概要
『ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡』の登場人物。デイン王国の将軍。
第25章で敵として登場。魔力が「ドラゴンマスター」の割には高く近接両用の魔法武器「ボルトアクス」を装備しておりHPが半分以下になると能力が上がるスキル「勇将」を持っている等強敵……となるはずだった。
このマップは山を登る形のマップであるが味方が彼の攻撃範囲に入ると何故か地の利を捨て、山頂から駆け下りてくる。
その上その時のセリフが「うぬ、ここまで上って来たか!」 いや、あんたが下りてきたんだ。
この時点で既にツッコミ要素が多いが、実際に戦闘をしてみると「ボルトアクス」は魔力依存であるため、HPが減ってスキル「勇将」が発動し、力が大きくアップしても全く攻撃力に変化は無い。そして必殺も出ない武器なので技が上がっても命中率が増えるだけ。速さも上がるから回避率も増えるが……そもそもキルロイなど魔防が優れたユニットならばノーダメージに出来るのだから関係が無い。
そして極め付けはこのマップでは敵が岩を落としてくることがありぶつかるとダメージを受けるのだが事もあろうかこのグローメルがダメージを受けて、更には死亡させられてしまうこともある。
この場合シュールな光景に笑いを誘うがドロップアイテムである「ボルトアクス」は入手出来なくなってしまう。
まぁ、実際のところ「ボルトアクス」を入手したところで利用者に困る事が多い代物であるのであまり落ち込まれる事は無いだろうが。
……ということで1章限り、しかもそれほどストーリーに関わるボスではないのにも関わらずプレイヤーの印象に多く残るボスとなった。
尚、海外版では「トマホーク」を装備しているというデマが広まったことがあるがそんなことはない。しっかり海外版でも「ボルトアクス」を携えている。
ただ、彼の名誉の為に言っておくが敵「ドラゴンマスター」はもちろん、味方「ドラゴンマスター」を含めても彼ほどの魔力(16程度)を持つものはいない。
しかも『暁の女神』では「ドラゴンマスター」の魔力上限は5となっていることを考えると彼の魔力は結構なものであったと言えるだろう。
ただ、何故「ドラゴンマスター」になってしまったのか、という点である(皮肉なことにドラゴン系であるため雷属性に弱い。その為、サンダー系の魔法で打ち落とされやすい)。
後にそこそこ魔力に優れたドラゴンナイトであるレヴナントナイトが登場、この時代に将軍が生まれていれば大成していたのかもしれない...。
余談ではあるが『ファイアーエムブレム覚醒』にも「ボルトアクス」を持ったボスが登場する。
職種は「バーサーカー」でありやはり魔力より力の方が高い……とはいえ、今作では必殺が普通に出るし、魔力の方が低めとはいえ、「バーサーカー」とは思えないほどの魔力を持っている(実際同じ章に登場する「ソーサラー」よりも魔力が高い)為、ネタボスという程ではない。
撃破すると「ボルトアクス」を落とすのも共通であるが、今作ではリズ等を「バトルシスター(バトルモンク)」にしていれば十分利用価値があり有用に使える武器である。敢えて言うならば「サンダーソード」と比べてレア度がかなり高い為貧乏性だと使いにくいのが難点か。