概要
シャミ子がアルバイトすることとなった喫茶店「あすら」のオーナーを務める動物系まぞく(幻獣)。「はくたく」ではなく「しろさわ」である。5巻現在で唯一の男性レギュラー。
作中では白澤(しろさわ)と名乗っているが、4巻冒頭のカラーページでは「白澤店長」と紹介されている。
外見は獏に似ているが日本語は普通に喋ることができる。
腰掛ける場所のない人に居場所を提供したいという真っ当な理由で喫茶店をしているが、バク宙に失敗して怪我を負い、店を切り盛りできなくなっていたところを千代田桜の情報を求めてやってきたシャミ子に世にも珍しいバクの土下座や店員のリコの(魔力が篭った記憶が飛ぶ)料理を駆使してバイトとして雇うことに成功。何とか店を存続させた。
基本的にリコへの突っ込み役として登場することが多い。
人(?)物
思慮深く優しく器の大きい好まぞくであるが、作中では何かとリコが主な原因で酷い目に遭うことが多い。ウガルル消滅の際に動物系まぞくの尻尾の毛が必要ということで候補に上がったのだが白澤自身が「自分で尻尾の毛ぐらい毟れる」と言っても「マスター、腰やらかしとるやろ。痛めるかもしれん、ウチがやったる」と特に理由も無く白澤を縛った上で彼のケツ毛をピンセットで毟り取った(その後、別件にて小倉しおんからも毟られる)。
本来は四足歩行の種族であるが、人間社会で目立たず生きるために無理やり二足歩行で生活しているため、常に体を痛めている(なおミカンからは「バクが二足歩行で歩く方が目立つ」と思われた)。
5巻ではウガルルを雇ったことで喫茶店が全壊するも、「君が自分の生き方の軸を見つけられたなら些細な問題だ」と器の大きさを見せ、ウガルルからは「ボスのボス」と呼ばれることになった。
ただしその結果(それまでにもリコが何度か店を料理したことと合わせて)、店を追い出されることになり、シャミ子の家であるボロアパート「ばんだ荘」に引っ越しして喫茶店を再開することになった。
ちなみにリコからは好意を寄せられている─────────というより彼氏として認識されていた。
なお本人の恋愛対象は「スレンダーなバク」「バク体型の女性」であるため、リコのことは「店に住み着いた野良フェネックという認識だった」と直後に否定しているが、それでも「愛はあるし終生養うつもり」「死ぬまで衣食住は保障する」と答えている。
人物関係
シャミ子は千代田桜関連で知り合ったバイトで騒動の後も交流を続けている。ウガルルが店を破壊した後は彼女の提案により、ばんだ荘へ引越している。
千代田桃とは優子奪還による襲撃が初対面。桃としては悪い形での対面なので好意的に接しづらく、つい嫌な顔をしてしまうほど。人とは違う感覚器を持っているので桃の体調の変化に気づくことができ、リコを通じて薬を施そうとするなど種族は違えど温かく接している。
ミカンもまた襲撃が初顔合わせだがこちらは桃ほどの問題は抱えていない。
ウガルルには店を全壊させられたが彼女の生きる指針を固め、導いたことでボスのボスとして認識される。白澤が封印された時に自身の性質を生かしてお供え物として封印空間に乱入し、白澤をお姫様抱っこして助け出した。
リコは桜が連れてきたことで店員として雇うことに。上記の通り、リコに色々振り回されているがそれを注意することはあれど罵ることはせず、(飼い主的な意味での)愛を持って接している。
能力
上記の体の事情でもあり、人間よりも戦闘力は無い(リコ曰く「えげつなく弱い」)。
予言や占いを得意とし、もともと居た大陸では偉い人の家に居候し占いで生計を立てていた。詳しくは「白澤」でググってくれとのこと。
ただしその占いはよくあることを言い当てているようなものであり真偽は不明(本人が「最盛期ほどの力は無いが」と言っているので力が衰えている可能性もある)。
余談
実は桃が大好きな「たまさくらちゃん」の生みの親である。そのデザインモチーフは10年前に見かけた「ネコの妖精」だったのだが、その存在が物語の根幹を解き明かす鍵の一つとなった。
アニメ版でも最終回でリコとともに一瞬だけ登場している。