概要
木星帝国の主力モビルスーツ。同軍の運用するMSの基本形となった機体であり、元々は木星圏のコロニー周辺の自衛を主な目的に開発されたと推測されている。
本機は、脚部は推進器、腕部はマニュピレータ、頭部はセンサーと割り切り、各部の能力をそれに特化させる事で機体の小型化と高性能化を行うというコンセプトの下に開発されている。
これによって、パーツの交換によってより速く、経済的に各種作戦に応じたMSを開発できるという利点もあり、木星圏の低い工業生産能力でも容易にMSの頭数を揃えられる一因となっている。
その設計思想が端的に現れているのが脚部であり、本機のスラスターはその殆どが太腿部に集中し、脚部の向きを変える事で宇宙空間での方向転換を行う。
その一方で、膝から下は着陸用のランディングギアとしての性格が強く、非常に細身で高機動戦闘時には太腿部に収納されるようになっている。その為歩行能力は高くはなく、有重力下での運用は考慮されていない(これは、無重力での生活を常とする木星圏の人間がMSの脚を着陸脚程度にしか考えていない事に由来する)。
また、小型のランドセルが補助的な方向転換装置として装備されている。
頭部は二重構造になっておりゴーグルのような形の精密照準用バイザーを降ろす事によって戦闘用の精密照準モードへと移行する。
頭部脇には太いアンテナが1本立っており、ゴーグル状のセンサーと相まって、シュノーケリングのような外観をかもし出している。
携行武装はビーム・ライフル及び肩部装甲に装備されたビーム・サーベル。この他、ビーム・ガトリングガンを携行する他、マニピュレーターである腕には棒状のビームシールド発生装置が片腕の手首部にのみ装備されている。
その生産性の良さから相当数が生産されており、木星戦役後の「神の雷計画」ではアマクサの生産・配備が進んでいる状況でも運用され、更に木星が共和国化した後の宇宙戦国時代においてもマイナーチェンジ型の運用が確認されている。
ちなみにバタラはスペイン語で「戦闘」を意味する。
主な搭乗者
- トビア・アロナクス
- キンケドゥ・ナウ
- バーンズ・ガーンバック※専用にカラーリングが施されている
- 木星帝国兵