概要
エレバド(Elevado、型式番号:EMS-07)は、富野由悠季原作・長谷川裕一作画の漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム』に登場する、木星帝国製のモビルスーツ(MS)。
木星帝国のモビルスーツ群の基本形であるバタラ(EMS-06)のバージョンアップ機。製造数は20機程度。
パーツの共通性を高めることで生産性・整備性・再利用性を向上させる設計思想に基づき、胴体・脚部・右腕はほぼバタラと同一。頭部は索敵能力を強化した前後に細長いものに換装され、左腕はマニピュレーターを廃し、クロー・マシンガン・ビームサーベルを複合したウェポンアームとなっている。また、機動力強化の為に背面にシェルフ・ノズルを増設している。機体色は黒。
Gジェネシリーズでは、登場しているいずれの作品においても偵察用MS並のEWAC機能とステルスシステムが搭載されており、何らかの電子戦装備を持つ可能性もある。
エレバド(Elevado)はスペイン語の動詞elevar(上げる、昇進させる)の過去分詞形。意訳すれば「上位機、高級機」と思われる。その名の通り、指揮官機や親衛隊機として運用された。
劇中での活躍
クラックス・ドゥガチが存在する衛星イオの基地の戦いで初登場。ソステードに乗って出撃した。
バタラの上位機の位置づけではあるが、木星でのザクポジションとして数多く描かれ、赤いバーンズ・ガーンズバック専用機も登場したバタラや、同じバリエーション機でも鹵獲機体がトビア・アロナクスの乗機として活躍したペズ・バタラ等と比べ、有名なパイロットも居ない為に圧倒的に影が薄い。
作中はほぼやられメカの扱いであり、イオの戦いで大半を失った。だが、一部は残存しており、タカ派が使い続けることになる。
装備
木星の共通規格銃器である手持ち火器。右手に所持する。
左手外側に固定装備されている。出力は高くないらしく、クロスボーンガンダムX1のブランド・マーカーに一方的に打ち負ける描写がある。
- マシンガン
左手中央に固定装備された実体弾兵器。
- クロー
左手の3種の武器の内、最も内側に装備された2本爪の実体格闘兵器。
関連項目
ゼノモーフ:モチーフと明言されている。