモンに出会えという使命とアルセウスフォンを託し、ヒスイ地方へと送り出す。
その後のED前までのシナリオには一切登場せず、本格的な出番は元凶たる彼らを倒し、全てのプレートを集め、全てのポケモンを捕獲した後(図鑑研究レベル10やアンノーンの姿違い、フィオネ~ダークライまでの幻のポケモンは含まない)。
シンオウ神殿にててんかいのふえを吹くと光の階段が現れ、その先にあるオーロラの様な神秘的な光が輝く宇宙空間のような始まりの間にて主人公を出迎える。
アルセウスを前にしたアルセウスフォンはその形を変え、光り輝くシズメダマに変化。主人公はアルセウスに力を示すべく、最後の試練に挑むことになる。
アルセウス戦
主な攻撃
- さばきのつぶて(ノーマル)
- 頭上に出現させた黄金の光から主人公狙いのレーザーを放つ攻撃を6回繰り返す。弾速が速いため、発射音に合わせてタイミングよく回避する必要がある。
- 波状攻撃+隕石
- アルセウスを中心として波状に広がる巨大な衝撃波を放ちつつ、主人公狙いの隕石を落とす攻撃を6回繰り返す。タイミングさえ合えば隕石が落ちる前にシズメダマを当てられるが、ダメージを受ける危険性もあるので基本的に回避を優先する方がよい。波状攻撃を行う寸前にアルセウスの頭上に紫色のエネルギー体が出現する予備動作がある。
- 瞬間移動+衝撃波
- 距離が離れている場合に使用する特殊攻撃。一瞬で主人公の元にテレポートし、周囲全体を攻撃する衝撃波を放つ。タイミング次第で回避は可能だがシビアなので、基本的にはアルセウスから距離を離しすぎない立ち回りを心掛けたい。
- ワープ+範囲攻撃
- エリアの一角にワープし、一定時間後にアルセウスの周囲以外の範囲を吹き飛ばす。ワープ後にアルセウスが赤く輝き、エリアを覆う赤いオーラが設置されるので判別は容易。アルセウスの周囲に判定はなく、更に溜め中は隙だらけとなるため絶好の攻撃チャンスとなる。
- シャドーダイブ
- ギラティナの「シャドーダイブ」を模した攻撃。突然姿を消し、一定時間後に時空の壁をぶち割りながらオーラを纏った突進を繰り出す。主人公への狙いが極めて正確で、タイミングよく回避しなければ確定で被弾する。アルセウスが出現した瞬間に回避するのが重要。
- 分身&範囲攻撃→ときのほうこう
- 青いオーラを纏いつつ3体に分身し、うち2体の分身が順番に範囲攻撃を放つ。分身の攻撃が終わると残りの本体が溜めモーションに入り、一定時間後に「ときのほうこう」を放って回避不能の全体攻撃をお見舞いする。まずは分身が放つ範囲攻撃を避け、その後溜めモーション中の本体に4回シズメダマを当てることで全体攻撃を阻止しつつポケモンバトルに持ち込める。本体は分身と異なり下を向いた姿勢を取っているため、それで判別しよう。仮に分からなくても最後に残る本体にシズメダマを当てる時間はある(ただし時間的に若干シビアにはなるため焦りすぎず確実に当てよう)。
- 連続波状攻撃→あくうせつだん
- アルセウスを中心として波状に広がる巨大な衝撃波を連続で放ちつつ力を溜め、一定時間後に「あくうせつだん」を放って回避不能の全体攻撃をお見舞いする。こちらも波状攻撃を回避しながら4回シズメダマを当てることで全体攻撃を阻止しつつポケモンバトルに持ち込める。焦ると波状攻撃に被弾しがちなので、回避→攻撃を繰り返すことを意識したい。
- 戦闘BGMはHGSSで用いられたイベント専用BGM「アルセウス」のアレンジ。ゲージが半分になるとテンポアップし、四分の一になると更に激しく曲調が変化して、何とも形容し辛い不協和音に変わってゆく。
勝利後
- これらの猛攻を乗り越え勝利すると、全てのポケモンに出会い、諦めなければ想いは叶うことを時空を超えて示した主人公を称え、分身としてのアルセウスを託してくれる。
- そして願わくば分身と共に世界を見てほしいというアルセウスの頼みを主人公は笑顔で承諾し、アルセウスからレジェンドプレートを受け取るのだった。
- なお、「すべてのポケモンと出会う」という使命に元凶との対峙も織り込み済みだったためか、アルセウスにとっては瑣末事だったためか、主人公(とヒスイの人々)が直面した大きな陰謀については全くのノータッチ。創造神を従えるなどと息巻いていたのに言及すらされなかった彼がやや哀れである。
- イベント終了後はシンオウ神殿にてアルセウスフォンを通してアルセウス・ディアルガ・パルキアと再戦できるようになる。手加減抜きということでか、再戦時のポケモンバトルに際しては怒涛のレベル100で降臨するので覚悟して挑もう。
- この再戦では左上にタイムが表示され、記録されたクリアタイムに応じて報酬が貰えるなどタイムアタック的な要素も兼ね備えている為、このクリアタイムを極めるのもやり込み要素の1つとなっている。
- 主な出番としてはこれだけだが、振るった力は以前の作品に輪を掛けて途轍もないもので、なんとさばきのつぶての攻撃前に自動でこちらの弱点のタイプに自身のタイプをシフトさせる。
- それも単に弱点を突けるというだけでなく、複数候補がある場合は攻撃後の相性の有利不利まで計算した上でタイプシフトするというトンデモ仕様である。例を挙げると、ほのおタイプに対しては必ず防御面でも有利なみずorいわタイプに変動した上でさばきのつぶてを繰り出す(弱点が突けるだけのじめんタイプにはシフトしない)。つまりタイプ一致技を選択していた場合、仮にさばきのつぶてを耐えて反撃できたとしてもほぼ確実に半減/無効化される。
- アクションパートでは初登場時の特別仕様のごとく「ときのほうこう」「あくうせつだん」「シャドーダイブ」といった三神の専用技まで使ってくるなど、創造神らしくやりたい放題を極めている。
設定
今作では物語の核となる存在ということもあり、新たな設定が明らかになった。
- 人間と会話が可能
- 上述の通り。従来の本編作品にも変身することで人語を操ったポケモンはいたが、こちらはポケモンとしての姿のまま対話が可能。
- 時間と空間を超越した高次の宇宙に存在する
- 物語冒頭で主人公を招いた際に明らかになった設定。アルセウス自身の台詞で「わたしのうちゅう」と表現されているため、恐らくはアルセウスのみが座す(もしくはアルセウスが支配する)高次の宇宙が存在しているようである。
- せいれいプレートには「そのもの あらゆるところに いる そのもの あらゆるところに いない」との記載がある。これは本体が時空を超越した多元宇宙に在るために、この宇宙からは存在するとも、存在しないとも言える状態であることを示していると思しい。
- 対象を異なる時空間に転送する力を持つ
- いつの時代は不明だが、別の時代を生きていた主人公をはるか昔の時代であるヒスイに送っている。ついでとばかりに主人公のスマホをアルセウスフォンに変化させているが、これも十二分にチートである。
- 人間視点で過去の世界であるヒスイにおいても、アルセウスは主人公が未来から転送された事実やその理由といった万事を把握している。これも時空の概念を超越した存在であることの裏付けと言えるか。
- 本体と分身という概念
- 主人公への褒美として分身を賜与してくれるが、この分身は文字通り新たに創造された(ポケモンの)アルセウスと言える代物。「ともにせかいをみせてあげてください」という台詞から、この分身体は本体とは独立した下位の分霊に近い存在と推察される。
- この設定により、「“宇宙を創造した神”という大層な設定を持ちながらボールで捕獲可能」「一個体しかいない筈なのに(配信を含めれば)複数個体入手でき、色違いも存在する」などといった長年の疑問に対し、分霊という概念を用いた間接的な回答がなされることとなった。
- また、プレイヤーの間では「今までの外伝ゲームやアニメ、漫画作品など他のメディアに登場したアルセウスも、本体の一片に過ぎない分身体だったのではないか」とする説も浮上した(実際、派生作品などを含めても『LEGENDSアルセウス』で登場した本体に匹敵するスケールを持つ個体は存在しない)。
- 後に『LEGENDSアルセウス』での任務達成に伴って『BDSP』の主人公に天界の笛が授けられ、これを用いることで同作でアルセウスを入手できるイベントが実施された。『BDSP』で出会えるアルセウスも分身と仮定すると、これは「BDSPの主人公に対する本体からの贈り物」と解釈できる流れとなっている。
- 『夢天連戦』の主催
- 『世界の創造』に関して
ヒスイにおける伝承
- 各地に残る「古いポエム」から、遥か太古のヒスイ地方(カミナギと呼ばれていた)ではアルセウスをシンオウ様と呼ぶ文化が存在していたことが判明している。
- 古代、人々がまだポケモンより弱かった時代、シンオウ様は十匹のポケモンに力を与え、彼らを人々に寄り添わせて救った。力を与えられたポケモン達は「古代の英雄」と呼ばれる人物に子孫代々に渡って従い、その過程で人々の間には彼らへの捧げ物の文化や、人とポケモンとの交流を尊ぶ思想が生まれた。
- その後、古代の英雄はキング・クイーンと共にシンオウ様に力を示し、人の力を認めたシンオウ様は「どこでもない世界」へと戻っていったという。
- ※当該ポエムの「深奥」は英語版で「the almighty unknowable(=不可知の全能者)」と英訳されており、アルセウスを指すことがほぼ明確にされている。
分身
- 託された分身としてのアルセウスはLv75かつモンスターボール入りで、「シンオウ神殿で運命的な出会いをした」という形で手持ちに入る。
- 上記の通り戦闘が苛烈かつかなりの長丁場になるので、個体厳選は現実的ではない。本作はミントが比較的手軽に手に入るので、後からそれで補正した方が良いだろう。なお、ボールを一切所持していなかったとしてもモンスターボールに入った状態で入手できるため、どうやらついでに分身を入れるボールも創造しているようである。
- この分身体は各種プレートを使うことでタイプを変化させられるほか、上記のレジェンドプレートを使用すると、さばきのつぶて前に相手の弱点のタイプに姿を変える本体の力を主人公も体感することが可能。
- 今作にはPP最大値を増やすアイテムがないためさばきのつぶてのみで6タテは流石に不可能だが、それを差し引いても公式チート同然の仕様と言える。この後に解禁されることになる夢天連戦でも強力なパートナーとなってくれることだろう。
主人公とは
- 上述の顛末から、主人公を転送元の時代に帰還させるといった展開は存在しない。特に異世界もの(特に転移系)に付いて回る「元の世界への帰還」の流れが描かれることはなかった。これについては以下のとおり、
- 1. 試練を経た主人公自身は「分身とともに世界を見て欲しい」というアルセウスの頼みを快諾し、冒険を継続する意思を示している(メタな視点では、プレイヤーのヒスイ地方での冒険=『LEGENDSアルセウス』のプレイが今後も続くことを示しているとも取れる)。
- 2. 併せて、作中時点においては主人公に元の世界に帰りたいという強い意志が見受けられない。時空の裂け目がなくなれば戻れなくなるのか、という指摘にも真顔で「そうだね」と返答し、続く「居場所はコトブキムラですから」という博士の言も否定しないなど、(少なくとも現段階では)ヒスイへの帰属意識が勝っている事が窺える描写がある。
- 3. ポケモンの更なる育成や図鑑タスクのコンプリート(「ひかるおまもり」の入手)、アップデートで追加されたエンドコンテンツの存在などを踏まえると、メイン任務達成で現代へ帰還という展開は作品仕様上困難というメタ的な事情がある。
- 4. 未来への渡航が可能なディアルガ、並行世界を移動可能なパルキア、時空の裂け目を引き起こせるギラティナを事実上仲間とし、最終的には送り主であるアルセウスからの試練も達成した上で自由に謁見が叶う状態となることから、元の世界への帰還自体はいつでも可能な状態と思われる。
- …といった諸々の状況を踏まえ、現在は元の世界への帰還が作中実現しなかったこと自体については理解を示す見方が多い。尤も、異世界転生そのものな導入から「最終的には帰れるのではないか」と思っていたユーザーもやはり多かったのか、一部ユーザーからはその点をネタにしたツイートやイラストなども投稿されていたりする。
- 同じく本作において、時空を超えてヒスイにやってきたノボリはアルセウスと接触した様子がなく、重度の記憶喪失にも陥っているため、アルセウスによって転送された可能性は低い(ノボリ本人も「時空の裂け目とは無関係」と考察している)。
ポケモンマスターズ
- アルセウス自体はは登場していないものの、メインストーリー『謎の石編』では、テルがアルセウスらしき声を聞いており、ディアルガとギラティナの声を聴いたNによれば「アルセウスの気配が日々強まっている」らしいが?
- ちなみにギラティナは「アルセウスについては話す事を拒否している」との事。
最後に
- 冒頭の台詞の通り、アルセウスは他のポケモンを『人がポケモンと呼ぶ不思議な生き物』と称しており、自身を人ともポケモンとも異なる存在と定義していると思しい。
- 時空を超えた高次宇宙に座し、時空の神々や自身の分身を創造する力を備え、時に人間に試練を課すその在り方は、まさしく『全てを超越した神』のそれと言えよう。
- また、アルセウスに力を示した後に貰えるレジェンドプレートの内容にはこうある。
そのもの あらゆる 宇宙で ポケモンと 人を みる
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